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俺
高校から今にかけて俺の周りをうろちょろする謎の同級生がいる。
俺
高一の時に言われたのが1番最初。
俺
夏休み明け直後の日だったんだが
俺
いきなりクラスの奴に
クラスの奴
「イトウって知ってる？」
俺
って言われた。
俺
「イトウ？知らないなぁ」
クラスの奴
「何言ってるんだよ」
クラスの奴
「お前と同級生だろ？」
クラスの奴
「地元の友達だろ？」
俺
「いや、知らんし」
数日後
クラスの奴
「やっぱりイトウって知ってるだろ？」
クラスの奴
「あいつお前と仲良かったらしいぞ」
俺
「だから知らないって…」
クラスの奴
「しらばっくれるなよ！」
俺
「はぁ？？そんな奴いないっつぅの！」
俺
それで喧嘩になった。
俺
そいつは俺に薄情だという
俺
俺は知らない奴を知ってる奴だと言われて、なんかシャクに触ったのでキレた。
俺
まぁ、若い頃だから血の気は多いとして、それでもクラスの奴は異常にキレた。
俺
家に帰って卒業アルバムを小学校の頃から調べたけど
俺
やっぱりイトウなんていなかった。
俺
結構そいつとはそれ以来口を聞く事は無くなり転校して行った。
俺
変なわだかまりが残ったけど
俺
しばらくイトウの名を忘れていた。
俺
それから学年が変わって高二になった頃
俺
また、イトウの名を耳にする
俺
今度は部活が一緒だった隣のクラスの奴
隣のクラスの奴
「なぁ、イトウって知ってる？」
隣のクラスの奴
「お前と同じ中学なんだろ？」
俺
「いや、知らないって」
隣のクラスの奴
「だってさ、お前と同じ部活で」
隣のクラスの奴
「3年間一緒だったって言ってたよ」
俺
「はぁ？」
俺
「ちょっとどういう知り合いなのか詳しく教えてくれよ」
俺
久々にその名前を聞いて嫌な事を思い出したけど正体が知りたくて詳しく聞いてみた。
隣のクラスの奴
「女だよ、背の低いさ…」
隣のクラスの奴
「友達の友達なんだよね？」
隣のクラスの奴
「こないだそいつとカラオケ言ってさ」
隣のクラスの奴
「ノリのいいやつ」
俺
｢いや…知らない…」
俺
「女ならなおさら知らない…」
隣のクラスの奴
「マジ？連れてきてやるよ」
隣のクラスの奴
｢本当にイトウ、お前の事に詳しいから｣
俺
俺、そこら辺で怖くなったよ
俺
本当にどんなに記憶をたどっても知らない奴なんだから。
俺
よく聞く名前だけど
俺
イトウなんて同級生は一人もいない。
俺
それから数日して…
隣のクラスの奴
「お前に合わせようとしたイトウさ、」
いなくなったらしい
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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