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コメント
5件
勿忘草の花言葉…一つは「私を忘れないで」だけどもう一つは…って考えた時、桃くんが黄くんの「大事な人」って言葉を気にかけてたのが気になるんですけど見当違いですかね…??続き楽しみにしてます!!
サムネうますぎませんか...?
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
rara🎼
rara🎼
rara🎼
第15話『ふたりきりの“forget-me-not”』
みこと
朝、スマホに届いたメッセージには、そんな軽い一言が添えられていた。
送り主は、みこと。
らん
朝食を終えてソファに戻ってきたらんは、しばらく画面を見つめていたが、少しして「うん、ひまだよ」と返した。
らん
既読
すぐに返信が返ってくる。
みこと
みこと
らん
戸惑いながらも、その誘いが少し嬉しかった。
午後2時過ぎ。
最寄りの駅で落ち合うと、みことはらんの腕をぐいっと引っ張る。
みこと
みこと
らん
みこと
みこと
らん
不意に顔が熱くなるのを誤魔化すように、らんは下を向いた。
歩くこと約10分。
少し静かな路地に入った先に、こぢんまりとしたカフェが現れた。
白い外壁に、青い花をあしらった看板が揺れている。
その看板には――
“Forget-me-not”
らん
みこと
みこと
みことが笑いながら振り返る。
みこと
みこと
らん
みこと
みこと
その目はどこか小悪魔的で、でもからかいの中に優しさがあった。
店内は花の香りがほんのり漂う、落ち着いた空間だった。
ガラスの小瓶に活けられた青紫の花。
店員の制服にも、さりげなく同じ花が刺繍されている。
席に着くと、メニューには「エディブルフラワーのチーズケーキ」や「勿忘草ハーブティー」など、花にちなんだスイーツが並んでいた。
みこと
みこと
らん
みこと
みこと
らん
そんなやりとりに笑いがこぼれる。
――そのときだった。
ふ、と。
耳の奥で、ざらついた音が鳴った。
らん
らん
思考の奥に、ノイズ混じりの映像が一瞬だけ閃く。
──みことが、どこかで笑っていた。
けれど今とは違う表情。
もっと、寂しそうで。
らん
こめかみに鈍い痛みが走る。
みこと
みこと
みことが心配そうに身を乗り出す。
らん
らん
らん
みこと
みこと
らん
らん
自分でも、声が裏返ってるのがわかった。
それでも、みことはそれ以上深く聞いてこなかった。
みこと
笑顔とともに差し出されたミルクティーの香りが、どこか懐かしく感じられた。
食後、店を出た2人は川沿いの道を歩いていた。
春風が優しく吹き抜け、川辺の草に、ぽつぽつと青い花が咲いていた。
らん
らんが尋ねると、みことはポケットから、ドライフラワーの小瓶を取り出す。
中には、カフェと同じ青紫の花――勿忘草。
みこと
みこと
らん
みこと
みこと
その言葉に、らんは言葉を失った。
みこと
みこと
らん
らん
らん
2人の影が、春の陽の中で静かに伸びていく。
歩く道の途中で、再びノイズが走ったが――今度は、あまり怖くなかった。
隣に誰かがいてくれるだけで、こんなにも心が強くなれるのだと、らんは知った。
いつか、全部を思い出せたら。
そのときは、今日のこの日を、もう一度心から“ありがとう”って言いたい。
そんな未来を、少しだけ夢見ながら、らんはゆっくりと前を向いて歩き始めた。
そして、そのポケットの中には――勿忘草の小瓶が、そっとしまわれていた。
第15話・了
rara🎼
rara🎼
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rara🎼
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡160
rara🎼
rara🎼