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昼下がりのリビングには、柔らかな光が差し込んでいた。 ゆいはテーブルに向かい、静かに手紙を書いている。
――カサ。
肩越しに、骨の指先が紙の端に触れた。
サンズ
声は穏やかだが、距離が近い。
ゆい
紙から目を離さず、軽く笑う。
サンズ
その瞬間。
フェル
フェル
サンズが視線だけで振り返る。
サンズ
フェル
空気が、わずかに張りつめる。
ドリーム
二人の間に、静かに割って入る。
ドリーム
椅子を引き、隣を指す。
ドリーム
ゆいが腰を浮かせると、背後から影が重なった。
ナイトメア
ナイトメア
触手が床をなぞり、距離を詰める。
キラー
軽い調子で椅子をずらし、視界に割り込む。
キラー
笑っているのに、目は笑っていない。
誰の声に一番反応するか、気になってさ
ゆいは息を整え、もう一度ペンを握る。
ゆい
理由は分からない。 ただ、“知っている気がする”という感覚だけが、胸に残る。
そのとき、少し離れた場所から。
スワップ
スワップ
一瞬、空気が冷える。
フェル
スワップ
ドリーム
微笑みは柔らかいが、目は鋭い。
ドリーム
スワップサンズは何か言いかけて、口を閉じた。
スワップ
その光景を、部屋の隅から静かに見ている影があった。
白メア
何も言わない。ただ、確かめるように、ゆいを見る。
夜。
ゆいは自室で本を読んでいた。 ページをめくるたび、視線の重さが増していく。
――コン。
サンズ
扉を少しだけ開け、覗き込む。
サンズ
ゆい
サンズ
一歩、距離を詰める。
サンズ
フェル
フェル
サンズ
フェル
ドリーム
ドリーム
ナイトメア
ナイトメア
ゆい
ナイトメア
ナイトメア
その瞬間…
白メア
全員の視線が、一斉に向く。
白メア
白メア
短い沈黙のあと。
フェル
サンズ
一人、また一人と、気配が引いていく。
扉が閉まる直前、スワップサンズが小さく呟いた。
スワップ
ゆいは布団の中で、膝を抱える。
ゆい
ゆい
ゆい
答えは出ない。 記憶は霧に包まれたまま。
ただひとつだけ、確かなことがある。 ――みんな、優しい。 ――そして、逃がす気はない。