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名もなき紅嵐、夜を裂いて

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名もなき紅嵐、夜を裂いて

23 - 番外編 続 『 再開 ーー 交錯する過去と現在と"伝説" ーー 』

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2025年08月21日

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東京・旧第三管理区域「無名の塔跡」

空は灰色、地は焼け、風は腐敗。 その"塔跡"に集うは、 過去の名前を背負い続けた者たち

・雷丸 (未来・東卍) ・朱斎 (未来・天竺) ・東卍記録者(イヌピーの孫娘) ・タケミチの曾孫 ・そして ーー 血の嵐

塔の崩壊とともに、"彼女"は現れた 紅の髪、左右非対称の瞳、 そして誰よりも「静か」な空気

朱斎(シュサイ)

100年経っても.....

朱斎(シュサイ)

お前は、

朱斎(シュサイ)

変わらねぇな

血の嵐

あんたは"変わった"の?

朱斎(シュサイ)

変われなかった、

朱斎(シュサイ)

が正解だ

朱斎(シュサイ)

今も

朱斎(シュサイ)

反逆を気取るただの凡人よ

彼女はそれに、何も返さなかった

雷丸(ライマル)

.....アンタが

雷丸(ライマル)

伝説の"血の嵐"か

血の嵐

伝説は都合の良い脚色

血の嵐

現実はもっと

血の嵐

歪で

血の嵐

滑稽で

血の嵐

退屈

彼の背後にある"東卍"の旗が、風に破れた

雷丸(ライマル)

でも、俺は......

雷丸(ライマル)

"あんた"を信じて育った

雷丸(ライマル)

その目が、

雷丸(ライマル)

今も"怒ってる"なら、

雷丸(ライマル)

俺はまだ走れる

タケミチの曾孫

....この手で

タケミチの曾孫

確かめさせてくれ

タケミチの曾孫

あんたが、

タケミチの曾孫

"曾祖父"が信じた未来の

タケミチの曾孫

"選択肢"なのかどうか

彼が拳を握った瞬間、 血の嵐は小さく首を横に振った

血の嵐

君は"壊したい"わけじゃない

血の嵐

ただ、

血の嵐

"誰かを守る方法"を

血の嵐

探しているだけ

血の嵐

戦っても

血の嵐

君はきっと………

血の嵐

勝てない

血の嵐

だって

血の嵐

私はもう

血の嵐

"守るもの"を

血の嵐

捨てているから

朱斎(シュサイ)

お前は

朱斎(シュサイ)

何のために戻ってきた

朱斎(シュサイ)

何を望んでる

沈黙。 その沈黙の中で、 かつての天竺幹部の残像が彼の中に蘇る そして、彼女は一言 ーーー

血の嵐

"問い"があれば

血の嵐

私は来る

血の嵐

"希望"があれば

血の嵐

それを壊す

血の嵐

"絶望"しかなければ

血の嵐

私は微笑む

血の嵐

……そうやって

血の嵐

誰にも縛られないで

血の嵐

ただ"歩く"

イヌピーの孫娘

血の嵐は

イヌピーの孫娘

"会話"ではなく

イヌピーの孫娘

"余白"を残す

イヌピーの孫娘

すべての人の"価値観"を

イヌピーの孫娘

浮き彫りにしながら

イヌピーの孫娘

自分は何一つ定義されていない

イヌピーの孫娘

それが、

"自由"でありーー"災厄"

彼女の記録には震えがあった しかし、それは恐怖ではなく"畏敬"だった

誰も、追すがらなかった。 誰も、止められなかった。 ただ一人、雷丸が叫んだ

雷丸(ライマル)

……答えは!

雷丸(ライマル)

どこにあるんだ!

雷丸(ライマル)

壊すだけじゃ、

雷丸(ライマル)

何も残らねぇじゃねぇか!

その問いに、彼女は振り返らず、 風に一言だけ残した

血の嵐

"残す"のは

血の嵐

君たちの仕事だろ?

そして、 歩みはまだ"何か"を終わらせる方へ ーー

名もなき紅嵐、夜を裂いて

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