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小雨は望舒旅館への道を急ぎ、魔神が湧いた場所から数十分程で到着することができた。

受け付けを済ませ、鍵を受け取ってから部屋に入った。

小雨

さすがに疲れたな。

小雨

(夕食はもう外で済ませたし、読書でもしているか⋯。)

そう思い本のページをめくろうとしたところで、小雨はその手を止めた。

小雨

(そういえば⋯以前旅人から望舒旅館には“彼”がいると聞いたな。)

小雨

(世間話でもしに行くか。)

小雨

(この辺りに居ることがあると聞いていたが⋯。)

小雨

やはりそう簡単には会えないか⋯ん?

⋯。

小雨

(なんか居るなぁ。)

小雨

⋯おーい、何やっているんだ?

小雨

まさか立ったまま寝⋯

寝ていない。

小雨

起きたか。

小雨

魈仙人はここで何をしてたんだ?

うるさい。我は寝ていない。

小雨

(聞いてねぇ〜⋯。)

小雨

いやあれは寝てただろ。

寝ていない!

小雨

へーへーそうですわぁ。

小雨

そんで? なんでこんなところに居るんだ?

今宵は月が綺麗に見えると宿泊客に言われて連れ出された。

小雨

珍しい客も居るものだな。

小娘だったか⋯。

我に話しかけてきたのだ。

小雨

ほぉ〜。小娘か。

⋯ところで、我に何の用事がある。

小雨

んー、まぁこれと言った用事はないな。

小雨

璃月港に行った帰りで遺跡にも寄ったからな。

小雨

遅くなってしまうと思ってここで一泊することにしたんだ。

小雨

あと、旅人が望舒旅館に魈仙人が居ると聞いてな。

小雨

世間話でもどうかなと。

それをからかいに来たと言うのだ。

貴様と話すことなどない、部屋に帰れ。

小雨

随分と薄情だなぁ。

小雨

言われなくとも帰るつもりだったがな。

さっさと帰れ。我の邪魔をするな。

小雨

んじゃあなー。

翌朝⋯

小雨

(さて、準備も整ったことだしさっさと戻るか。)

<うわぁぁぁーん!

小雨

(子供の泣き声か?)

小雨

(何が⋯)

子供

うわぁぁぁん!

小雨

(この子供か。)

母親

仕方ないわよ。

母親

きっと旅館の人が見つけてくれるから、また今度探しに来ましょう?

母親

時間がないのよ。

子供

いやだぁ!

母親

大事なものなのは分かるけど⋯。

小雨

どうされました?

子供

うっ、うぅっ⋯うぅ⋯。

子供

わたしの、お人形さんが⋯。

母親

この子が大事にしている人形をなくしてしまったんです。

母親

昨日の夜まではあったそうですが⋯。

子供

だって、あのお兄ちゃんとお話した時は持ってたもん!

母親

そう言われてもお母さんにはお人形さんの場所が分からないのよ⋯。

小雨

⋯そのお兄さんはどのような方でしたか?

子供

お兄ちゃんはね、すっごくかっこいいんだよ!

子供

や⋯しゃ? っていう人のお話も聞かせてくれたの!

子供

でも、夜なのに寒そうな格好してて⋯。

小雨

(なるほどなぁ。)

小雨

私に任せてください。

小雨

安心して、お姉ちゃんがお人形さんを見つけてあげるからね。

子供

いいの!? ありがとうお姉ちゃん!

小雨

お名前はなんて言うの?

莉愛

わたしね、莉愛!

莉愛

お姉ちゃんは?

小雨

私は小雨。よろしくね、莉愛ちゃん。

莉愛

しゃ⋯? 難しいお名前だね。

母親

こら、そんなこと言っては⋯

小雨

いいんですよ。

莉愛

お姉ちゃん、私のお人形さん探して! お願い!

小雨

もちろん。その為に莉愛ちゃんとお話したんだよ。

母親

⋯よろしくお願いします。

小雨

(さて、どうしたものか⋯。)

小雨

(とりあえず呼んでみるか。)

小雨

魈仙人ーーーーー!

小雨

魈ーーーーー!

⋯朝っぱらから騒がしいな、何の用だ?

まさか何もなしに呼んだわけではあるまいな。

小雨

もちろん今回はきちんとした用事でだ。

小雨

君がその子供と話したって言うのはどこでだ?

⋯何故だ?

それを知って貴様に何の得がある。

小雨

その子供の落し物を探していてな。

小雨

落し物を探すための重要な手がかりになるんだ。

小雨

だから⋯な?

その小娘に話しかけられたのはこの辺りだが。

小雨

そうか。ありがとう。

小雨

(この辺りか⋯。)

小雨

⋯お、あった。

小雨

今日は運がいいな。

小雨

(早く届けないと。)

莉愛

⋯あ!

莉愛

お母さん、お姉ちゃん来たよ!

母親

本当に?

莉愛

あ、わたしのお人形さん!

小雨

お人形さんこれで合ってる?

莉愛

うん! ありがとう、お姉ちゃん!

莉愛

お姉ちゃんって魔法使いさんみたい!

小雨

そんなにすごい人じゃないよ。

母親

ありがとうございます。

小雨

いえいえ。

莉愛

そうだ!

莉愛

お姉ちゃん、今度わたしのおうちで一緒に遊ぼう!

莉愛

わたしのおうちの周りに住んでいる人もみんないい人なんだよ!

小雨

へぇー、莉愛ちゃんはどこに住んでいるの?

莉愛

珍玉の谷だよ!

小雨

そうなの? 実は私も珍玉の谷に住んでいるんだよ。

莉愛

そうなの? やったぁ!

小雨

ふふ、それじゃあ今度会いに行ってみようかな。

莉愛

うん、楽しみ!

母親

本当にありがとうございました。

母親

それじゃあ莉愛、帰るわよ。

莉愛

はーい! お姉ちゃん、またねー!

小雨

またね。

小雨

⋯子供、か。

【原神】時に、小さな雨は降る。

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