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母親

メリエン、元気でね。

メリエン

なんで!ママ、一緒に、
一緒に行きたいよぅ。

母親

メリエン、15になったら
貴女もママと同じように
魔法が使えるように
なるわ。

母親

でもその時には、
誰にも見つからないように
しなさい。

母親

人間とは違う姿に
なるから。

メリエン

……うん。

母親

貴女は、妖精の血筋の
少女としてでなく、
優れた薬草師として
暮らすのよ。

メリエン

うん!そして、ママと
同じくらいすごくなる!

母親

ママは、多分もう……

母親

ううん、いいわ。

母親

行ってらっしゃい。
この森を抜ければ
リーファーの街は
すぐよ。

母親

リュックサックの中に
ランタンと
蝋燭もあるから
大丈夫。
それにリーファーの街は
外の大きなシャンデリアで
明るいからね。

母親

あと着替えと裁縫道具も
あるでしょ。

母親

妖精の羽と
耳を見えなくする
魔法薬は毎日
昼に塗りなさい。

母親

多分あなたなら大丈夫。
上手くやれるわ。

メリエン

うん!

メリエン

行ってきます!

メリエン

わたし、
ママがいなくても
頑張るよ!

母親

ええ……

そしてアタシは、生まれ故郷のファーデンの町を出た。

人々の喧騒が、遠いものに聞こえてくる。

リュックサックは、幼いアタシを潰しそうなほど重かったの。

ファーデンの象徴である煉瓦造りのファーデラ・ブリッジを渡ると、森が見えた。

鬱蒼とした恐ろしい森だ。

魔物が出るような森だ。

そう、アタシたちのようなおぞましい妖精にお似合いの森なの。

アタシは、地図を見て歩いてたけど入り組んだ森の中で迷ってしまったわ。

もうファーデンの町も遠くなっちゃって、森は永遠に続くようにすら見えたの。

追い討ちをかけるように霧までかかってきて、春なのに異様に寒かったわ。

わずか8歳の少女にしてみれば、恐ろしいとしか言いようがなかった。

メリエン

ぐすん、ぐすん。

知らないうちに涙まで溢れていた。

メリエン

嫌だよ……

メリエン

真っ暗だし、
怖いし。

メリエン

本当はママと一緒に
居たかったよぉ。

森の風景が涙でぼやけて全く見えなかった。

バシンっ!

狭い道で、誰かに押された。

りん

邪魔だぜ
ガキンチョ。

体が横転して、木にぶつかった。

メリエン

い、痛いよぉ。

メリエン

うわーん。

りん

お、おい悪かったから
オレが悪かったから
泣きやめよ。

りん

……お前、もしかして、
迷子か?

メリエン

うん……

りん

ったくよ、しゃあねえ。
どこにいきたいんだ?

メリエン

ぐすん……

メリエン

シャンデリアの街。

なんて言う名前の街だったかは覚えてなかったけど、綺麗なシャンデリアに憧れていたのでその情報だけ覚えていて、そう答えたの。

りん

シャンデリア?

りん

ああ、

りん

あのでっけえ
シャンデリアが有名な
リーファーかな?

メリエン

多分そこ。

りん

連れてってやるよ。

男前な巫女は、微笑んだわ。

鬱蒼とした森には、夜が訪れたの。

メリエン

真っ暗ね。

りん

やべえ、道に
迷っちまった。

りん

ガキンチョ、
オレが悪かった。

メリエン

ガキンチョじゃないもん、
メリエンだもん。

りん

メリエン……。

りん

不思議な響きの名前だな。

そうかもしれない。精霊族の名前だから。

メリエン

そう?

りん

ああ。

りん

オレは、りん。

メリエン

りんちゃん?

りん

そう呼んでもいいぞ。

メリエン

りんちゃんって、
可愛い名前!

りん

そうか?

りん

それにしても
暗いな……

本当に真っ暗だ。

でも突如、ひとつだけ木の影になっていたところから明かりが見えたの。

メリエン

あ、向こうに
明かりが見える!

メリエン

リーファーの街の
灯りかも!

りん

そうだな!
行ってみようぜ!

りん

ここが、リーファー?

りん

すげえな!

そうだろうか。

綺麗な時計塔と、大きな洋館がひとつだけ。

シャンデリアもないわ。

ここがリーファーなわけない。

メリエン

いや、違うでしょ。

りん

え、ガチ?

メリエン

だって家が
一つしかないよ。

メリエン

こんなのは
街じゃないでしょ。

りん

あ、そっかー。

りん

ハハハ、オレは
田舎者でな。

アタシはね、ファーデンから来たの。

なんて言えないや。

ファーデンには何人か妖精がいるなんて、誰でも知ってる。

もしも妖精だとバレたら、りんちゃんに嫌われちゃう。

りん

そうだ、一晩ここに
泊めてもらおうぜ。

メリエン

だめだよ。

メリエン

もしここに、
お化けがいたら
どうするの?

りん

ハッハッハ!

りんちゃんは豪快に笑い飛ばした。

りん

いるわけねえだろ。

りん

そんなんいたら
オレの自慢の剣で
ぶち殺してやるぜ!

りん

あ、お化けだから
死んでるかー。
ハッハッハッハッハ!

メリエン

むぅー。

りん

まあ大丈夫だって。

りん

まずよ、こんなボロい
洋館に誰が住んでんの?

もしかしたら、空き家かもしれないわね。

メリエン

そうだね。

メリエン

誰もいないかも。

りん

じゃ、入ろうぜ。

りんちゃんは、洋館の重い戸を開いたわ。

扉が開いた途端、シャンデリアが見えたの。すごく綺麗だったわ。

りん

おぉ。
見事な大広間だ。

りん

ここで昔、
パーティとか
やってたんだろうな。

うん、アタシすごく心が躍るの。

昔、絵本で読んだことがあるわ。

踊るのってすごく楽しいんでしょ?

メリエン

アタシ、
踊ってみたいの。

りん

おう、踊るか?

メリエン

うん!

ガタ ガタ

ギィィィィ

メリエン

なんの音?

りん

わからねえ。

ガチャ

りん

誰だ!

奥の部屋から、誰かが現れたの。

タキシードを着た、白髪頭に皺ひとつない美しい顔の、年齢もわからない男よ。

ヴァロ

君らに名乗る必要は
ないね。

ヴァロ

なあ。

ヴァロ

ヴァロ

私の館で何をしている?

この人は、この洋館の、所有者?

怖かったの。

明らかにその人は殺意を持っていた。

りん

悪い、オレたちは、
ここに誰もいないと
思って。

りん

泊まる場所がないんだ。

りん

オレらを泊めろ。

メリエン

ぐすん……

ヴァロ

祈祷師よ。

ヴァロ

それが人に
物を頼む時の態度か?

その人の笑うような目つき。

勝ち気であっても逆らう術のない少女を嘲るような表情だったの。

りん

ちっ。

りん

りん

泊めてください。
お願いします。

ヴァロ

ヴァロ

……いいだろう。

ヴァロ

ただし
通した部屋以外には
出入りしないように。

りん

おう、わかった。

アタシはりんちゃんがこの人に怯まなかったのがすごいと思ったの。

ヴァロ

私はヴァロだ。

ヴァロ

君らの名は?

りん

オレはりんだ。

りん

お前が言った通り、
祈祷師だぜ!
召喚魔法が得意!

りん

メリエン。
お前も名乗れ。

メリエン

アタシは、メリエン。
薬草師の娘よ。

ヴァロ

そうか。

ヴァロは、アタシの経歴に触れなかった。すごく安心したの。

でも彼が何かを悟ったような目つきをした気がしたの。

恐らく、この人への恐怖心のせいだろうけどね。

りん

それにしても、
見事な部屋だな。

りん

客間だろうな。

メリエン

ここを出たいよ、
りんちゃん。

りん

何でだ?

りん

こんな綺麗な屋敷だぜ?

メリエン

だって、怖いもん。

この部屋も、不気味なほどに美しかった。

美しさは、時に恐怖になるの。

りん

そうか?

りん

まあお前がそう言うなら
館主様に謝って
泊めてもらう話を
なしにしてもいいぞ。

メリエン

いい?

りん

ああ。

りんちゃんは、あんまりここから逃げるのに賛成じゃ無かったみたいだったの。

りん

だが、何が怖い?

メリエン

ヴァロさん怖いよ。

りん

確かに、
まあ不気味だな。

りん

あの手の美人は
不気味なもんだ。

りん

整いすぎた顔に
狂気は似合うからな。

メリエン

どういう意味?

りん

どうする?
オレは出来れば
ここに残りたい。

りん

どうしてもと言うなら
一緒に来てやっても
いいが?

メリエン

うん。

メリエン

お願い。

りん

おう、
じゃあここを出るぞ。

りんちゃんは優しかった。

アタシはその時、りんちゃんに守られているという安心感があった。

りん

おーい!ヴァロ!

りん

返事ねえな。

メリエン

うん。

りん

大広間に出てみるか。

ガチャ

ガチャ

りん

……開かねえ。

りん

はめられた。

メリエン

え?

りん

閉じ込められた。

メリエン

どういうこと?

りん

死を覚悟しろ。

メリエン

し?

メリエン

「し」ってなに?

りん

…………。

りん

おいヴァロ!
返事しろ。

メリエン

メリエン

返事ないよ。

りん

っち

りん

何なんだあの野郎。

メリエン

窓から逃げれば?

りん

ああ、そうだな、
窓から……

ギィィィィ

ガチャ

途端扉が開いたわ。そしてヴァロが顔を出したの。

ヴァロ

お夕食お待ちしましたよ。

りん

おう、ありがとう。

メリエン

わぁ、美味しそう。

ヴァロ

後で私が勝手に皿は
回収する。

ヴァロ

ゆっくり食え。

りん

おう。

メリエン

……はい。

なんだ、閉じ込められたわけじゃ無かったのね。

アタシたちの声が偶然聞こえなかったのかしら。

晩餐は豪華だった。

ステーキもあったし、彩り豊かなサラダもあったし、アタシが大好きなサンドイッチもあった。

飲み物としてアタシにはオレンジジュース、りんちゃんにはワインが用意してあったの。

メリエン

それぶどうジュース?

ヴァロ

それはワインさ。
飲んだらダメだぞ。

メリエン

わぁ、オムライスもある!

ヴァロ

ああ。

メリエン

デザートは、プリン?

ヴァロ

正解。

りん

すんげえなこりゃ。

りん

久しぶりにこんな
馳走を食ったぜ。

ヴァロ

いただきますも言わずに
食べたのか。

りん

あ。やべぇ。

りん

いただいてまーす。

メリエン

アタシも
いただきます!

りん

洋館の伯爵様は
毎日こんないいもん
食ってるのか。

ヴァロ

そんなわけないだろう。

ヴァロ

なんなら何も
食わない日もよくあるさ。

メリエン

それなのに、ありがとう!

ヴァロ

久しぶりに客人を
招き入れられて嬉しい。

ヴァロ

人をもてなすのも
たまにはいいものだ。

ヴァロ

ところで

ヴァロ

ヴァロ

どうする?
明日には君らは
出発するのか?

こんないい物を食べれたのだから、きっと明日も力が出るでしょう!

ヴァロさんには感謝しかないわ。

メリエン

うん!

りん

そうだ。

ヴァロ

どこにいく?

メリエン

えっとね、
リーファー!
シャンデリアの街!

ヴァロ

そうか、リーファーに
向かうのか。

ヴァロ

リーファーといえば
魔物殺しの国だよな。

メリエン

魔物、殺し?

どういうこと?

だってアタシ、妖精なんだよ?

なのにどうして、ママがあの場所を勧めたの?

ヴァロ

中でも有名なのは
精霊の踊り食い。

りん

精霊の踊り食い?へー、
リーファーで有名なのか。

本当なの?

じゃあアタシ……

ねえ、ヴァロさんのこと信じればいいの?

それともママのこと信じればいいの?

ヴァロ

それにメリエン。

メリエン

はい。

ヴァロ

シャンデリアの街は
フィオーテだぞ。

メリエン

え、じゃあ間違ってたんだ。

ヴァロ

ああ。

安心したわ。

そういえばフィオーテってママも言ってた気がするの。

りん

実はオレ、
精霊の踊り食いに
憧れてるんだぜ!

ヴァロ

黙れ。

ヴァロ

今やろうと思えば
お前くらい
軟禁できるんだぞ。

りん

え、それどゆこと?

確かにそうだ。

アタシが明日までに食われていてもおかしくないもの。

りんちゃんがアタシが精霊だと知ったらどう思うんだろって、怖かったわ。

まあ、そんなわけないんだけどね。

りんちゃんは、精霊の踊り食いに憧れているのかもしれないけど、アタシは食べない。

そんな悪い人じゃないわ。

ヴァロ

りん。

りん

なんだ?

ヴァロ

手を出せ。

りん

ああ。

りんちゃんが、左手を出した。

ヴァロ

両手だ。

りんちゃんの両手をヴァロさんはぐっと掴んで、縄をかけたの。

りん

何をする!

りん

お前、オレたちに
何をする気だ!

メリエン

りんちゃんを放せ!

突如ヴァロさんがアタシに膝蹴りをしたの。

アタシは膝から崩れ落ちたわ。

メリエン

助けて、りんちゃん……

ヴァロ

来るな。

メリエン

何で……

メリエン

りんちゃんに何を……

腹を抑えながら問いかけるアタシを無視するヴァロさん。

ヴァロ

この女はお前を
精霊だと知りながら
リーファーに
連れて行こうとした
最低な野郎だぞ。

メリエン

え……

メリエン

りんちゃんは
そんなことしないよ。

りんちゃんがいなくちゃ、もう無理だよ。

ヴァロ

出会ったばかりの
人間のことが
なぜ信じられる?

りん

メリエンは精霊なのか?

りん

オレは知らなかった。

ヴァロ

知らなかったで済むか?
背中の羽と耳で、
分からぬはずがない。

そうだ、アタシ今日、魔法薬をぬっていない。

じゃありんちゃんは……

ヴァロ

さあメリエン、お前もだ。

メリエン

え?

ヴァロ

両手を出せ。

手を出さなかったアタシに、無理矢理ヴァロさんは縄をかけたの。

メリエン

助けて!

ヴァロさんは、りんちゃんの身動きを取れなくしたの。

でもアタシも、柱にくくりつけられたせいで身動きが取れなかった。

そうよ、自分でやらなきゃ!もう一人でも、大丈夫だから!

メリエン

炎魔法!メラ・ヴァーン!

メリエン

ヴァロ

水魔法、
アクア・トルネード。

ありえない!一瞬でアタシの炎が消えるなんて。

ヴァロ

私はこれでも
エリート魔法使いだからな。

ヴァロ

並大抵の魔法なら、
使いこなせる。

メリエン

りんちゃん!

ヴァロさんがりんちゃんの方へ行ったの。

どうしよう、りんちゃんが!

酷い悲鳴が館には響き渡った。そして血で牙を汚した吸血鬼は、アタシを嘲って笑っていた。

ヴァロ

はぁ、馬鹿だなぁ。

ヴァロ

全部作り話に
決まってるだろ?

メリエン

え…………

ヴァロ

いつも、
私がどうせ悪者だよ。

ヴァロ

あ、それとメリエン。

ヴァロさんが背後に回った。

そして、嫌な音が聞こえて、酷い痛みが身体中を駆け巡ったわ。

血液の生暖かい感覚が背中に染みた。

メリエン

何をしたの!

ヴァロ

ヴァロ

さ、悪役たる私を殺して
リーファーまで
頑張れヒロイン。

メリエン

何を言ってるの!

ヴァロ

ヴァロ

私を殺してほしいんだ。

ヴァロさんは笑った。

後々聞いた話だが、ママはアタシをリーファーの街に連れて行くつもりだったらしい。

魔物殺しの街に、愛娘をママが連れて行こうとした理由は、自分を助けてもらうため。

愛娘をリーファーに連れて行けば、自分の命は助かると言われた。

一人で行くように納得させろと言われた。

もちろん娘をリーファーに連れて行かせようとしているかの見張りもいた。

もう、どうしようもない状況だった。

でも、ママはアタシを見捨てたわけじゃなかった。

あえて地図を間違ったふうに描いて、アタシを惑わせた。

そして、「シャンデリアの街」という他の街の情報を渡した。

もちろん、アタシがシャンデリアが大好きだということも知った上で。

そして、ママはアタシが通行人にリーファーでなく「シャンデリアの街」の場所を問うことも考えていた。

そうすれば通行人はきっと、「ああ、フィオーテね。」と教えてくれるはずだ。

アタシのママは、人の心が読めるし、未来も見えるからこんな計画を考えついたんだと思う。

でもね、一枚上を行く者がいたの。

それが、男前な巫女、「りんちゃん」だったの。

りんちゃんは、魔法薬を塗り忘れたアタシの姿を見るなりリーファーに連れて行こうとした。

でもね、アタシは大丈夫だった。

ヴァロさんが、りんちゃんを失血死させたから。

ヴァロさんは、同じ魔物として、最初からアタシを守るつもりだった。

未来が見えたから、先に動けたんだ。

でもね、なんで未来があの人に見えたと思う?

それはね…………

あの館で夜を越して、明るくなった頃に出発した。

少し歩くと賑やかな街に着いたの。

ヴァロ

やっと着いたな。
ここがリーファーだ。

リーファーは、魔物殺しの街とだけでなく、勇者の故郷とも呼ばれているらしい。

勇者を育てるためのいろんな施設があるらしいわ。

ヴァロさんが言うには、リーファーにはまだ、薬屋がないらしいの。

でも、シャンデリアの街フィオーテは薬屋が多くて、薬師じゃ暮らしていけない状況なんだって。

だから、危険を犯すことにはなるけどここで働くことにした。

ちなみにアタシはヴァロさんからさっき羽を切り落とされてしまったので見た目では魔物だとはわからない。

ヴァロ

久しぶりに街に来た。

ヴァロ

もうあの館に隠居して、
二度と日の目は
見ぬつもりであったが。

メリエン

吸血鬼は
日光苦手だよね、
大丈夫なの?

アタシは、りんちゃんを傷つけたこの人は許せなかったけど、

言う通りに動けばきっともう誰にも騙されないだろう、そう思ったの。

ヴァロ

平気だ。

ヴァロ

私はただの
吸血鬼ではないからな。

ヴァロ

私は血を吸った者の
能力を手にすることが
できるのだ。

ヴァロ

その代償は大きいが。

含みのある言い方が、子供ながらに気になったわ。

メリエン

リーファーの
薬草師としてなら、
アタシ、
暮らしていけるかな?

ヴァロ

もちろんさ。

ヴァロ

私も協力する。

メリエン

本当?

ヴァロ

ああ。

ヴァロ

だが、気をつけろ。

ヴァロ

正体がバレた時、
その時がお前の最期だ。

メリエン

うん。

メリエン

分かってる。

リーファーの薬草師

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