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ＳＡクラス

第22話 - 月桂樹の秘密

2024年01月09日

#オリジナル

#二次創作を作ってください

#ＳＡクラス

アダバナ

千夏

ねぇ？月島樹君？

樹

お前、最初から分って…？

千夏

私が気付いたのは、総理に報告した時よ

樹

…どうして、俺が此処に来ると？

千夏

先生に協力してもらった、時田さん自身も
意識は戻っていないわ

樹

わざと泳がせたな！

千夏

改心でもして、政府に入ってくれれば良い。
ただそれだけの気持ちで保護しただけ

樹

お前は、政府が正義だとでも言うのか！？

千夏

言ってないし、思ってすらいない

千夏

私にとって、政府は目的を達成するための、
ただの踏み台にすぎない

樹

目的？

千夏

うん！
小さい時からの目的

千夏

それから、君は政府が正義か否かを聞いたね？

樹

聞いた、それがどうした？

千夏

あのメンバーと過ごしていてわかったでしょ？

千夏

我々は、政府が嫌い。それどころか
いつか復讐をする人間もいる

樹

なぜ、嫌いなんだ？

千夏

どうしてって…。知らない

千夏

なんで、嫌いかも忘れた

樹

…

千夏

それじゃぁ！何か言い残すは？

樹

ﾊﾊ、光太が悲しむぞ？

千夏

貴方が、ラミ側から手を引けば考えてあげる

樹

悪いが、抜ける気はない

千夏

そう。残念

樹

[手を後ろに引く]

千夏

何が良い？

千夏

銃殺、能力殺し....あぁ、普通の奴もあるよ？

千夏

そう…残念…
[指をパチンと鳴らす]

樹

…！

ﾊﾞｼｭ

樹

ｸﾞﾊｯ…！
[窓を割り裏庭に転げ落ちる]

千夏

意外と吹っ飛んだ〜！

樹

ﾝｯ！クソっ！

千夏

諦めてよ〜

千夏

君と私じゃ、実力が違う

樹

体が…動かねぇ…

千夏

あぁ、電気で拘束してるもん。

樹

離せよ！

千夏

いやよ

千夏

まぁ、君が交換条件を呑んでくれるのなら
話は別だ

樹

条件…だと？

千夏

うん

千夏

記憶を無くして、此方側につくか…

千夏

それとも、痛めつけられた後で、ラミ側に戻るか…

千夏

どれが良い？

樹

他の選択肢はないのか？

千夏

本来なら…拷問かな〜？

樹

！？
何をされようが俺は喋らない！

千夏

知ってる。だから案として出してない

樹

随分と、ラミの事を知った口ぶりだな

千夏

知ってるよ〜。
だってラミは…

千夏

…いや、喋らないでおこう

樹

はぁ！？

千夏

んで？どれにする？

樹

…前者

千夏

うん。正しい判断だ
[にっこりと笑って]

千夏

君を殺すとなると、光太くんが泣きそうだからね…

樹

…気に入ったな？

千夏

気に入った…？
どうだろ分かんない

千夏

まぁいいや、行くよ

樹

手貸して

千夏

はいはい

千夏

総理〜！

総理

来たか…

千夏

夫人、治療よろしくお願いします

秋江

えぇ。任されたわ

総理

しかし、本当に時田くんを狙うとは…

総理

君の推理力も対外おかしいな

千夏

そうですか？

千夏

あちら側にとって一番邪魔な存在…それさえ分かれば簡単

総理

能力無効化は、ワシらも敵に回したくない

千夏

まぁ、時田さんは裏切りませんよ？

千夏

美咲お姉ちゃんが、もみじ先輩にしたように…

総理

依存か…。
それは、確かに強く縛り付けられるが…

千夏

『同時に、壊れやすい物にもなる』…ですよね？

総理

もろくて、危なっかしい方法は避けてくれよ？

千夏

善処します

秋江

手当終わったわよ。
千夏ちゃん、殺さなかったのは偉いけど

樹

能力まで使われた…

千夏

ラミからしたら、部下が敵に治療されている…。
いいね、悔しがる顔が目に浮かぶ。

総理

怖い…

千夏

総理、後は頼みます

総理

分かった。
…そうだ

総理

例の件だが、無事に進んでいる

千夏

あら、それは嬉しい

総理

安心しろ、まだ被害は出ていない

千夏

そうですか

カチャ…パタン

樹

…総理と、幹部てどっちが上？

総理

ワシ個人では、圧倒的に下じゃが…
『総理』としては、違う

樹

ふーん

千夏

ただいまー！

もみじ

お邪魔してまーす！

千夏

もみじ先輩！

友樹

おかえりー

友樹

他のメンバーは、仕事だよ

千夏

友樹さん、居たんですね…

友樹

ひっど！！

千夏

…そうだ、お礼を言うの忘れていました

千夏

弟達を、保護してくれてありがとうございました

友樹

うん

もみじ

たまたま、居合わせただけだよ〜

千夏

それでも、お二方が居なかったら…

友樹

平気。あの2人はそこまで弱くない

千夏

分かっています。

もみじ

2人共、最強の遺伝子を持っているからね

千夏

…そうですね

翼

なぁー。夏叶？

夏叶

なにさ？

翼

ひまー！

夏叶

うるさいし、暇なら自分の部屋に戻って

翼

此処楽しいんだもん

翼

なんか宙に浮かんでるし、魔法綺麗だし

夏叶

兄ちゃん、邪魔

翼

俺だって、もっと綺麗な能力を持って【生まれたかった】…

夏叶

兄ちゃん、【それ】は望んじゃいけない事だよ

翼

わかってるよ！

翼

でも…もし叶うのなら！

翼

【普通に生まれたい】って望んでもいいだろ！？

夏叶

そうかもね

叶

失礼するよ〜

夏叶

叶姉どうしたの？

叶

薬品の補充、少ないでしょ？

翼

あ…本当だ

叶

貸して〜

翼

はいよ

夏叶

…叶姉ちゃんはさ、【普通に生まれたかった】て
思ったことある？

叶

藪から棒にどうしたの？

夏叶

ある？

叶

…無いと言えば嘘になるかな〜。
そんな事願ったって、無駄だだから

叶

その思いは、諦めたよ

翼

能力持ちか否かだったらどっちを選んでた？

叶

能力があったら、人を救う事が出来る。
無くても、平和に両親と笑いあえていた…

叶

今の私なら、間違いなく前者をとるよ

翼

え…！？

叶

それが、最善だ

夏叶

…叶姉ちゃん、呼んでほしい人がいる

叶

だーれ？

夏叶

光太兄ちゃん…。

夏叶

光太兄ちゃんを呼んで

叶

良いけど…

翼

なんでだ？

夏叶

光太兄ちゃんになら、話してもいいかなって思ったから

翼

はぁ！？

夏叶

兄ちゃんが嫌なら良い。話さない

翼

そうじゃないけど…！

夏叶

叶姉ちゃんお願い

叶

うん！

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