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ヌシ

みなさんどうもこんにちは‽

ヌシ

珍獣夜行と申します

ヌシ

書く

ヌシ

ではどぞ

nmmn注意

ころん

...屋上?

莉犬

懐かしいね、ここ

莉犬

確か貴方に、宣戦布告した場所だっけ

ころん

今でも...記憶に新しいな

ころん

それで...何の用?

ころん

彼氏を待たせてまで僕に何を言うつもり...?

莉犬

...皮肉なのか本当に知らないだけなのか知らないけどね

莉犬さんはため息を吐いて言った

莉犬

俺たち、別れてるから

ころん

えっ......

莉犬

知らなかったの?

莉犬

別れを切り出したのはさとみくんから

莉犬

彼は、俺の事とは好きだったけど、愛せないって言ってた

莉犬

これ以上付き合っても、俺を傷付けるだけだって

莉犬

だから、別れた

莉犬

マジで知らなかったの?

ころん

え、うん...

本当に初耳だった

ころん

じゃあなんであんなカップルみたいに...

莉犬

友達だからね

莉犬

友達以上恋人未満ってやつ

莉犬

結局俺はさとみくんの一番にはなれなかった

莉犬

貴方がいたせいでね

ころん

...そう、なんだ...

莉犬

それで?貴方は何もしないの?

ころん

え?

莉犬

貴方はここで何もしないのって、そう聞いてるの

莉犬

俺は二番手未満だった

莉犬

でも貴方はどう思う?

莉犬

彼にとって、貴方は何番手だと思う?

莉犬

そして、貴方にとってのさとみくんは何番手?

莉犬

その結論は、出てるでしょ

莉犬

いつまでもうじうじして、馬鹿みたい二人とも

莉犬

お互いに好きなんなら好きって、そう言いなよ

莉犬

好きなんでしょ、さとみくんの事

莉犬

...だったら、掴み取りなよ

莉犬

さとみくんにとって、一番の貴方が

ころん

ぼ、僕は...

莉犬

うじうじしない!さっさと追う!

莉犬

貴方が行かなきゃ、誰が行くの!

ころん

ごめん...莉犬さん...!

そうして僕は走り出す

失ったものを、取り戻すために

莉犬

...ばっかみたい

ころんさんは行った

もうここには誰もいない

ただ一人、自分が佇んでるだけ

莉犬

ほんと...なにしてんだろ...俺

莉犬

こんなの...単なる噛ませ犬みたいじゃん...

誰もいない屋上に切なげな自分の声が響く

それが酷く虚しくて

地面に、一粒の雫が零れ落ちた

さとみ

...寂しいもんだなぁ

久しぶりに一人で帰った気がする

さとみ

...眠い

俺はそう言いながら歩を進める

さとみ

ここら辺で、莉犬が来るのを待つとするかぁ

そう思った、その時の出来事だった

ころん

さとみくん!

さとみ

ッ__!?

聞き覚えのある、声が響いた

振り向くと、そこには

ころんが、そこにいた

さとみ

...なんで、お前がここに...

動揺を抑えられない

大好きだった人

愛した人

でも、もう話す事はないだろうと思っていた人

その人が、ここにいた

ころん

久しぶり

さとみ

あ、あぁ...何ヵ月ぶりだろうな

ころん

どうだろ、でも、僕はずっと見てたよ

ころん

さとみくんの事

ころん

同じ学校だから、どうしても視界に映った

ころん

その度に、思わず見てた

ころん

そして、その度に莉犬さんと仲良くしてるんだなぁって思った

さとみ

...莉犬とは別れたよ

ころん

知ってる、莉犬さんから教えてもらった

さとみ

あいつと話したのか...?

ころん

ついさっき、ね

さとみ

そっか...

そこで、一旦会話が途切れる

この間が、ころんとの会話の中で一番気まずいと感じた

だから、俺は話題を作る

さとみ

そ、そうだ

さとみ

大学の勉強、頑張ったんだよ

さとみ

...まぁ、莉犬に助けてもらったのも大きいんだけど

さとみ

でも、頑張って勉強して、受験して

さとみ

それでつい先日、合格通知が届いた...

さとみ

...それだけ

ころん

...よく頑張ったね

さとみ

っ__

ころん

さとみくん、よく頑張ったね

さとみ

...ありがとう

頑張ったね、その一言でなんだか救われたような気がした

すると、ころんが一歩俺に近づいた

対し、俺は一歩後ずさった

さとみ

...ころん、俺はまだお前が好きだ

ころん

そっか...僕もだよ

さとみ

...でも、だからこそ俺は

後ずさる

さとみ

俺は、お前と付き合えない

ころん

理由を聞いてもいい?

さとみ

俺と付き合っても、意味がないからだ

さとみ

俺と付き合えばお前は絶対にまた傷つく!

さとみ

喧嘩だってする、そしたらまた別れるかもしれない

さとみ

そうしたら...お前がまた傷つく...

さとみ

だからもう俺は誰とも付き合いたくない

さとみ

誰も傷つけたくないんだ...だから俺は

ころん

それが、なんだって言うの?

ころん

僕が、身勝手な事を言ってるのは分かってる

ころん

僕から別れて、僕からさとみくんを遠ざけて

ころん

それでも僕がさとみくんを好きだっていう気持ちは変わらなかった

さとみ

ころん...

ころん

どれだけ喧嘩しても、仲直りすればいい

ころん

傷ついたら、さとみくんが癒してくれればいい

ころん

さとみくんが傷ついたら、僕もその傷を癒やすから

さとみ

ころん...

気付けば、俺の後ずさる足は止まっていて

ころんはすぐ目の前にいた

ころん

さとみくん...これ

そうしてころんが俺に手渡したものは

さとみ

ストラップ...

さとみ

俺が前にプレゼントした...

ころん

携帯に、つけてみて?

さとみ

あ、あぁ...

言われたとおり、そのストラップを携帯につける

するところんは自分の携帯を取り出して

ころん

ほら、おそろい!

ころんの携帯にも、俺が渡したストラップが取り付けられていた

さとみ

ずっと、付けてくれてたのか...

ころん

当たり前じゃん、さとみくんから貰ったものなんだから

さとみ

ころ、ん...

気付けば、頬に伝う何か

涙だった

さとみ

俺は......俺は...!

俺はどうしたらいい

傷付けてしまう

また、涙を流させてしまう

ころん

深くは考えなくていいんだよ

ころん

僕はさとみくんの事が好き

ころん

さとみくんは僕の事が好きなんだから

ころん

それだけで十分でしょ

ころん

...だからね、さとみくん

ふわりと、桜が舞う

その桜に乗せて、彼は言った

ころん

__僕と、付き合ってください

ころん

僕の、大好きな人

そして、彼は俺にキスをする

終わりの、ではなく

始まりの、キスを__

莉犬

あーあっつー

さとみ

ッ__!?

莉犬

あぁ、あっついあっつい

莉犬

まだ春先なんだけどなぁ...

莉犬

おやおやぁ~~?

莉犬

暑さの根源があんなところにいるぞ~?

さとみ

りっいっぬ!?

ころん

なんで貴方がここに...

莉犬

暑さにつられて来ただけ

莉犬

別に?何とも思ってないけど?

莉犬

でもここでこんな事するのは駄目じゃない?

莉犬

これでも元カノなんだけど??

ころん

いやだって貴方が行けって...

莉犬

キスまでしろとは言ってないけど??

さとみ

いやですね、その莉犬さん...

莉犬

あ~~、愛がないのに流れで付き合ってた人だぁ~~

さとみ

ぐ!?

胸が痛い...痛いよ莉犬さん...

莉犬

まぁ仲がいいのは結構だけど、さとみくんには俺がいる事も忘れないでね?

莉犬

ころんさんもとい腑抜けさん

ころん

腑抜け!?

二人して莉犬に皮肉を言われ、ダメージを受けてしまう

やだこの子怖い

莉犬

まぁ、なんというか

莉犬

俺の恋心は終わってないから、そこんとこ忘れないでね、ころんさん

莉犬

大学も一緒だから、仲良くしようね

そう言って莉犬ところんは握手を交わして

ころん

ちょちょちょ痛い痛い!

ころんはそう叫んでいた

さとみ

うーむ、これは...

大学生活も波瀾万丈になりそうだなと、そう思うのだった

ヌシ

おか

ヌシ

完結

ヌシ

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ヌシ

明日はネッ友と会ってリアアカ聖地巡りをする予定

ヌシ

久々に会えるの嬉し

ヌシ

あと、いいねたくさん貰えれば大学編も書くかも...

ヌシ

ではでは

ヌシ

ノシ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

11

ユーザー

フォロー失礼します🙇‍♀️🙏

ユーザー

連載お疲れ様ですっ!! 1話から最後まで神でした…!

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