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ピンポンパンポーン
《A棟 管制室から少し失礼するっす。》
琥珀
《“兎隠 柘榴さんの遺言”の意味について分かったことがあったので、みんなと共有したいんすよ。》
翠
《あ、その前に、なぜ突然俺がこのアナウンスをしようと思ったのかについて話しておくっす。》
《実はあの“遺言”を聞いたとき、どこかで聞いたことあるな...と思ったんすよ。恐らく他にも聞いたことある人もいると思うっすけど。》
《それで特殊遺伝子学研究室の兎隠さんの研究棚の中から、ある1冊の本を発見したんすよ。》
《それが兎隠さんが執筆した本、『幸せな世界の在り方』っす。》
凛
琥珀
《じゃあ今からあの“遺言”の意味について朗読していくっす。》
《『人間は誰しも自分の中に複数の世界を持っている。』》
《『しかし、その世界を壊してしまうものがある。』》
《『それは「不幸」だ。』》
《『「不幸」とは人間の肉体や精神を蝕む毒であり、世界を滅ぼす爆弾である。』》
《『だが安心してほしい。世界はあるもので創ることができる。』》
《『それは「幸福」だ。』》
《『「幸福」とは人間の肉体や精神を形成する万能薬であり、世界を創造する種である。』》
《『しかしその世界を滅ぼすことは簡単だが、創ることは困難なものなのだ。』》
《『そして「幸福」とは知識や経験によって生み出されるため、それらをどのように活かせるかが世界を創る鍵となるだろう。』》
《つまり“兎隠さんの遺言”の「世界」は幸せ、「材料」は知識や経験のことを言ってたんじゃないかって思ったんすよ。》
燐堂
《兎隠さんは最期まで俺達のことを思ってくれてたっていうのがよく伝わってくるっすね。》
《じゃあ、このくらいで失礼するっす。最後まで聞いてくれてありがとうございましたっす。》
ブツン
黒野
黒野