私はあの日
朝陽が助けてくれた日に
“他界へ送れるポスト”
のことを教えた
“いつ現れるか分からない”
私はあの裏道へ朝陽と
向かった
あのポストは
暗い裏道に
赤いポストがあった
あの時と同じ
緊張した
でも朝陽がいて
なぜか安心した
2日後
返事は思ったよりはやくきた
死神
菜乃花
死神
菜乃花
死神
菜乃花
死神
死神
菜乃花
菜乃花
菜乃花へ
『菜乃花へ』 文字が歪んでる
菜乃花へ
菜乃花から手紙が届いたとき
信じられなかった
けど
字を見たとき
菜乃花だってわかった
菜乃花
隣にいてくれて
ありがとう
おれの彼女になってくれて
ありがとう
菜乃花
これだけ言わせて
俺の事忘れてくれ
新しい道に進んでくれ
俺は
応援してる
菜乃花が
泣く姿なんか見たくない
新しい自分を
探して…くれ
颯からの手紙は
これで終わっていた
菜乃花
菜乃花
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯の…バカ
手紙…濡れちゃったじゃん
バカ…バカ
私は自分の机に向かって
走った
涙をこらえて
震える手で
あの時と同じ紙で
颯に思いを伝えるために
颯へ
颯のバカッ…
バカ…バカ…
颯のこと忘れるわけないじゃん…
私は
颯のことが好きだよ
だから…
そんな事言わないで…
お願い
颯
颯
颯
菜乃花
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯
菜乃花
菜乃花
颯
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯
颯
颯
菜乃花
颯
颯
颯
颯
颯
颯
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯
菜乃花
颯
颯
颯
颯
颯
颯
颯
菜乃花
菜乃花
颯
颯
菜乃花
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯
菜乃花
颯
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯
颯
颯
菜乃花
颯
颯
菜乃花
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯
颯
颯
菜乃花
菜乃花
菜乃花
颯
菜乃花
颯
菜乃花
菜乃花
颯
颯
菜乃花
いつの間に寝てたんだろう…
でも…
颯と話せた
私は
颯に送るつもりだった手紙を
クシャクシャに丸めて
ゴミ箱に捨てた
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