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母
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幼い頃の思い出は、 とても良い物だった
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でも、ある時。
「…ゾムさんは、余命があと2年しかありません。」 そう決断されて母さんが1番最初にこの話を聞いた。母さんとお医者さんが話している声は俺の耳にも届いてしまった。その後から 母さんはお見舞いに来なくなった。 でも手紙が1つだけ、届いた。
ゾムへ あなたはもう 私の子ではありません さようなら
本当に少ない文章だったが、 その文だけで分かってしまった。 母さんは、…母は、俺を捨てたのだと。
その日から、俺は色盲になった。 色が全く何も分からないのだ。 白と黒しかない世界。
喘息で息が出来なくなる
そしてどんどん麻痺する足。
治るから、治るからなんて 言われながら打たれ続けた薬。
薬を飲むと、頭痛、吐き気、痺れに 襲われた。
毎日死にたかった。
でも、担当医の大先生だけは ずっと傍にいてくれた。
俺が小さい時からずっと面倒を 見てくれていた。
優しい担当医さん。 でも大先生が何をしても、この病は 治らなかった。
いつも窓から眺める
外に歩いている人たちが羨ましいと
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また思い出してしまった。 あの頃の記憶を、…1年前に姿を 消した母親は、今は何処かで子を作って幸せに暮らしているらしいと。
そう聞いた時から、自分は本当に 生きる意味を無くした。
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桜を窓越しに眺めていると、 後ろから声を掛けられる。
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無表情な彼は、ゆっくりと こちらを見つめていた
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shp
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えっと、…えっと、と戸惑っていると ゆっくりでいいっすよなんて、 昨日のトントンみたいなことを言ってくれる。
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何か可笑しい所でもあっただろうか? と疑問に思っていると、ゆっくりと笑ってから…
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思い出したかの様な表情をしたあと そのショッピさんは話し出す
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shp
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shp
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困ったように眉をひそめ、そして 笑った。
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そんな無責任なことを、と…少し苛立ったが…何かと言葉は出てこずにこりと笑ってしまった。
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shp
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そう言って、その人は歩いていった。
あの人を見て思ったことは…ただ。
zm
それだけだった。