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♪番外編 〜きみとの恋〜♪
付き合ったのは本当に最近で
きっかけはたぶん周りの発言
空
…ってわけだ
瑠々
なるほど…
瑠々
やばーい、次のテストは勘じゃなくても取れるかも！
あれ、瑠々七瀬くんに勉強教わってるんだ
私も教えてほしいな〜！
やめとけって笑
そいつら付き合ってんだろ
え、嘘！？超ショック！！うち狙ってたんだけどー！！
瑠々
い、いや違うよ！
あれ？違えの七瀬？
空
違うぞ
なんだ、てっきりそういう風に見えた
やめろよお前！！ビビらせんな！！
もー、ビックリしたじゃん
じきに放課後だったから
3人は荷物を用意しながら話すと、出ていった
瑠々
…
瑠々
ビ、ビックリするね〜、私と空が付き合ってるとか…
空
そうか
瑠々
（何この空気、ど、どうしたら…）
空
…俺はずっと、好きだけど
瑠々
…え？
そう、"きっかけ"は周り
だけど空は元々気持ちを隠す気なんてさらさらなかったんだ
瑠々
…っわ
瑠々
私も…！
♪番外編② 〜あの日あのあと〜♪
京介
ん
美桜
買ってきてくれたんだ、ありがと！！
京介
買ってこなかったらキレるからだろーが
美桜
ん〜？なんか言った？
京介
おーこえ
京介
ん？つーかなんだこれ
美桜
ああ、アルバムだよ、見返してたんだ
京介
ふーん
美桜
京介のアルバムも見つけたよ〜、出さなかったけど
京介
そーかよ
美桜
そうそう、幼稚舎のころのがあってさぁ
美桜
幼稚舎といえば元気？あんたのいとこ！
京介
俺のいとこはお前のいとこでもあるだろ
美桜
お姉ちゃんのことお前って言わない
美桜
そうだけどあんたの方が懐かれてたじゃん
京介
ケンカばっかだったろ、今もだけど
京介
同じ学校の1年２組にいんだろ、見にいきゃいーじゃん
美桜
そっか、また探しとこーっと
京介
って言っても3年はもーすぐ卒業か
京介
生徒会役員募集ももうすぐだしお前の彼氏ももう引退だな
美桜
だからお前はやめて
美桜
そうだねぇ、残るは文化祭のみって感じだ
京介
だな
京介
俺らの学年から誰が生徒会に出るのかも見ものだな
美桜
んー？桜笑ちゃんが2組の子って言ってたって白から聞いたけど
京介
へえ、そんなのいたんだな
京介
…っておい、冷蔵庫のチーズケーキもしかして食った？
美桜
え？
美桜
美桜
…あ、私明日白と予定あるんだった〜！早く寝よーっと
京介
おい待てお前！！
京介
明日の帰り買ってこいよ！
美桜
げっ今月の出費やば…じゃなくてはいはい！
♪番外編③ 〜2人にとっての海〜♪
美桜
白〜！！！
白也
うおっ、だからいきなり飛び込んでくるな！
美桜
えー、嬉しいくせに
美桜
やっぱりこの海いいね、割と近いし
白也
だな、小さい頃からよく来てたから未だに好きだ
美桜
そーなの？私は1回しか来てないからここでの出会いは奇跡かと思ってた
美桜
なんだ、いっぱい来てたならそりゃいつかは会うわ
白也
なんだじゃない、美桜がやけにグイグイ話しかけてくるから友達になったんだ
美桜
あはは、でもその次の年には白高の小等部に入って同じクラスになったよね
白也
ああ、そのまま今までって感じだな
白也
まあ美桜が誘ってきたソシャゲを気づいたら俺がハマって美桜が飽きてたのは驚いた
美桜
ごめんて笑、ほんと思ってたよりハマって桜笑ちゃんとも仲良くなって笑
美桜
他にもヘンなことしてる時雨にも出会ったし、今はほんとたくさんの人がいる
美桜
そんでやっと白の進路も決まって、私の進路も決まって…
美桜
これからも一緒に頑張っていける
白也
だな
白也
まさか美桜も同じだとは思わなかった
美桜
ね！白、すっごい悩んでたよね
白也
まあ…美桜と離れたらどうしようかとは思ったけど
白也
最悪遠距離でも進路はちゃんとしたいし
美桜
真面目だねー
白也
いつまでも変わらずいられたらいいんだけどな
美桜
まあ結果一緒だったわけだからね〜
美桜
…でもさ、白はあんまし変わってないよね
白也
なんだ？いきなり
美桜
もうちょっとリードしてくれてもいいなぁとか思ったり〜？
白也
なんだそれ
白也
…してほしいならいつでもしてやる
美桜
おや？照れ隠しですね白也さん！言いましたよ、絶対ですよ！
白也
分かったから！！
♪番外編④ 〜中等部編〜♪
美月
…あんた、いい加減教室に登校しなさいよ
桜笑
は？できないからここにいるんじゃん
初めは大嫌いだった
そんな分かりきったことを言わせるこの教師が。
美月
分かってるけど
美月
あんたは"もう行けない"って決めつけてるでしょ
桜笑
────え？
美月
だから、行けるかもって少しでも思う日があったら行ってみなって思うだけ
美月
イヤになったらいくらでも逃げてきていいけど
美月
甘えちゃダメ
桜笑
いや、甘えてなんて…
美月
────例えば高等部に変わったとしたって何かが劇的に変わるわけじゃない
美月
でもあんたはほんとは明るくて人を巻き込んでいけるから
美月
本気で変えようと思えるときがきたら、それがどんなときだってできるよ
優しく言ったみっちゃんにあたしはそれでもうんざりしていた
…けれど、その日からみっちゃんは行けなんて言わなかった
美月
うわー、また負けた
美月
あんたゲームうますぎ
桜笑
でっしょ？
桜笑
みっちゃんヘタだから逆にうまくなってきたわ
桜笑
最近みっちゃんに勧められたあのゲームも上達してきたしね
美月
あ、ピクアル？
美月
私はセンセーだから繋がれないけどね
桜笑
まーね
桜笑
大人になったら申請するからID教えてね♪
美月
はいはい笑
それが居心地よくて
でも、時々みっちゃんの言葉を思い出して学校生活への挑戦みたいなものを考えてて
高等部になる頃にはちゃんと教室に通うことを決めた
美月
最終的な逃げ場がここにあることは、忘れちゃダメよ
美月
最後まであんたは先生って呼ばなかったけど
桜笑
ツラいこともあるだろーけど、笑って頑張るよ！
桜笑
…ゼッタイ、楽しくなれるハズだもん、いつか
美月
…気負い過ぎちゃダメよ？そういうとこあるからねあんた
桜笑
だいじょぶだいじょぶ！
大好きなセンセー
ほんとは生徒によって態度を変えるセンセーは良くないのかもしれないけれど
各々の生徒の傷を知り、最も良い関わり方をしようとするみっちゃんに憧れた
だから、頑張ろうと思ったんだ────。
♪おまけ♪
桜笑
へえ、時雨くんも2年のとき5組だったんだ
桜笑
じゃあ学年が1個下だったら同じクラスだったんだね、1回やってみたいなぁ
時雨
時雨
…きみのそういうところ罪だと思うよ
桜笑
え？
時雨
ていうか"時雨くん"もいいけど───
時雨
それじゃ"京介くん"と同じなのがすごくイヤなんだよね
桜笑
…ヤキモチ？
時雨
…だって、彼は桜笑が好きだったから
桜笑
じゃあ…時雨？
時雨
…
桜笑
あ、あれ？変だったかな？
時雨
時雨
…やっぱりダメージが大きすぎるからそのままでいいよ…
桜笑
ダメージ？え？どういうこと？
時雨
気にしないで
桜笑
教えてよ時雨くんー！！
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