主
主
主
ホームルーム前
机の上にはノートと筆箱
勉強道具が置かれ
ノートは開いている
その傍らで大切そうに
置かれているのはー。
少しでも近づきたくて
大嫌いな勉強だって
頑張って好みに寄せた髪型だって
意味が無いんだって気づいたんだ
どんなに努力したって
見て貰えない
誰も分かろうとしない
努力を続けるなんて
馬鹿らしい
だけど後ろの席から君を見ることが
どうしようもなく好きなんです
おしとやかな子が好きだって 言ったから
言葉遣いだって気をつけた
笑い方ひとつでさえ変えたんだ
だけどそんなことしたって
中身が変わらなきゃダメなんだ
外側だけいい子ぶって
中身はずっと隠したまんま
そんなの辛すぎるよ
❤️
❤️
💙
❤️
もっともっと努力しなきゃダメなんだ
好きな人に好きって
言ってもらうためなら
どんなことだってしちゃうんだ
だけどなんのために努力してるのか
わかんなくなっちゃった
君に好かれるため?
それとも君の隣を歩くため?
どれにしろ全部君のためにしてること
無駄なんて言われなくないんだ
何もかも失敗ばっかで
自分を嫌になる時に
決まって思うことがある
❤️
恋なんてしなければ
もっと楽に生きてこれた
今までもこれからも
何度も何度もスマホの中から
君の存在を消そうとボタンを押す
だけど最後には弱くなっていく力を
溢れてくる涙が思い知らしてくる
俺は💙くんを好きなんだって
好きな人のために俺に
できることは何?
考えるのはやめようか
俺が好きになったのは
そんな人じゃないんだからさ
何度も何度も読み返してきた
その度に自分の気持ちに触れてきた
最後の1ページ
載っている質問に答えが出せない
『貴方の好きな人は今あなたの事を』
『考えているとおもいますか?』
放課後の教室は静かで
ついさっきまでみんなが
騒いでいたなんて誰も思わないだろう
今日は答えをだしに来た
解答欄は空欄のまま
じゃなくてちゃんと回答してある
答え合わせまでの時間が
こんなに不安だらけで大丈夫だろうか
💙
❤️
❤️
❤️
❤️
不安で胸が押しつぶされそう
まだ、言わないで……
お願い、心の準備をさせて
💙
💙
💙
💙
💙
💙
💙
💙
💙
💙
❤️
嫌われてなんかなかったんだ
線を引いていたのは
俺なのかもしれない
好かれる一心で相手の気持ち
考えてなかった
だけどホントの気持ち
しれたから頑張る意味
なくなっちゃった
💙
❤️
自然の笑顔で笑ってる自分が
窓に映っていた
そして俺のカバンには
好きの秘密が詰まってる
コメント
7件
連載ブクマ失礼します!
すごい
あぁすき