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その日の夜…

姫水(ひすい)

スゥ…スゥ…

姫水は疲れてベッドの上でグッスリと眠っている

扉が開き…男が鼻息を荒くさせながら寝ている姫水に近づく

モブ)姫水…姫水ちゃん……グヘヘッ…ぼ、僕だけの…

ぶつくさと言いながらベッドに乗り…姫水に手を伸ばす

姫水(ひすい)

んぅ…

ビリビリッ_

姫水(ひすい)

!?

服が破かれる音で目が覚める姫水……

目を開けるとそこには荒々しく呼吸をしている不衛生な男…

姫水(ひすい)

ちょッ、あんた何よ!‪💢

手を抑え次々と服を引き裂いて行く

静止を聞かず素肌を表させ華奢な体を 舐めまわすように眺める

姫水(ひすい)

ッ…汚らしい……

足で蹴ろうと思うが…折れている…… 殴ろうとするが太った男が強く押さえ付けてきて腕から聞こえちゃいけないような音が聞こえる

姫水(ひすい)

アンタ何なのよ!人を攫って…こんな風に飼い慣らすような真似をして……‪💢

姫水(ひすい)

私はあんたの犬に成り下がる予定は微塵もねぇのよ!‪💢

モブ)姫水…?なんでそんなことを言うの?なんで?なんでなんでなんで!?なんでなの?!

モブ)俺と一緒にいるって言ったじゃん!親公認で付き合ってたじゃん!!ねぇなんで!?なんで何で!?

姫水(ひすい)

ッ…教えて上げる、許嫁云々は私には居ない

姫水(ひすい)

あんた以外も私には居ない

暴れる男をキツく睨みつける

そう吐き捨てるが……男は照れ隠しだと 思ってるのか「俺は絶対受け止めるよ!束縛でもなんでも受け止めるよ!」 と、口走る

そして…私の服を更に引き裂き胸を 揉みしだいてくる

姫水(ひすい)

ッ…あんたマジで……‪💢

気持ち悪い男に嫌気がさし 「もう大人しく…」 なんて…半分諦めていた時…

バンッバンバンッ!

姫水(ひすい)

!!(な、なに?)

突然弾丸が扉を突き抜け男の体を 傷付けた

モブ)あ"?!

姫水(ひすい)

(この射撃能力…いや、
そんなわけ……)

少し…期待した、男は体を起こし近くに あった銃を握り扉に向かって銃弾を発砲する

が…扉越しに何も聞こえず……次に聞こえたのは扉を蹴破る激しい音

バゴンッ!!

姫水(ひすい)

ビクッ

伯玖(はく)

姫水!!!

姫水(ひすい)

!!は、…く

一番最初に入ってきたのは伯玖だった

モブ)チッ…もう気やがったが……‪💢

モブ)お前らしつこいんだよ!!僕の姫水を返せよ!

男はイライラした顔を浮かべながら 「お前らこっちに来い!!!」 と、叫ぶがそれを遮るかのように翔が声を上げた

翔平(しょうへい)

おめぇのペット共は今頃俺らんとこのペット共で全滅だぜ?!

飛び掛り…その顔を思いっきり殴る

昴流(すばる)

ボス!!

姫水(ひすい)

!!昴流…

昴流は私に駆け寄り上着を羽織らせてきて布団で体を隠して来る

昴流(すばる)

何もされてませんか?嫌なことは……

姫水(ひすい)

え?あぁ…足……だけかな

昴流(すばる)

足!?

姫水(ひすい)

あ、うん…ほら

布団を捲り折れた足を見せると昴流は 驚いた顔を一瞬浮かべ…

昴流(すばる)

伯玖さん!!

伯玖(はく)

なんだ昴流さん!

昴流(すばる)

あ、足が…足が複雑骨折並に折られてます…

伯玖(はく)

…あ?‪💢

姫水(ひすい)

あッ…(やっべぇ……
あいつシレッと死んだわ…かわいそ〜……)

累(るい)

へぇ〜……?姫ちゃんと
勝手に結婚して?
服引き裂いて?足折って?

全員)……

※現在、激しく場面が荒れております…少々お待ち下さい(土下座)

姫水(ひすい)

う、っわぁ…

目の前には散々拷問されギリ人の形を 保っている何か (あなたを襲おうとした愚か者です)

姫水(ひすい)

な、なに…これぇ……
う〜ん…

さすがの私もドン引き中…ついさっきまで男の恐怖に浸っていて…助けに来てくれたた安堵感に浸っていたのも束の間のこれ

累(るい)

いやぁスッキリしたね!自分で自分のブツ切らせるの楽しかったね!

塔真(とうま)

まぁ汚いですけど

累(るい)

たしかし〜、ちょーきたなぁい

次郎(じろう)

無麻酔で神経の塊を自分でやらせるので…まぁ、
酷だったでしょうね

姫水(ひすい)

え〜、っとぉ…
取り敢えず…伯玖、
ちょっと来なさい

伯玖(はく)

…ボス……

姫水(ひすい)

ほら早く、ボス命令よ

明らか様子が可笑しい伯玖の名前を呼び両手を広げると伯玖が私を抱き締めそのままの勢いで押し倒して来た

ボフッ…

姫水(ひすい)

アンタ殺気出しすぎ

姫水(ひすい)

後、隈出来てる

目元を優しく撫でその後頭を撫でる

伯玖(はく)

…お前さんが心配かけるようなことをするからだろ……

姫水(ひすい)

バカね、トチ狂った社会のボスよ?死ぬような真似はしないし…せいぜい持って襲われるだけよ

伯玖(はく)

…それすらも嫌に決まってるだろ

伯玖(はく)

お前さんが…傍を離れるってだけで
嫌に決まってるだろ……

姫水(ひすい)

あら、そう?

伯玖(はく)

それに…現にこうやって足を折られて……

伯玖(はく)

こんな服を一番最初に着せるのは…お前さんが唯一
愛した相手か……おれだけだと思ってたんだがな…

伯玖は顔を埋めながら折れた足を 撫でる

伯玖(はく)

……頼むから…ムリをしないでくれ……目の届かない
場所に行かないでくれ…
姫水…

姫水(ひすい)

…ごめん、伯玖

伯玖はしばらく無言になり…少ししてから涙を伝わせながら顔を上げた

姫水(ひすい)

Goodboy

頬を優しく撫でると伯玖が唇を重ねて 来た

姫水(ひすい)

んッ…コラ、ダメでしょう?

伯玖(はく)

なぁボス…あんたの嫌なことは絶対しないって誓う

姫水(ひすい)

…伯玖、血濡れた女よ

伯玖(はく)

血濡れた女でも構わねぇよ

伯玖(はく)

いや……血濡れたアンタだから好きなんだ

姫水(ひすい)

…もう笑いいわ、私の負けよ笑

伯玖(はく)

!!

姫水(ひすい)

まッ、最初は足ね……次郎、
帰って足の面倒を
見てくれない?

次郎(じろう)

はい、直ちに

伯玖に目配せをすると伯玖は私を軽々と抱き抱え部屋から出ようと扉に向かって歩き始めた時…

累(るい)

ちょっとちょっと〜?何
2人だけいい雰囲気出してんの〜?

姫水(ひすい)

あ〜、はいはいそうですね君らもそうですねぇ‪💢

累(るい)

( *¯ ꒳¯*)フフン

姫水(ひすい)

は〜あ…君らもう白虎に1回噛まれなさいよ…

次郎(じろう)

それより足の手当の方が
優先ですよ、折られてそのままですから…
治るかなコレ

ライカ

医者が言うか普通?!

次郎(じろう)

正直…取り繕える余裕が
無いですね…普段の風邪だけど実は重症だけどめんどくさいから風邪って事にしちゃお、が出来ないんです

姫水(ひすい)

それ私の風邪の時のやつじゃん

累(るい)

え!?あの時風邪って言ってたじゃん!

姫水(ひすい)

まぁ、ヤバめの風邪でしたねぇ笑

累(るい)

ボス〜‪💢

次郎(じろう)

取り敢えずそんなふうに取り繕える保証がない程酷いんです、直ぐに行きますよ

姫水(ひすい)

はぁ〜い

[完]

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