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『悠斗!舞花ちゃんが……』
1か月前のあの日。
俺の幼なじみの舞花が死んだ。
飛び降り自殺だった。
原因は学校内でのいじめ。
そのいじめに俺は
気づくことが出来なかった。
もしあの時
注意深く舞花を見ていたら。
もしあの時
悠斗
と一言声をかけていたら。
そんな『もしもの話』ばかりを
考えてしまう。
舞花が飛び降り自殺をした日から
俺は屋上に来るのが日課になった。
ここにいれば
もしかしたら
舞花
なんて陽気な声が聞こえるかもしれない。
そんなありえない希望を抱いて。
悠斗
悠斗
虚空を見つめながら呟く。
悠斗
分かっている。
あいつが意地っ張りな性格だったことくらい。
悠斗
悠斗
悠斗
涙が頬をつたって
留まることを知らなかった。
悠斗
悠斗
そして俺は
屋上のフェンスを上ると
ゆっくりと空中へ足を踏み出した。