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莉乃
キーンコーンカーンコーン 最後のチャイムがなり皆が帰る。 午前だけだったのに何だか早く感じたなあ。 帰りの準備を終えて席から離れようとすると先生から話しかけられた。
先生
莉乃
…あ、そうだった。 今日色々ありすぎてつい忘れてた。
莉乃
先生
莉乃
先生
莉乃
ほぼ無理やり職員室に連れていかれ職員室で手伝いをさせられた。 プリントの整理だとか、事務的なことを色々。 しばらくしてやっと終わり、荷物を取りに教室に向かった。
莉乃
人使い荒いな、相変わらず。 若葉には先に帰ってと伝えたので今日は1人だ。 ちゃんと実家までの道覚えてるかな。 ほとんどの人が帰っていて学校は静かだった。 教室につき、ドアを開ける。 ガラッ
莉乃
教室に入ると湊くんが席に着いて携帯をいじっていた。 私が驚いて声を出すと、湊くんもこっちを向いてしまって。
莉乃
自分の荷物だけとってササッと帰ろうとしたその時、
湊
そう声をかけられた。
莉乃
湊
さっき…? …あ、HR後の時かな。
莉乃
湊
湊くんはそう言うと椅子から立ち上がって歩き始めた。 …え。
莉乃
湊
莉乃
湊
莉乃
莉乃
こんなことを伝えたら怒られるかなと思いながらぺこっと頭を下げると、笑い声が聞こえてきた。
莉乃
湊
莉乃
湊
莉乃
湊
湊
莉乃
湊
…な、名前を、呼んでくれている… 夢みたいだけど、夢じゃない。 湊くんが私の目の前にいて、私の名前を呼んでる… 何を伝えるべきなんだろう。 私未来から来たんです。 いや違う。 湊くんはちゃんとメジャーデビューしてスターになってますよ! ううん、そうじゃない。 私ずっとファンで、いつも応援してます。 …これか、きっとこれだ。
莉乃
湊
莉乃
湊
ドキッ
莉乃
湊
湊
莉乃
莉乃
…もう言えないじゃんこれは。 今からファンなんですとか言ったら私も周りと同じ対応されちゃうよ。 だったら言わないで皆とは違う立場でいれたほうがいいんじゃ… 隠そう。私が湊くんの、FANTOMのファンってことは。 バレないようにしよう。