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そう聞かれる度に口角を上げ頷いて答える
na
この言葉は考えなくても出てくる
息を吸うように当たり前に
みんなが安心するならそれでいい
私が少し無理をするくらいなんて事ない
だから今日も笑う
それが正しいことだから
その日はいつもと変わらない1日だった
na
私が小さなミスをした
そう言って誰かがフォローする
その言葉は暖かい
なのに胸の奥は冷たい物が広がった
迷惑をかけた
それだけで頭がいっぱいだった
ずっと黙っていたのを心配したのか
na
また同じ言葉
だってそれが正しいことだから
そう自分に言い聞かせるたび
自分の心が離れて行く感じがした
〜夜〜
na
1人になった部屋で肩の力を抜いた
笑顔をやめた瞬間私の心は何も残らなかった
悲しいとか辛いとかない
ただからっぽ
胸の奥にあるはずの感情が
ごっそり削り取られたみたいだった
na
小さく呟いて見ても
その言葉はすぐに消えてしまった
et視点
最近のnaさんの笑顔がどこか違和感がある
いつもと同じ
なのにどこか人形みたいで
無理をしている顔だと思った
et
声をかけるとnaさんはビクッと肩が上がり口角をあげて振り返った
na
et
na
その言葉が1番信用ならない
et
思わず言うと
naさんは少し目を見開いてから視線を逸らした
na
その反応で確信してしまう
壊れる寸前だと言うことを
et
強く言うつもりはなかったが少し声が低くなった
et
na視点
et
答えられなかった
自分のためなんて考えたことがなかった
na
謝ると、etさんは即座に首を振った
et
その言葉に胸がギュとなった
何か言わないなのに何も言葉が出てこなかった
大丈夫じゃない
辛い
苦しい
全部ほんとなのに口にしたら戻れない気がして
私はただ黙って俯くことしかなかった
黙ったまましばらく時間が経った
放課後の教室はとても静かだった
私は机に視線を落としたまま意を決して小さく息を吐いた
na
声を出した瞬間喉が少し震えた
言葉を探しながらゆっくり続ける
na
na
na
na
それから少し間が空いてもう一度口を開いた
na
少し視線をあげてetさんを見つめる
na
ただそれだけだけど心が軽くなった気がした
na
na
少しだけ迷ってから言葉を続ける
na
少しの沈黙のあとetさんは口を開いて言った
et
et
言葉は短くても暖かかった
私は小さく息を吐いてほんの少しだけ笑った
大丈夫って言えなくても
ここにいていいんだと思えた
それだけで今日は十分だった
END
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