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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

前回のは没にしたので

これが本編になります。

私は紙に書いてある 数字を見て絶句した

空桜

すッー

0が7つもある…

空桜

この額を払うの…?

加賀美ハヤト

えぇ。
そうですよ?

空桜

今すぐ稼ぎはじめないと
一生返せない…

加賀美ハヤト

とりあえず
仕事頼みましょうか

空桜

何の仕事?

加賀美ハヤト

殺してきてください

加賀美ハヤト

葛葉くんと叶くんを。

私の思考は完全に停止した

今、なんて…

加賀美ハヤト

期限は1ヶ月以内です

空桜

なんでッ、2人をッ、、

加賀美ハヤト

では。

私の質問に応えることもなく

ハヤトくんは黙って  私の部屋から出て行った

1人取り残された私は 椅子から立ち上がって

銃の置いてある棚に 向かった

空桜

……

銃を手に取った

この銃は叶くんに プレゼントしてもらったもの

グリップを握っていた 手の力が抜けて

銃を落としてしまった

私は膝から崩れ落ちて 放心した

なんで、味方を 殺せと命令したの?

気づけば目から 沢山の水が出ていて

私は顔を手で覆い隠した

葛葉

空桜会いに来たぞ〜

葛葉

ってえ?どうした?

葛葉

ちょッ、叶〜!

何々どうしたの?!

ほら、泣かないで
僕達が居るから、ね?

2人に抱きしめられて 私は子供のように

泣きじゃくった

2人を殺すのは         明日でいいや。

葛葉

空桜の作るお菓子うめぇ

僕空桜のお菓子大好きッ!

葛葉

俺も〜!

明日。

葛葉

ナイフの使い方は_____

________

葛葉

___www

______?ww

明日。

______

葛葉

_____!!

_________ww

葛葉

_______

明日。

明日。

明日。

そうやって先延ばしに してしまって

ずっと殺せないまま。

殺せない、?

違う

殺したくないんだ

苦しい

殺したくないッ、、

私は葛葉くんと叶くんに お泊まりをしてもらった

一緒にベッドで 寝ることになって

2人が寝静まった後 私は叶くんに馬乗りになった

空桜

ッ、、

震える右手を 支えるように左手も使って

なんとかナイフを持った

ナイフを振り上げようとしたけど私の両手はそれを拒む

唇を噛んで 涙を堪えようとするも

結局涙が溢れてこぼれる

叶くんのパジャマに 涙が落ちて 波紋のように広がる

声を殺して泣いた

空桜

ポロポロ))んぐッ、うぅッ

ナイフを持ちながら 涙を一生懸命拭う

けどやっぱり涙は 噴水のように次から次へと 湧き出てきた

空桜

ポロポロ))ッツ、、

やっぱり殺せない

私にとって2人は 大切な人なんだ

殺したくない。

殺してもいいよ

声がした

涙を拭って 視界が広がると

叶くんはとっても 優しい眼で私を見ていた

私が少し後ろに下がると

叶くんは私を膝に 乗せたまま起き上がった

その後、私の手を引き寄せて ナイフの腹を 自分の胸に押し当てて

促すように私に言った

ほら、殺してッ、、?

私は余計に泣いてしまった

手を外側に出して ナイフを離す

ナイフは床に落ちて カシャンという金属音がした

空桜

ポロポロ))ごめんなさッ、

叶くんは泣きじゃくる私に 向かってこう言った

やっぱり空桜は優しいね

借金を押し付けられまして。【NIZISANNZI】

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