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2件
神物語でやばやば🥲 TikTokのストーリーズからきた!! リアダヨ
注意書き ・ご本人様・団体とは一切関係ありません ・ガチ恋表現あり ・恋愛描写あり ・なんでもありな方向け
作者
ちぐさくん
画面の向こうの人 触れられない 、 声だけの存在 それでも―― 恋をしていた 。
今日もお疲れ様でした 送ることのない言葉 胸の中で呟く 。
コメント欄に流れていく 、 "おつちぐ"の中に 自分の想いはない 。
〇〇
スマホを抱きしめて 、 布団に顔を埋める 。 彼にとって 、 私はファンでしかない 分かってる でも____ 。
〇〇
誰にも言えない恋 否定されたくない気持ち 本物の恋だって 、 信じていたかった 。
画面を閉じても 、 ちぐさくんの声が頭から離れない 。 スマホを胸に抱いたまま 、 〇〇は深く息を吐いた 。
〇〇
推しがいる世界と 、 自分が生きている現実は別物 そう思っていた 。
だって 、 彼は画面の向こうの人だから 。
担任
担任
朝のHR その一言に、教室がざわついた 。
〇〇
興味なさそうに窓の外を見ていた その時 ____ 。
担任
ガラッ 、 と扉が開く 次の瞬間 息が止まった ____ 。
〇〇
教室に入ってきたその人は 、 見間違えるはずがなかった 髪型も 、 声も 、 笑い方も 。
ちぐさくん
ちぐさくん
頭が真っ白になる 。
〇〇
視界がぐらっと揺れて 、心臓がうるさく鳴る 。
〇〇
拍手が起こる中 、 〇〇だけが動かなかった 。
その人――ちぐさは 、 軽く会釈して、ふっと笑った その笑顔 。
〇〇
間違いない 推しが 、 今 、 同じ教室にいる 。
担任
担任
先生の声が 、 無慈悲に落ちる 。
担任
〇〇
足音が近づく 。
ちぐさくん
隣に座った彼が 、 そう言って微笑んだ 近づく 、 声が 、 生 。
〇〇
喉がひきつって 、 声が出ない 。
〇〇
〇〇
画面越しじゃない 手を伸ばせば 、 触れてしまいそうな距離 〇〇は 、 ただ必死に前を向いた 。
〇〇
〇〇
こうして―― 〇〇の平凡だった日常は 、 音を立てて壊れ始めた 。