テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

小雨

(ふぅ⋯。早く家に戻って研究を⋯)

住民

あぁ、そうだよな⋯。

住民

とんだ災難だったな⋯。

住民

これからどうやって生活していったらいいんだ?

小雨

(⋯どういうことだ?)

住民

まさか突然土砂崩れが起こるなんて⋯。

住民

俺の家は丸ごと土砂に呑み込まれちったよ。

小雨

(土砂崩れか⋯)

小雨

(⋯話を聞いているだけでも、随分被害が大きいのか。)

小雨

あの、土砂崩れとは一体?

住民

おぉ、小雨さんか。

住民

実は昨日の夜中に、突然山の方の地面が崩れて土砂崩れが起こったんだ。

住民

被害は中々大きいな。

小雨

そんなことが⋯。

住民

家に取り残されちった奴も、その土砂に巻き込まれた奴も居る。

小雨

⋯そうですか。

住民

あ、おい、どこ行くんだ!?

住民

そっちは土砂崩れが起こった方で⋯

小雨

私は向かいます。被害が知りたいので。

住民

被害が知りたいも何も、今は封鎖されているんだぞ!

小雨

いえ、大丈夫です。

住民

大丈夫って⋯まぁ、気を付けてくれ。

住民

次にいつああいった災害が起こるか分からないんだ。

住民

そういえば、一昨日はやたらと強い雨が降っていたな。

住民

そのせいで地盤が緩んだのか?

小雨

⋯では。

小雨

(ここが現場か⋯。)

土砂崩れが起こったのは人々の住居が沢山ある区域で、 小雨には家が減っているようにも見えた。

莉愛

うっ、うう⋯!

小雨

(この声は⋯)

莉愛

ううっ⋯

莉愛

あ、お姉ちゃん⋯!

小雨

莉愛ちゃん⋯どうしたの?

莉愛

わたしのおうちが、土砂崩れでなくなっちゃって⋯。

莉愛

うぅ⋯。

小雨

莉愛ちゃん⋯お母さんはどうしたの?

莉愛

おかあさん、おうち見てくるって言っていなくなっちゃった⋯。

小雨

(そんなことがあったのか。)

莉愛

うわぁぁぁん!

小雨

⋯莉愛ちゃん、ちょっと移動しよう。

小雨

立てる?

莉愛

実は、けがしちゃったの⋯。

小雨

怪我⋯。見せてみて。

小雨がそう言うと、莉愛は右膝を小雨に見せた。

小雨

これは⋯。

小雨

莉愛ちゃん、これから私の家まで行こう。

莉愛

お姉ちゃんの、おうち⋯?

小雨

うん。莉愛ちゃん、手当てしないといけないでしょ?

小雨

嫌かもしれないけど、ごめんね。我慢してね。

莉愛

う、ううん! いやじゃない!

小雨

よかった。それじゃあ行こう。

小雨

さ、そこに座って。

莉愛

う、うん⋯。

小雨はそう言うと、近くにあった救急箱から消毒液とコットン、絆創膏を取り出した。

小雨

ちょっと染みるけど我慢してね。

莉愛

うん。

小雨は慣れた手つきで消毒を終わらせると、莉愛の膝に絆創膏を優しく貼った。

小雨

よし。これで大丈夫。

莉愛

⋯ねぇ、お姉ちゃん。

莉愛

⋯おかあさん、大丈夫かな?

小雨

⋯。

小雨

⋯莉愛ちゃんのお母さんは、きっと大丈夫だよ。

小雨

お姉ちゃんは凄いんだよ。

小雨

魔法使いだから、莉愛ちゃんのお母さんのいる場所も分かるんだよ。

莉愛

ほんとうに!?

莉愛

お姉ちゃん、凄いね!

小雨

でも、お母さんの正確な場所までは分からないんだ。

小雨

だから、ここでお泊まりしながらお母さんのことを待たない?

莉愛

⋯! うん!

小雨

それじゃあ、私はお昼を作ってこようと思うんだけど⋯。

小雨

莉愛ちゃん、一人で待てる?

莉愛

うん! 莉愛、待つの得意だよ!

小雨

よかった。それじゃあここで待っていてもらってもいいかな?

莉愛

うん!

小雨

(どうするか⋯。)

小雨

(そういえば、あの子の好みを聞いてくるのを忘れたな⋯。)

小雨

(とりあえずメインディッシュは⋯)

ゴロゴロゴロゴロ⋯

小雨

⋯は?

小雨

(⋯何故だ?)

莉愛

あっ、お、お姉ちゃん!

小雨

莉愛ちゃん!

莉愛

さっきのゴロゴロ〜って音はなに?

莉愛

怖くてお部屋から出てきちゃった⋯

小雨

怖い思いさせちゃってごめんね。

莉愛

うん⋯

小雨

でも、ここは結構広いし部屋も沢山あるから迷子になっちゃったら大変でしょ?

小雨

今度から何かあった時は大声で私を呼んでね。

???

おい、小雨。

???

さっきの音はなんだ?

小雨

⋯ロータスか。

ロータス

んで、さっきの音は何だ?

ロータス

ったく⋯こっちは寝てたのによ⋯。

小雨

少しは外に出たらどうだ?

ロータス

そこまで高頻度の外出しなくても生きていけるっつーの。

ロータス

てかそこのガキはなんだ?

ロータス

お前また変なガキ連れてきたのかよ?

小雨

あぁ、この子の親が見つかるまで家で保護しておくことにした。

小雨

しかも、君ほど幼稚じゃないからな。

小雨

君よりよっぽど大人びている。

ロータス

あ”?

ロータス

やんのか?

小雨

君、どうせ私には勝てないだろう?

ロータス

上等だ、やってやるよ⋯

小雨

私の家に住み着いてる変な人だよ。

ロータス

あ”ぁ”?

莉愛

へー、

莉愛

なんかへんな大人だね!

ロータス

は? このガキ⋯

小雨

そうだね。ヘンで可哀想な大人だよね。

小雨

さ、ご飯作るからちょっと待っててね。

小雨

そこの大きい子供も大人しく待っててね?

ロータス

小雨⋯お前⋯

ロータス

今日こそぶっ飛ば⋯

小雨

この機会に君の大好きな故郷のモンドにでも帰省したらどうだ?

小雨

きっと君の親御さんも喜ぶよ。

ロータス

⋯オレの親は倒れた。

ロータス

だから帰るのも面倒くせぇんだよ。

小雨

はいはいそうだな。

小雨

大人しく席ついて待っててくれないか?

ロータス

はぁ〜…。座ればいいんだろ。

【原神】時に、小さな雨は降る。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

5

コメント

1

ユーザー

あれ?なんか文章変になってる? 小雨が突然「私の家に住み着いてる変な人〜」みたいな話してるんですけど、本当はこれの一つ前に莉愛ちゃんのセリフ入れてたんですよ…。なんで消えたんでしょう…?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚