〜養護施設〜 連絡橋
闇桜
闇桜は早足で歩いており、 教会の扉の前で止まる。
闇桜
仕掛けはないわね。)
闇桜
まだ変化はない。)
闇桜
予定どおりやるだけね。)
闇桜
闇桜
同じ事は繰り返させない。)
ギギィッ
闇桜は意を決して 扉を押し開けた。
第79話
『魔女』
15年前…
ソティラ
ソティラ
魔法使いの歴史で
重要な事だからね。
ソティラ
話を聞いただけだけど、
ソティラ
その時の悲惨さが
想像できて心痛む…。
闇桜
闇桜
あの子の母親の方
だったかしら?
闇桜
管理してた一族。
ソティラ
ソティラ
封じた魔法使いは
己の親戚に託した。
ソティラ
静美の家系。
ソティラ
封じられた二冊の
書物を見守っていた。
闇桜
ソティラ
長い時の中で
書物は守られていた。
ソティラ
本は奪われてしまった。
ソティラ
話を聞き、人間を
思わない者によってな、
闇桜
集会中に殺されたと、
ソティラ
先に手を打ったの
だろうね。
闇桜
ソティラ
手を下すつもりはない。
ソティラ
ここが見つかると
まずいからね。
闇桜
猫が近くにいるのも
用心の為ね。)
ソティラ
時期に封じを解き、
現れるだろうな。
ソティラ
桜を狙うだろう。
ソティラ
その頃には私は
もういないだろうね。
闇桜
長生きじゃないの?
ソティラ
だが、君達には
到底及ばない。
ソティラ
かなりの歳でね…。
闇桜
闇桜
頼めそうにないわね。)
闇桜
孫に憑かせて
もらうわね。
ソティラ
ソティラ
目立ってしまうからね。
闇桜
書物を盗られた時の
魔女の状態は?
ソティラ
次第に弱まっていた
と聞いた。
ソティラ
ように魔法で
封じられていた。
ソティラ
魔力は次第に弱まり、
魂は消滅する。
ソティラ
見守っていたと聞いた。
闇桜
闇桜
じゃないと
倒せなかったのね。
ソティラ
倒さず消滅を
願ったのかもしれん。
闇桜
ソティラ
あの魔法使い狩りを
経験しているはずだ。
ソティラ
同じ思いをした
同族。
ソティラ
酷な事だろう。
闇桜
闇桜
優しかったから。)
闇桜
慈悲与えないわ。
闇桜
返されたくないからね。
ソティラ
アマリス
これ作っておいたさ。
アマリス
問題ないかい?
闇桜
アマリスは小さい機材を 膨らんだ袋に入れ、 闇桜に渡した。
闇桜
お守りに詰めるだけね。)
闇桜
竜宮先生も参加?
アマリス
もちろん参加さ。
アマリス
本領発揮できる
場だしね。
アマリス
心強いもんね。)
アマリス
アマリス
で参加さ。
アマリス
見計らって君と
合流するよ。
闇桜
いいわよ。
闇桜
その後はできるから。
アマリス
そんな簡単な話
じゃないだろう?
アマリス
取るんじゃあるまいし…
アマリス
仕掛けがあったら、
どうするの?
アマリス
闇桜
便利だけどね。)
闇桜
多いし、こうやって
物を作れる。)
闇桜
無理に巻き込んで
はいかない。)
アマリス
どう思ってるんだい?
闇桜
アマリスは闇桜に背を向け、 窓を見つめながら問う。
闇桜
アマリス
闇桜
闇桜
命を奪ったんだから…
アマリス
闇桜
あんたは憎くないの?
アマリス
アマリス
親しくなかったし、
アマリス
面倒くさいし無駄さ…。
闇桜
アマリス
この言葉は癪だね…
闇桜
なんでそうなの?
アマリス
アマリス
そう言われても
僕も分からないねぇ〜。
闇桜
アマリス
闇桜
アマリス
用事出来たよ。
アマリス
夜に合流しよう。
アマリスは少し早足で 部屋を去った。
闇桜
闇桜
だからきっと…)
闇桜
巻き込めないわ。)
闇桜
終わらせる。)
…ギィッ
闇桜はゆっくりと 教会の扉を開けた。
どうやってここに?
闇桜
最重要人物ね。)
闇桜
盗んだ人?
もらったのですよ。
協力してくれると、
闇桜
闇桜
話す気ないと
思うからいいわ。
闇桜
その本に魔女が
封印されてるのね?
チャリリッ!
闇桜はすぐさま 白い鎖を男性の身体に 巻きつかせ拘束する。
闇桜
闇桜
チャンスね。)
闇桜
貴方の話を聞いてる
余裕ないの。
闇桜は祭壇に置かれた 書物に意識を向ける。
闇桜
あまりない…。)
闇桜
それならさっさと
終わらせましょう。)
ポワッ
ズンッ!
闇桜
闇桜の背後から 視線を感じ、身体が強ばる。
闇桜
重圧感…)
闇桜
これは…)
シュッ!
闇桜
ズバッ!
闇桜は何かの 気配を感じ回避したが、
男性は当たり、 足に貫通しその場に倒れる。
闇桜
???
よくも私に…傷を…
闇桜
仲間じゃないの?)
闇桜
闇桜
なんで?)
この私にっ…
ズンッ!
胸が…圧迫する…)
闇桜
この感覚…)
シュシュッ!!
闇桜
ズバッ!!
闇桜は再び、 周りから視線を感じる。
その数秒後、飛んで 来る何かを防いだが、 男性は腹部に貫通する。
闇桜
浮かんでたわね。)
闇桜
身体が鈍くなる
原因かしら…)
闇桜
闇桜
読めないし…人形みたいね。)
シュッシュッ!!
闇桜
チャリリッ!
スッ!
闇桜
飛んできた見えない攻撃が 鎖をすり抜け、闇桜は避ける。
攻撃はそのまま 建物の壁をすり抜けて行った。
闇桜
鎖を透けてきたわ。)
闇桜
なってないわね。)
闇桜
直接当たるのは
危険に変わりないわね。)
闇桜
撃ってくるなら何か
効果があるはず…。)
チャリリッ!
シュシュ!!
バキッ!
闇桜の放った鎖が 男性の見えない攻撃に 破壊される。
闇桜
鎖を的確に
壊されるわね。)
闇桜
使おうかしら。)
シュシュッ!
見えない攻撃が再び 鎖に向かって放たれる!
闇桜
チャリリッ!!
鎖に攻撃が 当たった瞬間、鎖から 別の鎖が伸びる!
チャリッ!!
鎖が男性の手足に 巻きつき、教会の 壁に拘束する。
ググッ!
男性は鎖を解こうと 力を入れて身体を動かす。
闇桜
チャリリッ!
鎖が祭壇の上の本の 周りを囲む!
闇桜
もらったわ。)
闇桜
させてもらうわよ!
スッ
闇桜
闇桜が鎖を引いた瞬間、
絡まるはずの本が 鎖をすり抜けた。
闇桜
チャリリッ!
闇桜はもう一度試すが、 本はすり抜け掴めない。
闇桜
どうなってるの?)
闇桜
でも気配は確かに…)
闇桜
祭壇の横にいつの間にか 銀髪の男性が立っている。
闇桜
横にいた女か。)
警察の連中か。)
闇桜
見られてたのね。)
闇桜
バキッ!
包帯の男性は自身の 攻撃魔法で巻きついた鎖を 破壊し、拘束を解く。
書物にかけられた
物と似ているな。)
お前の仲間かっ…。
私を攻撃するなど…
ガッ!
包帯の男性は 男性の首を片手で掴み、 持ち上げる。
信用する
訳ないだろうがっ、
貴様も用済みだ。
ご苦労様だったな…。
ブンッ!
ガシャンッ!!
男性は投げられ、 窓を突き破り外へと 飛ばされ落下していった。
闇桜
闇桜
始末してこい。
相当絶望を
味わうだろう…)
包帯の男性は祭壇に置かれた 鏡の中へ消えていった。
闇桜
分からないけど、)
闇桜
分かるわね。)
ここに何しに来た?
闇桜
ここにいる時点で
分かるでしょ?
闇桜
闇桜
詳しそうだけど…
名乗ってやろう。
リトス
我が敬愛する
主の左腕。
リトス
闇桜
リトス
リトス
役目を果たす為、
利用させてもらった
までだ。
リトス
闇桜
裏で糸を引いていた
って事かしら?)
闇桜
あれはどうなってるの?
リトス
映し出してるだけだ。
リトス
これに入れば
すぐ目の前につくが…)
闇桜
闇桜
出てきたのも
そこから?)
リトス
来たところで
手遅れだ。
リトス
闇桜
闇桜
封印魔法なんだから。
リトス
リトス
簡単には解けない。
リトス
破る程の魔力をぶつけ
破壊するしかない。
ピカッ!
闇桜
鏡に映し出された書物が 突如、黒い光に包まれる。
闇桜
この強い魔力の
気配…)
リトス
書物の様子を
写している映像だ。
リトス
今実行している。
闇桜
どうやってっ…
リトス
特殊な魔法を展開し、
魔力を奪う事にした。
リトス
魔力…霊魂を集めてな、
闇桜
リトス
教団連中からだ。
リトス
警察ら全員を贄にする
予定だったが、
リトス
思った以上に訓練を
受けている。
リトス
厄介で面倒だ。
リトス
教団側に変更した。
リトス
もなくただ魔法を
使う連中だ。
リトス
警察らを配置し、
戦わせた。
リトス
最後の手を下し、
回収する。
闇桜
リトス
だが、貴様らは実に
良い働きをしてくれた。
リトス
十分な魔力量の
霊魂を集めれた。
リトス
ある方が取り込み、
リトス
放ったところだ。
バキッ…バキバキッ…
闇桜
バキッ!
闇桜
ボワッ!
何かが壊れる音と同時に、 本の姿が消滅する。
そして、黒い光が出現し、 渦巻くと同時に闇桜に悪寒が走る。
闇桜
失敗した…)
リトス
この時を来るとはね、
スルッ
鏡の方から響く声。
そして、立ち鏡から 女性の姿が現れる。
闇桜
リトス
みなぎる、ふふっ…
リトス
深く感謝しろ。
リトス
あの方が動かす
ことになるとは…。)
リトス
とても申し訳ない。)
闇桜
リトス
次の行動に移る。
リトス
既に始めているが…
先に邪魔者を
排除しに行ってもいい?
されたくないのよ。
リトス
リトス
リトス
我主の使命だ。
リトス
男性は驚いた表情で その場で固まる。
リトス
入りやがった…)
闇桜
リトス
始末は…)
リトス
何してる?まさか…)
闇桜
別の場所を
見てるのかしら…。)
リトス
リトス
それが済むまでなら
時間をくれてやる。
リトス
リトス
男性は不満げな顔のまま 鏡の中へと消えていった。
貴方は…誰?
闇桜
厄災の魔女。
闇桜
魔法使いの知人よ。
闇桜
知人ね…。
だから死ななかったのね。
闇桜
皆殺しを指示した
のも貴方が犯人かしら?
願いを叶えてあげる。』
過去に私の邪魔した者の
血筋を殺せ…』って、
殺したかった相手を
何十年も見逃した…。
闇桜
闇桜
人を騙して殺すなんて…
妨害したのが悪いのよ。
人間を守るなんて、
おかしいじゃない…。
どんな目に遭わされたか
知ってるくせにっ、
闇桜
人間に味方する
魔法使いは皆、
裏切り者よ。
噂を簡単に妄信し、
魔法使い一族を罵倒し
残酷に殺していった
人間ども…
あいつらの顔っ、
笑いながら殺してっ…
殺してっ!
闇桜
無関係な話でしょ。
闇桜
なかったのだから…
闇桜
この街を命を掛けて
守ってくれた。
闇桜
他の仲間もよ。
闇桜
異変のせいでっ…
闇桜は拳を握りしめ、 怒りを露わにしながら 魔女を睨む。
闇桜
好き勝手に殺して、
許さないわっ。
闇桜
大事な仲間の命を…
人生を奪って
くれたわねっ!
闇桜
生ぬるい方法で
解決しない。
闇桜
全て終わらせるっ…。
できないと思うわよ?
前回以上の力を
与えてもらったの。
これだけじゃ滅ぼす
にはまだ足りないわ。
闇桜
ちょうどいいわ。
ボワッ
魔女の魔力の 禍々しい気配が強まる。
それと同時に 魔女の髪が赤く変色し始めた。
贄となりなさい。
仲間達含め…人間どもを
全て滅する。
身に持って
思い知らせてやるわ!
厄災の魔女
闇桜
闇桜
全て掛けても…
ここで貴方を殺す。
闇桜
ポワッ
チャリリッ!!






