前回のは没にしたので
これが本編になります。
私は紙に書いてある 数字を見て絶句した
空桜
0が7つもある…
空桜
加賀美ハヤト
空桜
加賀美ハヤト
空桜
加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
私の思考は完全に停止した
今、なんて…
加賀美ハヤト
空桜
加賀美ハヤト
私の質問に応えることもなく
ハヤトくんは黙って 私の部屋から出て行った
1人取り残された私は 椅子から立ち上がって
銃の置いてある棚に 向かった
空桜
銃を手に取った
この銃は叶くんに プレゼントしてもらったもの
グリップを握っていた 手の力が抜けて
銃を落としてしまった
私は膝から崩れ落ちて 放心した
なんで、味方を 殺せと命令したの?
気づけば目から 沢山の水が出ていて
私は顔を手で覆い隠した
葛葉
葛葉
葛葉
叶
叶
2人に抱きしめられて 私は子供のように
泣きじゃくった
2人を殺すのは 明日でいいや。
葛葉
叶
葛葉
明日。
葛葉
叶
葛葉
叶
明日。
叶
葛葉
叶
葛葉
明日。
明日。
明日。
そうやって先延ばしに してしまって
ずっと殺せないまま。
殺せない、?
違う
殺したくないんだ
苦しい
殺したくないッ、、
私は葛葉くんと叶くんに お泊まりをしてもらった
一緒にベッドで 寝ることになって
2人が寝静まった後 私は叶くんに馬乗りになった
空桜
震える右手を 支えるように左手も使って
なんとかナイフを持った
ナイフを振り上げようとしたけど私の両手はそれを拒む
唇を噛んで 涙を堪えようとするも
結局涙が溢れてこぼれる
叶くんのパジャマに 涙が落ちて 波紋のように広がる
声を殺して泣いた
空桜
ナイフを持ちながら 涙を一生懸命拭う
けどやっぱり涙は 噴水のように次から次へと 湧き出てきた
空桜
やっぱり殺せない
私にとって2人は 大切な人なんだ
殺したくない。
叶
声がした
涙を拭って 視界が広がると
叶くんはとっても 優しい眼で私を見ていた
私が少し後ろに下がると
叶くんは私を膝に 乗せたまま起き上がった
その後、私の手を引き寄せて ナイフの腹を 自分の胸に押し当てて
促すように私に言った
叶
私は余計に泣いてしまった
手を外側に出して ナイフを離す
ナイフは床に落ちて カシャンという金属音がした
空桜
叶くんは泣きじゃくる私に 向かってこう言った
叶
コメント
17件
泣いた-…。 ありがとうございます…🥰🥰🥰
今日も神作ッ!もらい泣きしそうになったw
心臓が持たない、、、、、、、 てかマリカ杯すごかったなー マジ心臓破けそえ