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流星side
たまたま、定期検診が平日に被ってしまって 遅刻して学校に行くことになった。
丈一郎
流星
注目されるのが嫌いな僕のことを考えて丈にぃは 休むことを提案してくれたけど、せっかく学校まで来たし 自分が思っているよりみんな周りを気にしていない気がする。 大丈夫、ただの遅刻だし、誰にも絡まれない。 そう思って、ひとつ深呼吸をして丈にぃの車から降りた。
誰にも会いませんように...と願いながら 昇降口まで行くと突然後ろから声をかけられた。
「あれ、藤原くんじゃん」
流星
「遅刻?寝坊でもしたの?」
別のクラスの人の二人組。 話したことないし、名前も分からない。
流星
「いやぁ俺もよく遅刻するからさー笑 でも藤原くんが遅刻って珍しいやんな?」
「お前は遅刻しすぎやから笑 まあでも確かに、 なんか遅刻とかするイメージないわ」
僕を軸にぐるぐると話が展開されていく。 テンポが早くてあんまり聞き取れないし 話するタイミングも分からない。どうしよう。
「ん?どしたん、なんも喋らんやん」
流星
「なに?笑 分からんのやけど?」
流星
何かを言われてるのは分かるけど頭に入ってこない。 やばい、泣きそうだし息も変。どうしよう、どうしよう、 それしか頭が回らない。
???
「うわやべ、着替えんと次の授業間に合わん」
「じゃーね、藤原くん」
誰かが来たのか、それともチャイムが鳴ったのか、 もうそれも分からないけど とりあえずどこかに行ってくれてよかった。 ホッとして目の前が真っ暗になって、その場に座り込んだ。
□□□□□
恭平side
恭平
「ソフトボールやない?」
恭平
久しぶりやんな〜なんて話しながら友達と歩いとったら 急いだ感じで二人組が走ってきた。 スリッパの色的に2年生やと思う。はよ教室行かんと 着替えるまでにチャイム鳴るで?と不思議に思っとったら 昇降口の方からガタンと大きな音が聞こえてきた。
恭平
流星