コメント
5件
ありがとうございます~!!😭💕
大丈夫ですよ!私も遅いんで お互い様です😁 下手くそなんかじゃないですよ〜 私なんか全然書けないですもん…笑 私なんかで良ければ喜んで 応援させて頂きますね!
亡瀬 闇音さん 返信遅れてすみません💦 コメントありがとうございます!! 上手く表現だなんてそんな……まだまだ下手くそな部類ですので、今後とも応援よろしくお願いします!
過去
XXXX年 6月12日
ついに、我々の研究が日の目を見る時がきた
その研究とは、私たちといろいろな動物をかけ合わせて造る、
いわゆる「キメラ種」の開発についての研究である
そのうちの1つ、
サルという動物と我々のキメラ種が話題になった
このキメラ種の体の構造は、非常に私たちのものとよく似ており、
臓器の提供などの面で活躍するのでは、と非常に期待が高まっている
また、ある一定の知能を付け加えることで、
我々の言語を話せたり、単純な作業などをできるようになると思われる
ただ、臓器の提供者とするには、もう少し改良を施すことが必要とされる
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今日、6月12日から、私はこの日記を書き続けようと思う
研究記録も含めて、だ
続けられるかどうか、不安ではあるのだが
できる限り、続けていく
XXXX年6月13日
最近、どのニュースを見ても、
私たちの研究についての話で持ちきりである
今日も、どこかのテレビ局がインタビューにやってきた
このプロジェクトの最高責任者である私にマイクが向けられたが、
ある程度の当たり障りのないことを言ったまでである
私は、この研究の本当の目的や、その詳しい内容は、誰にも言わないつもりでいる
言う意味も無いと感じている
ただ、この日記にだけは、本心を書こうと思う
あくまでこの日記にだけ、だが
XXXX年6月14日
メモ:臓器の改良に成功
我々に移植しても何ら問題ないと思われる
開発ナンバー2439と3542をかけ合わせる
6523と2132、
2987と4652などの事例も試してみる
面白い結果になりそうだ
なお、臓器提供をする者については、生後数週間までで必ず行うようにする
神経や頭脳が発達してしまう前に殺すためだ
また、今はこのサルと我々のキメラ種の研究に専念し、
他の種の研究は先送りにしようと思う
XXXX年8月7日
前の日記からかなり間が空いてしまった
というのも、我々が本格的に臓器提供を始めたことによって、
海外メディアも注目し始めたのである
今日もどこかのテレビ局からのインタビューに応じていた
最初のうちは、テレビと聞いて少し新鮮味もわいたものだが、
同じことを話し続けていると、飽き飽きしてきた今日この頃である
今となっては、この「最高責任者」という肩書きよりも、
ごく普通の研究員に戻りたい、と思うことが時折ある
XXXX年8月13日
この日記にはまだ書いていなかったが、
臓器提供の面以外でも、このキメラ種を活躍させようと思っており、
今日、その研究の発表をしてきたのである
キメラ種の開発当初から進めていた、大掛かりなプロジェクトだ
それは、サルと我々のキメラ種の知能を発達させ、
単純な作業や私たちのコトバを話せるようにする、というものである
なかなか悪戦苦闘したが、長年の研究が実を結んだ
研究中に新しく生まれた1匹(♂)が、見事良い遺伝子を引き継いでいてくれたのである
テレビ局の取材も来て、そのキメラ種は見事カメラにおさめられた
…開発ナンバー6000と名付けることにする
XXXX年8月31日
あの開発ナンバー6000の脳の発達は思ったより早く、
最近、我々の命令をきくようになった
単純なものだが、「物をとってきなさい」や、「手をあげなさい」「イスから立ち上がりなさい」など、
私たちのコトバを理解しているようである
また、簡単な言葉を使った会話をできるようになってきた
驚くべきスピードで6000の知能は発達している
あと、明後日にこの6000の子供が産まれる予定である
楽しみだ
XXXX年9月29日
前の日記からおおよそ1ヵ月がたった
研究所は、あの6000の子孫で溢れかえっている
ちなみに最近は臓器提供よりも、こちらの方が注目されている
テレビをつけてもやはりこればかりだ
世の中、そんなに面白いことがないのだろうか
XXXX年10月24日
あの6000の子孫の中から、
優秀なものは売りに出すことにした
たくさんの企業や政治家、金持ちなどが買おうとしている
どうやら、自分の言うことをきくロボットや奴隷のように扱うようだ
非人道的だ、という声も多く寄せられているが、
たくさんの生き物を殺し、我が物顔で振る舞ってきた人間に、
よくそんなことが言えたな、と私は思う
かなりの収入が見込まれそうだが、別にそれが目的ではない
あくまで自分のために、私はキメラ種を造り続ける
XXXX年12月8日
今、我々研究グループは、ある問題に直面している
というのも、とある大企業の社長がキメラ種を買ったのだが、
それがここ数日、反抗的な態度をとるようになり、
昨日その社長にイスや机、装飾品などを投げつけ、
重傷を負わせたというのである
そのキメラ種の処分など、
解決しなければならない問題が山積みである
マスコミへの対応もしんどくなってきた
だが、こんなところでめげてはいけない
目的を達成するまでは
XXXX年12月16日
キメラ種の売り上げは落ちると思われていたが、
意外にも海外の企業などが高く買ってくれている
その一方で、この研究に対しての批判の声も高まってきたが、
気にしていない
臓器提供の方もまだ続けている
XXXX年1月21日
今日の朝、研究所の檻を覗くと、
そこはもぬけの殻となっていた
1匹残らず脱走していたのである
予定より少し早かったが…
まあいいだろう
研究員達は何も知らない
できるだけ罪は被せたくない、というのが正直な気持ちだ
XXXX年3月31日
おそらく、私がこの日記を書くのも今日が最後となるだろう
だから最後に、私が行ってきた一連の研究について、
その目的や動機を書こうと思う
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まずは動機についてだ
私はここ5年、一度も家へと帰っていない
というのも、私には家族がいないからだ
正確には、「今はいない」と言った方がいいだろう
私の愛人と、たった1人の大切な娘は、
5年前、ある通り魔に殺された
仕事が終わり、家に帰って来ると自分の家族がリビングで倒れている
これを見て、平然と振る舞っていられる者がいるだろうか
とりあえずただひたすらに救急車を呼んだのは覚えている
だが助からなかった
その後、葬式やその他の手続きなどをした時のことは、あまり記憶にない
死んだという実感は全くわいていなかった
その通り魔は、まだ捕まっていない
よく人を殺しておいてのうのうと生きていられるな、と私は思う
警察も、真剣に探している素振りもない
だから、私はこの腐った世の中をリセットしようと思い、
この研究を始めたのだ
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次に目的だ
もうなんとなく触れてはいるが、
私の目的はこの世の中をリセットすることである
「リセット」とは、この星・地球を初期の状態に戻すことだと私は考えている
つまり、自分で造った生き物たちを暴走させることによって、
この世界を破壊しようと思ったのだ
そのために、妻と娘が亡くなってからというもの、
私は日々研究に明け暮れた
こうして今、やっとたくさんのキメラ種が世界中に行き届いた状態となっている
知能が高い上、凶暴な性格なので、
今頃世界中の国や人々を襲っているであろう
外から、人々の逃げ惑う声やサイレンの音が聞こえる
それらを聞きながら、
私もあと少しで死ぬんだろう、と考えている
私が行くのは、天国なのだろうか
それとも、地獄なのだろうか
未来
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