あすみさんと静(じん)さんの父親
かすみさんの夫である井川悟志さんが見つかった
かすみさんや静さんが逮捕された時
警察は直ぐに悟志さんの行方を捜索
悟志さんの職場に確認を取ったところ
長期出張でマレーシアに行っていることが判明
警察は悟志さんの帰国予定日に朝から張り込み
何も知らずに戻ってきた悟志さんに声をかけた
任意同行を求めると
何かを察したのか素直に応じ
取調室で話を聞いている最中だと言う
所長が仕入れた情報によれば
悟志さんは過去の虐待は認めているものの
つい最近まで行われていた虐待については否定し
"知らなかった"と供述しているらしい
沢田マリカ
沢田マリカ
芹沢大和
芹沢大和
沢田マリカ
優真さんが彼女を拉致した日
優真さんは彼女の身体に傷があることに気づき
何があったのかを訪ねた
父親のことを聞かれた彼女は
優真さんの渡した紙に
「気持ち悪いって睨む」
そう記している
悟志さんは虐待が行われていることを知りながら黙認し
助けることもせず放置していた
かすみさんを恐れてのことなのか?
その真意は不明だが
悟志さんのしたことも決して許されることではない
十年以上前の虐待については時効が成立している
でも今回は不作為による幇助に該当するはず
松浦巡査と池長巡査に発見され
自宅に戻ってから私達が救出するまでの十二日間
あそこまで酷い傷を負わせるには
それなりの時間を有したはず
近所の人が聞いたと言う呻き声は
いつも決まって夜の11~12時の間に聞こえていた
彼女があの部屋にいたことを
父親である悟志さんが知らないはずはない
更にその十二日間
同じ時間に妻や息子があの部屋に出入りしていたら
そしてその部屋から娘の呻き声が聞こえていたとしたら
"知らなかった" で済まされる話ではない
トキ子さんが亡くなってから五年
母親による彼女への虐待が始まり
激化した攻撃によって心と身体を傷つけられた
優真さんの証言と川野医師の診察結果により
彼女の全身に無数の痣や切り傷があったことが判明
それらの傷を優真さんが治療したようだが
今回の傷は優真さんが最初に見たそれを上回っていて
わずか十二日の間に
あれだけの傷を負わされた彼女のことを思うと
それを黙認していた父親に対する怒りが沸々と沸き上がってくる
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
悔しさから涙が溢れる
芹沢大和
まだ16歳の少女が
冷房機もない部屋に軟禁され
あんなになるまで痛め付けられた
警察の調べで
あの部屋から暴行に使ったと思われるナイフと
使用済みの避妊具も多数、発見されたが
なぜか避妊具はゴミ箱ではなく
ビニールの袋に入れた状態で棚の奥に隠されていたと言う
母親の暴挙を止めようとしていたはずの静さんが
なぜ母親の暴挙に荷担することになったのか?
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
恐らく避妊具は静さんが使っていたもの
母親に強要され暴行を加える際に使用したと思われる
それを捨てずに隠した理由とは……
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