チーノ
朝、学校に行くとショッピに机に落書きがされていた。 周りから笑い声や話し声がかすかに聞こえる。 ショッピは虐められていた。 ただただ物を隠されたり、壊されたりなどをされていた。 最近では暴力まで振るわれているとため息をついて話していたことを思い出す。
ショッピ
ショッピは今にも泣きそうな声で俺の名前を呼んだ。 もう、無理だ。 こいつらは絶対に許さない。 俺はショッピを保健室にやった。 怪我の手当を全くしていないショッピをいち早く治すために。 その間に俺は近くにあったモブの机を蹴った。
チーノ
俺の声は自分でも驚くほど低かった。 その声に怖気付いたのか知らんが一人の女が手を挙げた。 理由を聞くと、俺と仲良くしているのが気に食わなかったから、らしい。 なんて馬鹿げた話だろう。 そんな事でショッピは傷ついたんだ。
俺は女の所へ行き、お腹を殴った。 その行動に周りは悲鳴などを上げていた。 殴られた女はお腹を押さえ、丸まっていた。
チーノ
チーノ
女も周りの奴らもごめんなさいと許してくださいと懇願してきた。 やけど、俺の大事な人を傷つけたんや。 絶対に許さない。 地獄に落とさんば気がすまん。 いや、それ以上に苦しい思いを⋯。
そう思うとまたイライラしてきた。 俺はまだ丸まっている女の背中を足で踏みつけた。 その痛みで女は気持ち悪い悲鳴をあげた。 何回も、何回も。 俺はその女を踏み続けた。 女は許してください、ごめんなさいと言ってきたが、俺には通用しない。 こんなやつ、生きる価値なんてない。
チーノ
ショッピ
俺が女を踏み続けていたら後ろから大好きな彼の声が聞こえた。
チーノ
俺はすぐさま女をもう人蹴りしてショッピに近づいた。
包帯が巻かれているところが少し見える。 頬は白いガーゼから赤い血が少し滲んでいた。
チーノ
俺はショッピに抱きついた。 ショッピはやめろと顔を真っ赤にしていた。 その顔が可愛くて愛おしくて幸せやった。 そして、俺らは早退することにした。 先生にも事情を伝え、今日は休むようにと言われたからだ。 まぁ、ショッピも心配やし俺らは帰る準備をし、帰った。
そして、ショッピの机に落書きした女と目が合い、俺はすたすたのその女のそばまで来てこういった。
チーノ
その言葉に女は泡を吹き倒れた。 ショッピは目を見開き、俺に尋ねてきた。
ショッピ
チーノ
俺はショッピの手を引き、教室を後にした。
コメント
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最後だ… チーノがかっこよく見えた…
最高かよ