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向日葵の花言葉

あなたを見つめる

零 レイ

薄暗い廊下からは不思議な気配が読み取れる

花壇に植えられている花は全て向日葵で

正直不気味だ

夜月 ヤヅキ

この様な場所…本来なら廃棄しておった筈…

夜月 ヤヅキ

何故 部下に廃棄を辞めさせた?

和霞 ワカ

えぇ~だってさぁ~

和霞 ワカ

主様の命令だったし~

和霞 ワカ

無視する訳にはいかないでしょ~?

真知邏 マチラ

それは同感だ

真知邏 マチラ

あの偉大なる主様の命令に刃向かった奴は俺が一秒たりとも存在させない

真知邏 マチラ

まぁ……消せれなかった奴もいるけどな

舜 ミツ

あははっ
消されなかった分 結構負傷しちゃったし

舜 ミツ

しばらくは 主の命令には逆らわないよ

零 レイ

"しばらくは"って…
次逆らった時の舜がどうなるか楽しみだな

和霞 ワカ

目に浮かぶよねぇ~

舜 ミツ

ちょっとちょっと
僕 なんか痛いの好きみたいになってない?

夜月 ヤヅキ

ふむ…まぁそうじゃろうな

舜 ミツ

えぇ~…

和霞 ワカ

っていうか…真知邏は仲間を手に掛けるのって辛くないの?

真知邏 マチラ

辛い訳ねぇだろ

真知邏 マチラ

まぁ……今までで処分してきた輩は大体 主様に逆らった奴ばっかりだからな

和霞 ワカ

あ~なるほど…
だから内通者とかそういう人は全員処分完了って表示されてた訳ね

真知邏 マチラ

当たり前だ

真知邏 マチラ

主様に逆らった輩は

真知邏 マチラ

主様の目にいれる価値もない

和霞 ワカ

うわぁ…毒舌だぁ~

真知邏 マチラ

好きに言え

零 レイ

……それで

零 レイ

今回の兄妹の処分はどうするんです?

零 レイ

妹の方は記憶が失われてるみたいけど

夜月 ヤヅキ

ふむ…兄の方の様子はどうじゃ?

和霞 ワカ

妹の事を必死に探してるみたいだよぉ~

和霞 ワカ

街の中になんている訳ないのにねぇ~

夜月 ヤヅキ

記憶の方はどうなのじゃ?

舜 ミツ

覚えてる様子はないかな?

夜月 ヤヅキ

ふむ…

叉鞍 サクラ

ねぇ

気が付けば桃色の髪を持つ少女が 夜月の後ろ側に立っており首にナイフを向けていた

夜月 ヤヅキ

…ほう

夜月 ヤヅキ

叉鞍……か

叉鞍 サクラ

何 私抜きで愉しそうに話してんの?

叉鞍 サクラ

許せないんだけど

光という物を一筋も見せない瞳が

更に黒く闇の深い物に変わっていた

夜月 ヤヅキ

叉鞍……この小刀を退けよ

夜月がふんわりと微笑みながら そう言う

叉鞍 サクラ

はぁ?
大人しく退ける訳_ッ

「カチッ」

銃の内臓安全装置が解除される音が響き 叉鞍の後頭部に銃が当てられた

そして 叉鞍が目を見開き ゆっくりと後ろを振り向くと

真知邏 マチラ

退けろ

ドスの効いた声で言葉を放った 真知邏がいた

叉鞍 サクラ

…はぁ…
冗談の効かないヤツ

溜息をつきながら 渋々ナイフを下ろす彼女を 彼は横目で見ながら 彼自身も銃を下ろした

叉鞍 サクラ

それで…
彼奴らの話なんでしょ?

叉鞍 サクラ

その件なら
私が片付けておいたけど

夜月 ヤヅキ

片付けた…?
何をしたのじゃ?

叉鞍 サクラ

勿論

叉鞍の背後から 一人の少女が姿を現した

その少女の顔は まるで人形の様に綺麗な顔をしており

口元に浮かべた 不気味な笑みさえ無ければ 本物の人形と錯覚してしまいそうだった

叉鞍 サクラ

〘調節〙したから
下僕にするのよ

廊下の温度が更に下がった気がした

そして 真知邏は 彼女を横目で見てから 質問をした

真知邏 マチラ

おい お前

…何?

真知邏 マチラ

主様に逆らう奴は?

彼女は その問いかけに 目を細め

彼の目を見てから 静かに答えた

すぐに処分する

彼は その答えに 一瞬だけ目を見開き

邪魔な髪をかきあげ 口元を歪めてから

真知邏 マチラ

上等だ

と 笑った

真っ赤な血が白いカーペットを塗りつぶして行く

彼は 表情を歪ませてから 静かに部屋の中を見回した

奏夢 ソラ

瑠夸 ルカ

…奏夢様
何故 この様な場所に?

奏夢 ソラ

…そうだねぇ

彼は その質問に 少しだけ眉を歪ませながら答えた

奏夢 ソラ

皆が此処で 誰かの能力を受けたからだ

瑠夸 ルカ

…は?

瑠夸 ルカ

ど、どういう意味ですか?

奏夢 ソラ

…ねぇ 此処が 〘doll〙が主属している「バグ」達の敷地内だって事忘れてないよね?

瑠夸 ルカ

ッ!

奏夢 ソラ

…その表情は…忘れてたんだね

瑠夸 ルカ

っ……面目ありません…

奏夢 ソラ

…まぁ いいさ

奏夢 ソラ

でも 「バグ」達は ボク達と対立している

奏夢 ソラ

つまり ボク達を潰しに来る可能性があるっていうのは 最初から分かっていたさ

奏夢 ソラ

だから
〘保険〙は掛けておいた

瑠夸 ルカ

保険…ですか?

奏夢 ソラ

嗚呼 そして今から その〘保険〙の元へと行こうと思っているんだ

そうは させませんよ

奏夢 ソラ

……やあ!

奏夢 ソラ

doll

「doll」

……

「doll」

貴方達も 此処で「人形」に変えます

奏夢 ソラ

……そうかい

奏夢 ソラ

出来る物なら
やってみなよ

「doll」

…では 遠慮なく

「ばっ!」

亜友翔 アユト

和葉 カズハ

奏夢 ソラ

ふふふっ…ボクを亜友翔と和葉を操作して 拘束したのか

瑠夸 ルカ

ッ!奏夢様ッ!

「doll」

……さようなら 探偵さん

「doll」

貴方も また私の良いコレクションになるでしょう

次回

操敵量産事件

④ 「形勢逆転」とはまさにこの事

黒薔薇 -忘れていた約束-

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133

コメント

11

ユーザー

ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───! めちゃめちゃ良すぎぃ、めっちゃ楽しみ!!

ユーザー

俺のキャラ出てきた!!✨ 嬉しい!!!!!✨ 探偵さんどうなっちゃうんだろう‥ 不穏な予感‥‥ 続きも楽しみにしてるね!!✨

ユーザー
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