指名手配されてから 14年と9ヶ月経った。
あと3ヶ月で時効を迎え、
俺は晴れて自由の身となる。
自分の行いをひどく悔やんだ ときもあったが、
今となってはどうでもいい。
あと3ヶ月、警察から 逃げ切れば全て終わるんだ。
こんな生活に終止符を___
ピンポーン
ガチャ
男
極力、人と会うことは避けたい。
しかしインターホンに出ないと 不審がられる可能性がある。
覗き穴から、相手が 警察ではないことを確認して
努めて自然を装い 俺はドアを開けた。
目の前の痩躯な老人は、
俺の顔をしげしげと眺める。
老人
強盗致死で 指名手配されてるね?
俺はとっさに老人の肩を掴み 家に引きずりこもうとした。
だが、老人の身体はびくともせず
俺は仰向けに跳ね飛ばされ、 胸に重い銃口を突きつけられた。
男
老人
老人
入れてもらおう
老人
男
俺を殺しにきたのか
老人
老人
老人
持参した
老人
飛びかかったろう
老人
持ちかけに来たんだ
老人
老人
問題となっているだろう
老人
老人
老人
毎年高くなっている
老人
森が開拓されるとなると
老人
増加する一方なんだ
老人
困っていたところに、
老人
ある提案をしてきた
男
男
捕まえる気なのか!
老人
老人
引き渡すぞ
老人
こうだった
我々は指名手配犯を 見つけられずに困っている
猟師側に、指名手配犯の顔写真と 特徴をまとめたリストを配布するので
指名手配犯を見つけたら、 猟師として雇って良い
老人
丈夫な精神力で
老人
野郎ばっかりだから
老人
笑って老人はそう言うが
俺はそのシステムに 納得できなかった。
老人
「人の味を覚えた熊」も
増えているから
老人
老人
老人
猟師になるか
老人
「今日からお前は猟師だ」 老人にそう言われ
俺は奇妙な施設へ 連れて来られた。
てっきり森なんかに行くのだと 思っていたのだが……
あれ、何か聞こえるぞ。
があああああああああ
がああああああああああ
があああああああああああああああ
目を覚ますと、 もう熊は目の前にいた。
老人
どうなると思うかね?
男
男
男
老人
殺されるわけだが、
老人
熊肉として
売ることができない
老人
男
男
老人
勿体ないだろう?
老人
俺らで食ってるんだ
老人
知ってるか?
男
男
老人
生きてきたが
老人
食ったことない
老人
何故だか広がって
老人
闇取引される代物だ
男
男
老人
老人
進んでるからといって
老人
困っちゃいないさ
老人
老人
老人
パンッ






