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キリア
亜紀
キリア
亜紀
亜紀
キリア
僕は元々施設の子だった。
兄さんと一緒に暮らしてた
そこの施設は……まぁちょっと扱いが悪くてね…
施設の人
そう言う人ばかりの所だった。
ものを投げられたり、殴られたりするのは日常茶飯事だった。
亜紀
もうその時から僕は生きる意味なんて見つけられなかった。
楽綺
いつも兄さんは守ってくれた。
施設の人
楽綺
施設の人
楽綺
亜紀
亜紀
楽綺
楽綺
亜紀
楽綺
亜紀
よく僕達は喧嘩をしてた
仲良くなかった。
亜紀
楽綺
いつも喧嘩して寝る
そんな日々を送ってた
ある日のこと。
亜紀
楽綺
母
施設の人
施設の人
施設の人
母
そう言ってくれる人がいた
と思った。
母
亜紀
父
楽綺
お前の為、貴方の為よ。
そういう汚い使い方の言葉で埋め尽くされた。
守らないといつも押し入れに入れられてた
殴られることもあった
そこでは地獄だった。
亜紀
夏は暑くて危険で
冬は寒くて危険だった。
死にかけたこともある
兄さんが助けてくれたから生きれたんだ。
亜紀
楽綺
亜紀
楽綺
楽綺
亜紀
楽綺
亜紀
その日の夜中。
僕は見てしまった。
亜紀
母
楽綺
助ければ良かったのに。
助けられなかった。
怖くなってしまった。
…あの時、ちゃんと向き合ってたら、
なにか変わったのかな。