翌日
サジーとマリーニが教室に 向かっていると
何やらエントランスに人だかりが 出来ている
サジー
サジー
マリーニ
マリーニ
マリーニ
サジー
サジー
マリーニ
マリーニ
2人が掲示板に近づくと 新聞の大きな見出しが目に入った
サジー
サジー
赤い絨毯の上で土下座する ゼーデラの写真
それを囲んで他の生徒たちが 陰口を叩いていた
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニは眉をひそめ 新聞から顔を逸らす
マリーニ
マリーニ
マリーニはサジーの手を引いて 掲示板から離れる
サジー
マリーニ
マリーニ
マリーニ
サジー
マリーニ
マリーニ
サジー
2人はその場を後にした
教室に入ると案の定
数人の生徒がゼーデラを囲んでいた
ダエル
ダエル
その生徒の中心にはダエルの姿が
ゼーデラ
ダエル
ズニズニ
ダエル
メトーテ
ダエルの取り巻きと思われる2人も ダエルに続く
ゼーデラは俯きダエルたちの言葉を 無視しうつむいていた
サジーはそっと教室に入り マリーニに耳打ちする
サジー
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニ
サジー
マリーニ
サジーたちが話している間にも ダエルとズニズニは心無い言葉を ゼーデラにぶつけている
メトーテは困ったようにその様子を 見つめていた
ダエル
ズニズニ
メトーテ
ダエル
ダエル
ダエル
ダエル
サジー
サジーが思わず口に出すと ダエル達がこちらに振り向く
マリーニが「あちゃ〜」と 額に手を当てていた
ダエル
ダエル
ダエル
サジー
ダエル
ダエル
マリーニ
マリーニがすかさず口を挟む
ダエル
ダエル
ダエル
わっはっはとダエルが笑う
サジー
そう小さく呟くサジーの声を ダエルは聞き流さなかった
ダエル
サジー
サジー
ズニズニ
ズニズニがサジーの方へ歩いてきた
ズニズニ
ズニズニ
ズニズニ
ズニズニ
サジー
ズニズニ
ズニズニ
ズニズニ
ズニズニ
サジー
ありえない……
どこに行っても生徒会生徒会って
この学園の異常さには 気づき始めていたけれど
大人までもがそれに便乗しているなんて
オリヴィア
いつの間にか教壇に立っていた オリヴィアにサジーは肩を震わせる
全員が慌てて席に着いたのを確認すると
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
ゼーデラ
オリヴィア
ゼーデラ
教室内がどよめく
サジー
サジーがマリーニに耳打ちすると マリーニは少し体を寄せて答える
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニ
サジー
プロでも難しい曲を 発表会で学生に歌わせることってある?
「あの曲はヤバいよ……」
「いやいやゼーデラ無理だって」
あちらこちらから動揺の声が飛び交う
ダエル
ダエル
ゼーデラ
ゼーデラは俯いたまま黙っている
彼が何を思っているのか サジーには分からなかった
オリヴィア
オリヴィア
ゼーデラ
ダエル
サジー
どうしてゼーデラは 歌わないんだろう?
よく分からないけど この学校の事とか生徒会が 絡んでそうな気がする……
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィアがわざとらしく咳払いをする
オリヴィア
オリヴィア
サジー
リリーナ
どよめいていた教室が 今度は静まり返った
サジー
嬉しさよりも困惑が勝る
リリーナ
リリーナ
リリーナ
リリーナが恐らくこの教室の全員が 思っていたであろう疑問をぶつける
オリヴィア
オリヴィア
リリーナ
サジー
リリーナ
リリーナ
オリヴィア
オリヴィア
リリーナ
リリーナがオリヴィアを睨みつける
彼女の名前を聞くだけでも 発狂する勢いだった会長が?
サジー
今までの会長や生徒会の動きから
何か裏があるんじゃないかと 疑わずにはいられない
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
オリヴィア
サジー
オリヴィア
オリヴィア
そう言うとオリヴィアは 教室を去ってしまった
リリーナ
リリーナ
リリーナが声を荒らげサジーの 机までやってくる
リリーナ
生徒会にやらかしたこと…
どうしよう 思い当たる節がありすぎる……
サジー
サジー
リリーナ
リリーナ
マリーニ
マリーニが二人の間に入る
マリーニ
マリーニ
マリーニ
マリーニ
リリーナ
リリーナは顔を真っ赤にし 自席へと戻って行った
サジー
マリーニ
サジー
サジー
マリーニ
マリーニ
マリーニ
サジー
それでも
マリーニ
マリーニ
サジー
マリーニはサジーの正面に来ると ぽん、と両肩に触れる
マリーニ
マリーニ
サジー
マリーニ
マリーニ
マリーニ
サジー
サジー
マリーニ
2人は笑い合う
サジー
エンジェル・メロディの曲を 大舞台で!!
夢に一歩前進した気がする
サジー
サジー
発表会に期待を膨らませるサジーを
リリーナは教室の隅から睨んでいた
リリーナ
リリーナ
リリーナ
サジー
サジー
昼休み
サジーは練習場所を探して学園中を走り回り ようやく使えそうな場所を見つけた
サジー
サジー
1人なのをいい事に 大きな独り言を呟きながら屋上を散策する
すると
〜♪
小さな声が聴こえてくる
サジー
サジー
サジーは声のする方へ近づく
勇ましいBGMと、小さな小さな鼻歌
サジー
サジー
ゼーデラ
屋上の隅でゼーデラは 課題曲を聴いていたようだ
サジーを見つけると顔を引き攣らせる
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラはさっさとその場を 後にしようと立ち上がる
サジー
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
サジーの言葉は冷たく遮られる
離れていこうとするゼーデラの手を 思わず掴んだ
ゼーデラ
サジー
サジー
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラは観念したように サジーに向き直った
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
前髪で隠れて見えないが
ミュージカルの話をする彼は 心なしかキラキラして見えた
サジー
サジー
サジー
サジー
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラは心から悔しそうに 吐き捨てる
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
ゼーデラの言っていることが 今なら凄くわかる
等しく夢を追いかける学生たちが 生徒会の気まぐれで選別されていく
「努力なんて無意味」
流されていたら楽なのかもしれない
生徒会に反発しなければ 楽に夢を掴めるのかもしれない
……だけど
サジー
サジー
ゼーデラ
サジー
サジー
サジー
ゼーデラ
サジー
サジー
サジー
サジー
サジー
サジー
太陽に背を向け力強く話すサジー
後光が差している……いや
サジー自身が 輝いているように 見えた
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
サジー
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
サジー
ゼーデラ
サジー
ゼーデラの両手を握りしめ ぶんぶんと振る
ゼーデラ
ゼーデラ
•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る
サジー
サジー
サジー
サジーはそう言いながら 早足で階段を駆け下りた
ゼーデラ
ゼーデラ
地面に置いたままの携帯と楽譜を 拾い上げる
ループ再生にした「英雄の行進」は サビに入っていた
♪立ち向かう勇気があれば
どんなに不利な状況でも
僕は負けたりしない♪
ゼーデラ
ゼーデラ
ゼーデラ
音楽を止めてゼーデラは歩き出した
ゼーデラ
ダエル
ダエル
チャーミィ
ダエル
チャーミィ
チャーミィ
チャーミィ
チャーミィ
チャーミィ
ダエル
チャーミィ
ダエル
ダエル
チャーミィ
チャーミィ
ダエル
ダエル
チャーミィ
チャーミィ
ダエル
ダエル
つづく!
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コメント
8件
ほんと久しぶり!!投稿ありがとうございます🥰🥰 自分も投稿しないと…🥲🥲 サジーの儚いイラストが美しい!!
ゼーデラの笑顔が見れた(*>∀<*)