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教祖が教祖になった瞬間
らるきる×はるるで オルソドクシア
【経典(拾伍簡条ノ正統タル教エ)】
壱、神の偉大なる恩恵は、純然たる信仰心に 施される
弐、神の名を騙ることは教主にのみ許される
参、神の遣いである教主に仇なすものは、 排される
肆、神の意志の正統たる後継者こそ、 教主である
伍、神の教えとは、それ即ち世界の摂理である
陸、神に背くこととは、それ即ち極楽からの 乖離である
漆、神に疑念を抱くこととは、それ即ち志向の崩壊である
捌、神への冒涜は、それ即ち己への存在否定である
玖、神は見ているが、決して救わない
拾、神は聴いているが、決して伝えない
拾壱、神は知っているが、決して教えない
拾弐、神の言葉は総て、神託として 教主のもとへ下る
拾参、神の意向こそ、世界の意向である
拾肆、神と教主は、同一視される
拾伍、神は絶対である
彼は言った
らるきる
祈り、祈る
信者
ただひたすらに
独り
祈る
はるる
ただひたすらに
らるきる
らるきる
らるきる
らるきる
信者
願い、願う
それら全て
はるる
盲信者の行進
群れを成して往く
誰もが皆
らるきる
らるきる
私利私欲→正当化
らるきる
はるる
はるる
らるきる
はるる
生を奪い去って
信者
らるきる
願いすらも食い潰して
はるる
人様の不幸踏み潰して
息をしていたんだ
らるきる
らるきる
はるる
正しい教えなんてない
「彼らはありもしないものに縋り付いていた」
「彼は人を操り、それを搾取していた」
「"登録者"という名目で信者を増やしていった」
「人々の弱みに付けこみ、"献上"をさせていた」
彼は言った
らるきる
されど祈る ただひたすらに
信者
独り
祈る
はるる
ただひたすらに
らるきる
はるる
らるきる
らるきる
はるる
らるきる
妬み
嫉み
溺れ
沈む命
盲信者の行進群れを成して往く
らるきる
らるきる
自己犠牲≠正当化
らるきる
はるる
されど信じるモノを履き違えて
もう、声は止まない
狂信者の行進群れを為して往く
誰も彼もが群れを為して往く
証聖者の経典唱え扇動する
皆
らるきる
狂信者の行進群れを為して往く
誰も彼もが群れを為して往く
信徒の暴走
信者
らるきる
笑う老化師
はるる
ほらほら
らるきる
生を奪い去って
願いすらも食い潰して
他人様の不幸踏みつけて
息をしていたんだ
らるきる
らるきる
はるる
「日に日に彼らの疑いは強くなっていった」
「今思えば、なにもかもが適当な宗教だった」
「そんな彼にも終わりが来るのだ」
「彼の最期には、正直同情するよ。相当に凄惨だったそうだ」
生を貪って
何もかもを食い潰して
他人様の不幸踏みつけて
息をしていたんだ
愛も所詮そんな
素晴らしい
ものじゃなかった
どの口がそれを言ってんだ
信者
らるきる
生を奪い去って
らるきる
信者
願いすらも食い潰して
他人様の不幸踏みつけて
息をしていたんだ
じゃあこの現状も
結局、自業自得だった
偶像に媚び売りゃ救われる命
等しく無価値な報われぬ命
無様で愚かな美しき命
はるる
らるきる
らるきる
「造られた王は息絶え、」
「玉座は焼け落ちた」
「偽は真となり、正しい教えは消え失せた」
「そしてまた、繰り返されるのだ」
はるる
らるきる×はるるで オルソドクシア