あいつキモッ......
.........イラつく
殺したい
いい加減にしろよ!
お前最低だな....
お前なんか いなくなればいいのに
タッタッタッ
タッタッタッ
まただ
あんな場所に来なきゃよかった
何であんなのが聞こえるんだっけ
1年前
交通事故に巻き込まれたからか...
あれが誰かの本音かどうかもわからない
嘘か本当かもわからない
ただ、罵詈讒謗が流れてくるだけ
そんな日は、この丘で空を見る
一人きりで空を見ると、罵詈讒謗が消え、心が落ち着く
青年
青年
名前も知らない青年が、声を掛けた
美涼
青年
青年
美涼
青年
美涼
青年
青年
美涼
青年
青年
美涼
青年
青年
美涼
一目惚れだった
私は、好きになってしまった
こんな私に声をかけてくれるのがすごく嬉しかった
翌日
私は、同じ場所で待ってた
彼が来る
そう考えると、ドキドキしてきた
青年
美涼
美涼
青年
彼は私の右側に座って、色んな話をしてくれた
この街の事
自分の家族の事
自分の好きな事
彼の話は楽しかった
美涼
私も、自分の話をした
私が話してる時、彼は楽しそうだった
話終えたら2人で空を見た
こいつ、つまんない
え?
彼の座った右側から声が聞こえた
「こいつ、つまんない」
まさか........ね?
嘘.......だよね?
はぁ......
何でこいつに話しかけたんだろ
だるっ
罵詈讒謗が耳に流れる
心に突き刺さった
美涼
青年
美涼
美涼
美涼
青年
言葉が詰まってしまった
聞くのが怖かった
だから私は心で語りかける
あなたの本音を教えて?
コメント
4件
この続きが気になって 頭禿げそう( ゚∀゚)o彡゜
罵詈讒謗の部門にご参加頂き有難う御座います!街でも、罵られ、謗られ、省かれてきて、折角良い人に出逢えたと思ったら、耳が心無い一言を捉えてしまうという、悲しく、入り組んだ感情を表現していて、とても良かったです!