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霊感があるれい子ちゃん

第6話 - さよなら玲子ちゃん

2020年09月12日

#ホラー

#日常

名無しの小説家

人間

な、なんだよ………！

千花

私、幽霊なの。

玲子

えっ…………………！？

千花

……………………

千花

実は昨日お母さんに殺されて。

千花

お母さんはやっぱりパパかいないと私を育てられないみたい。

千花

お母さんは数年前、浮気をして、離婚をしたの。

千花

5歳くらいの頃かな。

千花

その日からお母さんは変わってしまった。

玲子

え…………………っ

千花

お母さんは自分の物ばかり買って私にご飯を食べさせてくれなかった。

玲子

ち、千花ちゃん！？

千花

それに私を「ストレス解消〜♪」と言って殴り続けた。

人間

な…………え？

千花

ついに昨日死んじゃった。

玲子

そんな…！

玲子

そんなの私に言えば助けたのに……！

千花

私は玲子ちゃんと「普通の関係」を保ちたかったから……

千花

でも、まさかこんな事にっ…………

人間

ごちゃごちゃうるせえ！

男は玲子ちゃんを刺そうとした。

玲子

やめてぇえ！

人間

ｸﾞﾊ…………ｹﾞﾎｯ………

玲子

え………え？

千花

そいつは私が呪い殺した。

玲子

千花ちゃん……………！

玲子

ありがとう…………！

千花

私、神様にお願いして1日だけ人間に見えるようにしたんだ。

千花

もう私は今日で消えちゃう。

千花

玲子ちゃんを守れたからもう悔いはないよ………

千花

ふふ……

玲子

千花ちゃ…………

千花ちゃんは完全に消えてしまった。

玲子

成仏してね……

玲子

千花ちゃん。

玲子

この男はどうしようか………

千花

あっ！

千花

忘れ物！

玲子

！？

千花

こいつを片付けないと玲子ちゃんを困らせちゃうっ！

千花

こいつは地獄へ連れていくから！

千花ちゃんは男を引きずって消えていった。

玲子

………ふふ

玲子

最期まで面白いなぁ…

玲子

…………

玲子

あ。

小さく大好きだよ、と聞こえた気がする。

私もだよ。千花ちゃん。

END

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名無しの小説家

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