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つづき

霧川 莉緒

どーん!

霧川 莉緒

大男達ー!

霧川 莉緒

制服だぞー!!

清々しい気分でリビングのドアをぶち破るも、私の他に誰も居ない。

霧川 莉緒

...はっず、

霧川 莉緒

皆二階かなぁ...

そう思い、階段を登って行っ た。

霧川 莉緒

よし。

霧川 莉緒

今日こそは!

意を決して扉の前に立ち、ドアを軽く二回叩いてみる。

返事無し。

なら名前を呼んでみよう。

霧川 莉緒

らんくーん、?

返事無し。

姉ちゃん泣くぞ。

霧川 莉緒

制服置いとくよー?

死んだんかってくらい静まり返った部屋。

え、殺されてないよね?

不安を抱えつつも一つ隣の扉へ行き、ドアを叩いてみる。

霧川 莉緒

いるまくん?

またもや返事無し。

こやつも殺されたか。

骨くらいは拾ってやろう。

うんうん。

霧川 莉緒

制服、置いとくね?

これ以上声掛けたら怒られそうなので次へ行く。

いるまくんこわいもん。

気を取り直して一つ隣へ行き、ドアを以下略

霧川 莉緒

みことくーん?

やはり無言。

やべーって今んとこ三人死亡してるって。

あの子達は良い奴だったよ泣

そんなことを考えていると、先程まで無言だったドアがガチャリと開き、

みこと

......

みことくんが明らかなるダル着で出てきた。

いやきまず。

出てきてくれたのは嬉しいけれども。

やめてそんな曇りなき眼でこっちを見ないで

みこと

あの...

みこと

どうしました...?

霧川 莉緒

あっ、

霧川 莉緒

これ!制服ね!

霧川 莉緒

ネクタイさー?

それにしても鎖骨が出過ぎている。

おいおいなんだよ兄ちゃん(弟)

私をそれで殺そうってかい?

はっはっは☆

ほんとに殺されるんだが???

え?色気出すぎね?

隠しなさいよ少しは。

みこと

ありがとうございます笑

みこと

あの、すちくんのは...

霧川 莉緒

すちくんの?

霧川 莉緒

あるけど...どこか変かな?

みこと

あっ、いえ...

みこと

すちくん、今寝てるので、良かったら僕が代わりに置いておきますよ。

霧川 莉緒

えうそ、ほんとに!?

みこと

......一人ずつ声掛けていくの、疲れるでしょうし...

みこと

なつくんのも、ついでにやっておきます。

霧川 莉緒

えほんとに!?

霧川 莉緒

みことくん...!!

みこと

な、なんですか...?

この子ってばほんとにもう...!!

霧川 莉緒

なんて優しいんだ君はぁぁ...!!!

みこと

あ、ありがとうございます......?

霧川 莉緒

敬語無くしていいんだよ!

霧川 莉緒

今日から家族じゃんかー!

このこのー!と男子高校生がよくやってる肘で友達どつくあれをやってみると、みことくんの表情が少しだけ緩んだ。

みこと

...じゃあ、

みこと

姉さんって、

みこと

呼んでもいいですか...?

霧川 莉緒

......!!!

霧川 莉緒

逆に良いんですか!?

霧川 莉緒

お姉ちゃん感動!!

みこと

あはは、笑

みこと

...あ、あの、僕、

みこと

勉強してきても、いいかな...?

霧川 莉緒

勉強するの!?

霧川 莉緒

偉いなぁみことくんは...

みこと

...ありがとうございます。

みこと

じゃあ、また。

霧川 莉緒

うん!頑張ってね!

みことくんからアイドルスマイルを向けられながら、扉は閉まっていった。

霧川 莉緒

......はっ、

まず最初に思ったこと。

ばりええ子やんなんなん??

霧川 莉緒

聖人かよ...!!!

あんな子が存在してるなんて聞いてない!!

惚れる!惚れてまう!!

霧川 莉緒

...ふぅ。

気を取り直して。

一番階段側のこさめくんの扉の前へ移動し、ドアを叩いてみた。

霧川 莉緒

こさめくん、いる?

こさめ

あ...え......?

いるま

何の用だよ。

あーら随分イケボになっちゃってー((

いや違うでしょ。うん。

この低めの声はいるまくんだ。

そして奥から微かに聞こえるお母さんのような「よしよし」の声はらんくんか()

どうやら二人はこさめくんの部屋に居るらしい。

霧川 莉緒

あ、いるまくん!らんくん!

霧川 莉緒

こさめくんの部屋に居たんだ!

霧川 莉緒

死んじゃったかと思った!

いるま

居るけど。

いるま

勝手に殺すなし。

返事がそっけねぇ。

姉ちゃん泣くぞ(二回目)

霧川 莉緒

おー!よかったよかった!

霧川 莉緒

制服置いとくねー!

張り切ったように大きな声で言うと、こさめくんが返事をくれた。

こさめ

ありがとう...ございます......

霧川 莉緒

いーえー!

毎回思うけどこさめくん声きゃわちいんだよなぁ...

癒しだ(

いるま

おい。

いるま

ただ服買いに行くだけであいつも付き添いってどういう事だよ。

やべぇ一番聞かれたくないこと聞かれた。

理由決めてないけど、とりま適当に話すか(

霧川 莉緒

ほら、今ん時代逆ナンとかもあるけん、

霧川 莉緒

巻き込まれない為にも男女二人で行った方が良いでしょ?

まぁ、しらんけど(

いるま

俺が言ってんのはそういう事じゃなくて...!

霧川 莉緒

だーいじょーぶ!

霧川 莉緒

莉紗、態度も愛想も悪いし怖く見えるけど、

霧川 莉緒

不器用なだけで、根はすっごく良い子なんだから!

いるま

......は、

霧川 莉緒

後ね後ね!

霧川 莉緒

莉紗の服のセンスめちゃくちゃ良いの!

霧川 莉緒

皆イケメンだから莉紗が選んだ服絶対似合うと思うんだ!

霧川 莉緒

ね!だからお願い!

これは全部事実。

莉紗はきゃわいくて優しくて天使な自慢の可愛い可愛い妹なのです(

彼女はあくまで ツンデレなのです

霧川 莉緒

あ、私もう行かなきゃ!

霧川 莉緒

お願いね!

いるま

あ、おい...!

逃げるが勝ちってもんよ!

じゃーな!!

この後階段から落ちました☆

長くてごめんね

【検証】義理の弟達が信じられないくらい冷たいけどなんか変だから興味本位でアタックしまくってみた

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