テラーノベル

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テラーノベル(Teller Novel)

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𝗧𝗛 .

はぁ......はぁ、ッ

油絵具の刺激臭が染み付いた作業着から急いでロッカーに置いていた私服に着替え待ち合わせ場所へ走った.

無地のベージュロングコートに白のタートルネック、ワンポイントにシンプルなデザインのシルバーネックレスを付け、下はレザーシューズ

意識して見ているせいなのか. それとも本人のオーラが強すぎて隠せ切れてないのか.

シンプルな服装で黒マスクなのに、 ソギョル さんが何故か目立って見えた.

𝗧𝗛 .

ぉ久しぶりです、ッ

𝗦𝗚 .

お、やっと来た

𝗧𝗛 .

すみません....
待たせてしまって、

𝗦𝗚 .

ご飯もぅ食べた ?

𝗧𝗛 .

まだです

𝗦𝗚 .

良かった ~
先、昼食べよ

𝗦𝗚 .

腹減っててさ ㅋ

𝗧𝗛 .

はい

注文した昼食も食べ終わり、 ソギョル さんは食後のブラックコーヒーを、僕は店で人気だというワッフルを1つ食べた.

話、どぅ切り出せば.

元々は仕事の話をするのが目的だったのに、お昼を食べているうちに 会話が弾んでしまい仕事の件の返事をするタイミングを見失っていた.

皿に乗ったワッフルを小さく切り分けて自然にいつ切り出すか考える時間を稼いでいると

𝗦𝗚 .

そういえば、返事聞いてなかったな

𝗦𝗚 .

聞く為に呼び出したのに ㅎ

𝗧𝗛 .

ㅎㅎ.....

良かった、ソギョル さんから切り出してくれて.

一安心してワッフル2切れをフォークで刺し口の中へ入れた.

𝗧𝗛 .

((ングッ、

𝗧𝗛 .

仕事の件、
やってみようと思います

𝗦𝗚 .

いいの ?
気乗らない感じだったけど

𝗧𝗛 .

...ぇっと、
確かに初めは正直言うと断ろうと思ってました

𝗧𝗛 .

でも、折角の機会だし

𝗧𝗛 .

やってみようかな、って....

𝗦𝗚 .

嬉しいよ、チャレンジしようと思ってくれて

𝗧𝗛 .

....僕も嬉しかったんです

𝗧𝗛 .

ソギョル さんに僕の絵を気に入って貰えて....自信にもなったから

新しいことに挑戦したいチャレンジ精神よりも、ソギョル さんに自分の絵を認めて貰えた嬉しさがきっかけで引き受けようと思ったのかもしれない.

𝗦𝗚 .

テヒョン の絵で画家演じられると思ったら何だか、もっとやる気出てきた ㅎ

𝗧𝗛 .

ㅎㅎ

𝗧𝗛 .

あの、
本当に僕の絵でいいんですか ??

𝗦𝗚 .

テヒョン の絵が良いんだよ

𝗦𝗚 .

あの絵以外じゃ俺は演じない

𝗧𝗛 .

.....//

𝗦𝗚 .

お? 照れたのか ?ㅋ

𝗧𝗛 .

照れてないです、ッ

𝗦𝗚 .

ㅋㅋㅋㅋ

面と向かって真っ直ぐ本人にそんな言葉言えるなんて、

演技だとしても、凄いな.

その言葉が俳優:ソギョルの嘘の言葉たたとしても、嬉しかった.

𝗧𝗛 .

そういえば、友達が ソギョル さんのファンだったみたいで

𝗧𝗛 .

会いたがってました

𝗦𝗚 .

おぉ、それじゃぁ

𝗦𝗚 .

何かの機会で会えるといいなぁ

ソギョル さんって、気になった人が一般の人でも普通にバンスタ のアカウントフォローしたりしてるのかな.

DMからメッセージ送ったり、、 ファンから送られて来たメッセージとか全部返してるのかな.

𝗦𝗚 .

美味しい ?

𝗧𝗛 .

あ、はい ㅎ

𝗦𝗚 .

俺と話す時 テヒョン って....よそよそしいっていうか、壁を感じるというか ㅎ

𝗧𝗛 .

ぁ~、

広告とかCM、ドラマでしか見たこと無かった大人気大物俳優に対して気楽に接しろっていう方が難しい気が.

ミンジェ みたいに頭おかしくなければ絶対に無理.

𝗦𝗚 .

難しい ?

𝗧𝗛 .

やっぱり緊張、しちゃいます...

𝗦𝗚 .

無理もないか、
会うの2回目だし...

𝗦𝗚 .

せめて “さん” 呼び無しは ?

𝗧𝗛 .

さん ?....
そしたら、他になんて..

𝗦𝗚 .

ソギョル ?

𝗧𝗛 .

呼び捨て?!
無理無理ッ、 無理ですってッ

𝗦𝗚 .

ㅋㅋㅋㅋ

𝗦𝗚 .

落ち着け 冗談だから

𝗦𝗚 .

普通に ヒョン って呼んで

𝗧𝗛 .

ソ、ソギョ...ルヒョン...?

𝗦𝗚 .

...ㅋㅋㅋㅋ

一生懸命堪えようとしてるんだろうけど、顔を伏せて笑い堪えようとしても肩が激しく揺れてるからバレバレ.

そんなに緊張してる僕面白い?!

こっちは必死なのにッ

𝗧𝗛 .

...面白いですか ?

𝗦𝗚 .

いや、ㅋ

𝗧𝗛 .

バレバレだし、これでも頑張ってるんです俺!

𝗧𝗛 .

((それを、馬鹿にして....

𝗦𝗚 .

ごめん、ごめんㅋㅋ
馬鹿にしてるんじゃなくて

𝗦𝗚 .

あまりにも可愛いくてさ ㅋ

𝗧𝗛 .

何処が、
理解できない

𝗦𝗚 .

お ?
今結構いい感じに話せてたんじゃ

𝗧𝗛 .

...やめて下さいよぉ、ㅠㅠ

𝗦𝗚 .

ㅋㅋ

𝗦𝗚 .

テヒョン て恋人とか居る?

𝗧𝗛 .

その質問需要あります?? ㅎ

𝗦𝗚 .

パートナーのことを知るのも
仕事の内

𝗧𝗛 .

??ㅋㅋ

真剣な顔で聞くことか??ㅎ

.....恋人、

元彼だからか、真っ先に ジョングク の顔が思い浮かんだ. 笑顔で僕を待ってる グガの笑顔.

𝗧𝗛 .

居n.....

“居ない” はっきり言えれば良かった. でも、僕はその言葉を綺麗に吐き出すことが出来なかった.

少し出して飲み込み、 まるで言いたくないような. 何かを否定する気がして、言えなかった.

誰も付き合ってる人なんて居ないのに

......付き合ってる人は居ない. 僕と グガは友達、... 友達?? 本当に友達になったのか ?

友達相手にあの日、公園でキス? 気の迷い?

深く考えて行くうちに、 行き着いたのは

【僕らの関係ってなんなんだろ】

恋人でも無ければ、友達でも無く セフレって訳でも無い. ただ、家に泊めてやって...1度間違ってキスをした仲.

𝗧𝗛 .

.......

その関係は何と呼ぶべきか.....

時間を忘れて話してしまい、気がついた頃にはすっかり日も落ちていた. 気楽に話せるようになったわけでは無いが以前よりは 肩の力を抜いて話せるようにはなった.

それを察した時から ソギョルヒョン は僕を見て笑みを浮かべるように.

元々カフェで解散するつもりが、 「暗くなったから」 とか理由を付けて家まで送ると言ってきたり、断っても執拗いので仕方なく送ってもらった.

道中淡々と自分の俳優話をしてる ヒョン、過去の話を聞いて この人は思ったことを恐らくハッキリ言ってしまうタイプだろう. 言わなくても結局顔に出てバレてるタイプだ.

そして、多分一人っ子.

そんな偏見を頭の中で並べて勝手に確信していた.

𝗧𝗛 .

此処です

𝗦𝗚 .

大学から結構近いんだな

𝗧𝗛 .

大学との距離も
引越し条件の1つなので

𝗧𝗛 .

.....ヒョン も気おつけて帰って下さい

𝗦𝗚 .

ㅎㅎ

𝗦𝗚 .

ありがと

𝗧𝗛 .

ㅋ、

𝗦𝗚 .

.....テヒョン

𝗧𝗛 .

??

𝗦𝗚 .

テヒョン は同性から告白されるの...
どう思う?

𝗧𝗛 .

ぇ?
えっと.......

𝗧𝗛 .

嬉しいですよ、普通に

𝗦𝗚 .

そっか、ㅋ

𝗦𝗚 .

また連絡する
おやすみ

𝗧𝗛 .

??

何故そんな質問をしたのか 理由を気になりつつも 微笑む ヒョン に敢えて質問はせず、真っ直ぐ部屋に向かった.

𝗧𝗛 .

おやすみなさい

𝙏𝙤 𝙗𝙚 𝙘𝙤𝙣𝙩𝙞𝙣𝙪𝙚𝙙 ⇢⇢

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コメント

1

ユーザー

んー、うんちぇとかいう子どうもすきになれん。 ソギョルさん絶対テテのこと好きじゃない⁉️笑笑 グク嫉妬しそう うんちぇもグク好きそう

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