テラーノベル
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恋愛ゲームには、
"ライバルキャラ"という存在がいる。
主人公より先に攻略対象と仲がよくて、
距離が近くて、
自然に名前を呼べて、
プレイヤーの心を折ってくる存在。
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そして現在。
廣瀬由夏の視界には、まさにそれがいた。
橘 紗良 タチバナ サラ
瀬那 有眞 セナ ユウマ
橘 紗良 タチバナ サラ
橘紗良。
窓際の席で笑う瀬那くんの隣。
近い。
近すぎる。
しかも自然。
頭の中。
【ライバルキャラクター確認】 名前:橘紗良 好感度:測定不可 瀬那有眞との親密度:高 攻略難易度:██████████
無理。
由夏は静かに視線を逸らした。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
びく。
瀬那君。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
また?
【イベント発生】 『有眞にノートを見せてと頼まれた』 ▶貸す ▷断る ▷逃走
由夏(貸す)
差し出す。
瀬那くんは「さんきゅ」と笑った。
そのまま、
瀬那 有眞 セナ ユウマ
…………。
由夏のノート、紗良と一緒に見るんだ。
なぜか少し胸がざわつく。
紗良はノートを覗き込んで、
「あ、綺麗」と呟いた。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
思わず声が漏れる。
紗良は由夏を見た。
橘 紗良 タチバナ サラ
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
笑う。
ふわっと。
嫌味なんて一切ない。
むしろ優しい。
だから困る。
悪い人なら"ライバル認定"できたのに。
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良が自然に話しかけてくる。
由夏は軽く混乱。
【新キャラクターとの会話イベント】
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
橘 紗良 タチバナ サラ
そこへ、瀬那くん。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
いや参加しないで。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
やめて。
褒められると困る。
由夏の脳内。
⚠注意⚠ 瀬那有眞は無自覚に好感度を上昇させます。
橘 紗良 タチバナ サラ
紗良が笑う。
橘 紗良 タチバナ サラ
停止。
え…?
由夏だけじゃなく、瀬那くんも止まった。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
橘 紗良 タチバナ サラ
待って。
待って待って。
【重大イベント】 ライバルキャラクターが 意味深発言をしました
由夏の心拍数急上昇。
瀬那くんは少し眉を寄せた。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
普通。
その言葉で、少しだけ現実に戻される。
……そうだ
瀬那くんにとっては普通。
由夏は静かに笑った。
廣瀬 由夏 ヒロセ ユカ
言った瞬間。
瀬那くんは少しだけ黙った。
一瞬。
ほんの少しだけ。
空気が止まる。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
声が低い。
由夏が顔を上げると、
瀬那くんはもういつもの顔に戻っていた。
瀬那 有眞 セナ ユウマ
それだけ言って立ち上がる。
紗良はその背中を見守る。
そして、
橘 紗良 タチバナ サラ
ぽつり。
橘 紗良 タチバナ サラ
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【選択肢】 ▶否定する ▷誤魔化す ▷黙る
由夏は、まだ答えを選べなかった。
#クロスオーバー
ちかしゃん
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コメント
3件
うわあ、由夏の気持ちが痛いくらい伝わってきました……! 紗良さん、いい人すぎて逆にライバル認定できないの分かりすぎます。でも「有眞のこと好き?」って最後の質問はずるいですよ〜! あの場面で由夏が答えを選べなかったのも納得。そして「誰にでもあんなし」って言った後の瀬那くんの一瞬の沈黙、ここすごく気になります。ゲーム画面のような演出も可愛くて、読みながら思わず「次! 次!」ってなってました🌷