しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
主人公視点の心の中
効果音、その他諸々
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S
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I
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あの日、俺らはいつもの ように、ないこハウスに 集まって会議をしていた
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その時、話を終わらせて 帰っていればよかった
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………
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急にいつもとは違う 真面目な雰囲気になり、 声のトーンを落とし、真顔で そう言い放ったほとけっち。
いやそれ一番怖いんだけど…
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怖いものが、誰よりも 苦手なアニキが、目を 見開いて、小動物のように 小さく震え出す
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もうすっかり乗り気 なのだろう…いつも 通りの、アホみたいに 明るい声色で答える
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そう、その館は、 俺も知っている場所だった
つい数日前、知り合い達が そこに行くと言っていた
彼らとは連絡が つかなくなっていて、 音信不通の状態だった
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少し間をおいて、 そう返答が返ってきた。 一瞬、口にした名前に 反応したようだったが… 何を知っているのかは 分からない
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妙に弾んだ声色で、 震えが治まるどころか 酷くなるアニキに声をかけ、 そう尋ねた
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軽視しすぎていた
アニキのように、 怖がるべきだった
恐怖心ではなく、 好奇心を抱き、その欲望に したがった俺らはすでに、 振り返っても後戻りは できない所まで、 来てしまっていた のかもしれない
過去の自分達を恨んでも、 もう遅いのだが。
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相変わらず、一人だけ 歯切れの悪い 返事をするアニキ
俺ら"4人"は、水色髪の アイツからの提案を 軽く見ていた。 だからきっと、 疑いもせず、 怖がりもせず、 快諾してしまった
俺らの日常も関係も
すべて崩れるとも知らずに。
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物を言わなくなって しまったないくん。 その長い両脚は あらぬ方向を向き、 目玉はくり抜かれ、 腕は指一本一本を 折られた後、 両方とも引きちぎられて、 取られてしまった。 そして、あまりの苦痛に、 瞼を閉じ、顔を歪め、 そのまま死んでしまった
だが、仲間の、 大切な人の死にも、 涙を流し、足を 止めている暇などない
足を止めれば、 次に死ぬのは 自分なのだから。
ペタッ、 ペタッ、 ペタッ…
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そう言って俺は そこから逃げ出した
なぜなら俺の100m後ろには…
黄鬼
黄鬼
不気味にケタケタと笑う、 アイツがいるから。
100m離れていても、 目はよく見えるらしい。 どうも、耳は 聞こえないようだが…
骨をボキボキと折り、 手足をありえない 角度まで回し、 指や手足、頭を引きちぎり、 腹を鋭い爪で引き裂き、 目玉をくり抜き、 飴玉のように口の中で 目玉を転がし、 内臓を引き摺り出して 貪り食う、"鬼"
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黄鬼
ダメだ…
同じくらいの距離は 走っているはず…
俺だって体力はある方なのに…
それでもすでに 息切れしているし、 走るペースも落ちている
だが、猛スピードで 後ろを追いかけてくる鬼は、 遭遇してからずっと 呼吸が乱れていない。 そして、ここ数時間 走り続けたため、俺自身の 疲労のせいか、ずっと 変わっていな鬼の ペースは下がるどころか 上がっているように感じた
でも、ここで死ぬわけ にはいかない
まだ1日目… すでに沢山の犠牲者が 出ている…
俺が見ただけで 8人はいる…
果たして鬼は… 何体いるのだろう…
ないくんが、自分を 身代わりにして 俺を守ってくれたから
俺は、ないくんの分まで生きる
逃げ切って、生き残って
この"ゲーム"を終わらせて、生きるんだ…ッ
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
しろる。
コメント
1件
ヒェッ 怖い…ガタガタ