主
ここは洋輪小学校
主
なんの変哲もない小学校である
主
今日も何気ない一日が始まろうとしている
主
5年1組の教室にて
主
麗「その時、女の人が...」
主
少女と少年が話している
主
女子生徒「あ、麗!妖!おはよー!」
主
妖「ん、あ、はよー!」
主
麗「おはよー!」
主
女子生徒「麗達本当にオカルト好きだね~」
主
妖「ハハハ!そうだろ?」
主
麗「あたし等そういうの大好きだもん!」
主
キーンコーンカーンコーン...
主
女子生徒「あ、チャイムなったよ!席着かないと!」
主
放課後...
主
麗「さてと...今日いける?」
主
妖「いけるぞ」
主
麗「っしゃ。じゃ始めよ」
主
妖「そうだな...」
主
妖「係活動...!」
主
充「もう...居残りで遅くなっちゃった。早く帰らなきゃ」
主
麗「ん、あ!出た!」
主
妖「よっしゃやるぜ!」
主
階段から降りていると、声が聞こえる
主
充「ん...この声、麗に妖?」
主
少年は階段を降りるのをやめ2階に行く
主
充「おーい二人共...」
主
少年は言葉を詰まらせ驚く
主
充「!」
主
なんと、奇妙な化け物と妖と麗が戦っているではないか
主
麗「今だよ!妖!」
主
妖「霊拳・霊祓い!」
主
妖が化け物の頭をオーラを纏った拳で殴る
主
化け物「グギャアアアアァ...」
主
化け物が消えてゆく
主
充「あ...ぁ...」
主
充は突然の出来事に困惑する
主
充「ハッ...こんなことしてる場合じゃない。早く帰らなきゃ...」
主
麗「ん...あ、君!もしかしてさっきの見てた?」
主
充「えっ!?あ...うん」
主
妖「マジか~!んーと...じゃ時間あるか?」
主
充「一応あるけど...」
主
妖「おk。じゃオレと麗が質問するから正直に答えてくれ」
主
充「分かった」
主
麗「じゃ最初に...君、怪異とか霊とか視える?」
主
充「視えるよ」
主
妖「お!じゃあじゃあ、術は?」
主
充「使えないよ...視えるだけだよ」
主
麗「へぇー!そういうタイプなんだ!」
主
妖「んじゃあ最後!一番大事な質問だぜ!」
主
麗「さっきの奴、怖かった?」
主
充「えっと...」
主
妖「もしも怖いって少しでも思ったなら、麗がお前の霊視能力を封印する。昔、霊やら怪異やらを恐れて引き籠ったり鬱になった人がいたんだよ」
主
充「えっ...?」
主
麗「じゃあもう一回...怖かった?」
主
充「えっ...と...」
主
充が後ずさる
主
ドンッ
主
充「ひっ!?」
主
と、それにすかさず充の真横に足を勢い良く押し付ける麗
主
麗「正直に...ね?」
主
充「...!」
主
充「怖...かったよ」
主
麗「ならっ...!」
主
充「っでも!」
主
麗「!」
主
充「父さんと母さんに怒られる...絶対に」
主
妖「...理由は?」
主
充「ボクの家...古くから続く妖術師の家系で、そこから毎回零級のエリートが生まれてたんだ。」
主
麗「ふーん...それで?」
主
充「でね、姉さんも兄さんも、零級の妖術師で...ボクだけ何も使えなかったんだ。視えたのもさっきので初めてだし...」
主
充「で、歴史が絶たれてしまうかもって..凄く怒られて。兄さんと姉さんは「大丈夫」って慰めてくれたけど...本当にそんなこと思ってるか分からないし」
主
麗「で、霊視能力を失うとまた怒られるっていうことなの?」
主
充「うん...身勝手だっていうのは分かってるんだ...でも...」
主
妖「お前な...」
主
妖「んなことで凹むなよ」
主
充「...え?」
主
麗「だって戦えないのに逃げなかったでしょ?凄いよ!」
主
妖「え じゃねぇよ。視えるだけでも十分レアだぞ?オレと麗はお前の家族がお前の事どう思ってっかなんて分かんねぇけど...オレ等はお前の事すげぇ奴だと思ってるぞ」
主
充「...!」
主
麗「だってさ。だからさ...」
主
麗「自分は凄い人なんだ」って、そう思っていて欲しいんだ」
主
充「...うんっ...!」
主
終わりです。いかがでしたでしょうか
主
良ければコメント等で感想下さるとうれしいです