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薬とパーカーの下の狂気

薬とパーカーの下の狂気

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19

SEASON2 第一話 揺れるカーテン

♥

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2023年03月05日

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ロボロ

…ん

ロボロ

んぅ…

ロボロ

…はっ!?

ロボロ

今何時や?!

ロボロ

…うわぁ~寝過ごした~

ロボロ

モーニングコールせんとな

ロボロ

カチッ

インカム『みんな~すまん寝過ごした~!』

インカム『早めに食堂な~!』

ロボロ

…よし

ロボロ

俺もはよぉ食堂いかんとなぁ

ゴソゴソ ガチャッ タッタッタッ…

タッタッタッタッ

ロボロ

っすまん、遅れた!

ひとらんらん

いやぁ、みんなそうだから…

ロボロ

え、ひとらんもか?

ひとらんらん

うん

ひとらんらん

気づいたらすごい時間だった

ロボロ

自力で起きれただけすごいやぁん…

ひとらんらん

あはは…ありがと

ひとらんらん

まぁ、時間なかったし…

ひとらんらん

今日の朝ごはんは手抜きね

ロボロ

まぁ、作ってくれただけ…

ダッダッダッ…

ひとらんらん

あ、来たね

「「「「「「「「「遅れたっ!」」」」」」」」」

ロボロ

すまんなぁ

鬱先生

いや、全然ええよ

トントン

俺も驚いたわぁ

トントン

だって、こんなに寝たの…

「グルッペンに睡眠薬盛られた時ぐらいやぞ」

グルッペン

いや、それはトン氏が寝ないから……

トントン

…まぁええよ

ロボロ

…あれ

「ぺ神は?」

ひとらんらん

俺は見てないなぁ…

トントン

俺たちも…

グルッペン

まぁ、兄さんがいなくなってからずっと一緒に食べてないからな

グルッペン

特に気にしなくてもいいんじゃないか?

ロボロ

…んー

ロボロ

でもなぁ…

ロボロ

昨日のぺ神は、前のぺ神やったで

ロボロ

帰ってきてくれたんや

ロボロ

…だから…

「迎えにいって…あげたいなって…」

オスマン

…おぅ

オスマン

遂に惚れためぅ?

ロボロ

なっ…!

ロボロ

べ、別に惚れとらんわ!

トントン

まぁまぁ…w

トントン

行くなら早く行ってこいよ

ロボロ

…え、俺が行くん?!

トントン

いや、言い出したのお前…

ロボロ

…しゃあないな

ロボロ

ちょっと行ってくるわ!

タッタッタッ…

~しんぺい神の部屋~

コンコンコン

ロボロ

ぺ神~?

ロボロ

おらんのか~?

・・・

ロボロ

…ん~

カチャッ

(ドアノブをひねる)

ロボロ

ロボロ

空いとるやん

ロボロ

…ぺ神~入るで~?

スイッ

ロボロ

…おらんなぁ

ロボロ

…医務室かな?

ロボロ

それにしても…

ロボロ

少し見なかった間にずいぶんこの部屋も変わってしもうたなぁ

ロボロ

…まぁ、ええんやけど

ロボロ

あの頃のぺ神は戻ってきてくれたしな

ロボロ

…医務室いくか

ガチャッ バタバタ…

~医務室~

ガチャッ

ロボロ

ぺ神~?

ロボロ

…ここにもおらんのか…

ロボロ

…ん?

ロボロ

窓空いとんなぁ

ロボロ

昨日は開いてなかったし…

ロボロ

誰かが開けたんか…?

ロボロ

…まぁ、それにしても…

ロボロ

無用心すぎんか…?w

風になびいているカーテン。

それが、妙に俺を不安にさせた。

だからこそ、気づいてしまったのだと思う。

ロボロ

…あれ

ロボロ

ゾムの呼吸が……

「聞こえへん……!?」

ロボロ

まさか……っ!

ロボロ

ゾ、ゾムっ!

あわててゾムのベッドにかけよった。

ゾムの死。

それだけは、絶対に受け入れたくなかったから。

シャッ!

勢いよくカーテンを開いた。

ロボロ

…え

ゾムは、死んではいなかった。

いや…

【居なかった】。

ロボロ

ゾム…?

ベッドの上に、ゾムの姿はなかった。

ロボロ

ど、何処にいったんや?!

ロボロ

……まさか

ダッ!

(窓に駆け寄る)

ロボロ

……靴跡が付いてる…

ロボロ

……やっぱりっ!

ロボロ

……あれ?

ロボロ

うちの軍に、こんな靴跡の付く靴はいてる奴おったか…?

ロボロ

……いや、それは後で調べよう

ロボロ

今は……っ!

カチッ

(インカムのスイッチを入れる)

ロボロ

インカム)みんな、聞こえとるか?!

グルッペン

インカム)もちろんだゾ

グルッペン

インカム)みんなここにいるゾ

グルッペン

インカム)何かあったのか?

ロボロ

インカム)…し、しんぺい神とゾムが…

「居なくなった…っ!」

「「「「「「「「「「え?!」」」」」」」」」」

グルッペン

インカム)居なくなったってどういうことだ!?

ロボロ

インカム)しんぺい神は自室にもおらんかったし、医務室にもおらんかった!

ロボロ

インカム)ゾムはベッドの上におらんかった!

ロボロ

インカム)医務室の窓はあいてて、枠には靴跡もついてた!

ロボロ

インカム)…多分、我々軍じゃない人の靴跡…

グルッペン

インカム)わかった!

グルッペン

インカム)みんな、敷地内を探すんだ!

「「「「「「「「「「「ハイル・グルッペン!」」」」」」」」」」」

・ ・ ・

・ ・ ・

ロボロ

…駄目や、何処にもおらん…

トントン

どこ行ったんだよあのバカ…

ひとらんらん

イフリートにも捜索させたけど…

ひとらんらん

少なくともここの近くにはいないみたい…

シャオロン

犬っころにもわからんか…

オスマン

イフリートは犬じゃないめぅ!

シャオロン

はいはいっ

グルッペン

…冷静に考えたら結構な事件だな…

トントン

…せやな

トントン

早く探さんと…

タッタッタッ…

「み、みなさんっ!」

ロボロ

あ、エミさん

グルッペン

どうだった?

エーミール

あのっ、あのっ…!

エーミール

ゲフッ ゴホッゴホッ

トントン

落ち着け落ち着け

ひとらんらん

水飲みな

パシッ ゴクゴクッ

エーミール

プハッ…

エーミール

…すみません、落ち着きました

オスマン

…まぁまぁ

グルッペン

…それで

グルッペン

どうしたんだ?エミさん

エーミール

…そ、それが…

エーミール

しんぺい神さんの部屋に、これが…

スッ

(差し出す)

ロボロ

これって…

「手紙…?」

エーミール

…はい

エーミール

十四通あります

エーミール

…みなさんに一通ずつと…

スッスッスッ…

(全員に配る)

エーミール

…それと…っ

ロボロ

どうしたんや…?

「兄さんの分と、ゾムさんの分もありました…」

トントン

…そうか

ロボロ

ゾムの失踪にぺ神は関わってはないってことか…?

トントン

その可能性もあるけどなぁ…

トントン

…難しいところや

エーミール

…あと…

パタンッ

(机の上に置く)

「我々軍宛のも…ありました」

・・・

トントン

あいつ…これから…

トントン

どうするつもりなんや…?

ロボロ

…バカ…

エーミール

探さないと…

グルッペン

…なぁ

グルッペン

俺から提案が…

グルッペン

…いや、

「命令を下す。」

トントン

…なんや?

グルッペン

みんな時間が必要だと思う

グルッペン

だから、これから一時間自室で休め

グルッペン

手紙を読む読まないは自由だ

グルッペン

…ただし

グルッペン

我々軍宛の手紙は一時間後に読もう

「…わかったな?」

「「「「「「「「「「…ハイル…グルッペン…」」」」」」」」」」

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