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お互いの気持ちを完全に理解するって難しいことですよね… 元カノと俺編も楽しみです!✨
理解する事と付き合うことが出来るか、と言うことは別ですもんね… 友達の延長線として接すればいいのかな、と即答してしまった所が当人にとっては酷ですけれど…
わたしの通う 私立の女子高には
バカバカしい決まりがある
ひとつ 彼氏が出来たら報告する事
ふたつ 既婚者と付き合わない
マキ
みっつ 同級生に恋をしない
マキ
マキ
マキ
人を好きになるのは、 自由でしょ?
マキ
マキ
マキ
恋愛は自由
恋する気持ちを止めることなんて
誰にも出来ないし
止めてはいけないと 思ってた
あの時まで…
マキ
マキ
ミク
マキ
季節はまだ春なのに
半袖を着たいほど暑い
マキ
マキ
私立高校なので空調設備は整っている
だけど…
暑いものは、暑い
ミク
ミク
ミク
ミクが長い髪を耳にかける
控えめなピアスが
キラリと光った
マキ
マキ
ミクはいつも…
わたしと2人で遊びたがる
マキ
マキ
マキ
マキ
ミク
マキ
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
付き合う?
ミク
ミクの顔は赤くて
マキ
一緒に出かけようとか…
そんな意味じゃないって事は、すぐにわかった
マキ
ミク
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
ミクの事は好きだし
ミク
マキ
マキ
ミクとなら
付き合っても良いと思った
ずっと一緒に 居たかったから
その日の放課後
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
マキ
ミク
ミクが恥ずかしそうな顔をする
マキ
マキ
女の子同士でお揃いのアクセサリーを買う
それは、普通の事
少なくとも、わたしはそう思ってた
だけど
ミクは、違ってたのかな?
付き合い始めて二週間
マキ
マキ
マキ
マキ
少しずつ
ミクからの連絡が
マキ
マキ
負担になっていた
マキ
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
マキ
ミク
ミク
お揃いのピアスに
特別な意味なんて無かった
マキ
だけど
あの時ミクは
どう思ったんだろう?
翌日の放課後
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
マキ
2人だけだから… 狭い個室だけど
ミクは
わたしの隣に ピッタリと並ぶ
マキ
マキ
マキ
マキ
ドリンクを 取りに行ってから
ミクの向かいに座った
ミク
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
何となく気まずい
そんな違和感に
気づかないフリをした
マキ
ミク
ミクが隣を歩く
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミクの腕が
わたしの腕にからみつく
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
ミクがわたしの耳に 触ろうとした
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
マキ
友達との些細なスキンシップなんて…
マキ
マキ
フツーの事、なのに
ベタついた肌や
上目遣いのミクの視線が
マキ
嫌だった…
ミク
ミク
マキ
マキ
マキ
付き合うと約束してから 1ヶ月が過ぎた頃
段々と…
ミクからの誘いを
鬱陶しく 感じるようになった
放課後
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
返事をするより早く
ミクがわたしのクレープをかじった
ミク
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミクの細い指が、わたしの口周りをなでる
マキ
ミク
ミク
ミクは指についたクリームを舐めた…
マキ
ミク
ミクがじっと、わたしを見つめる
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
マキ
家に帰るとため息が出る
マキ
マキ
マキ
少しずつ
だけど確実に
ミクとの居心地の悪さは 増していった…
ある日の放課後
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
ミク
マキ
わたしは少し
苛立っていた
毎日毎日、放課後を2人で過ごして
毎日毎日連絡して
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
ミクは言葉につまって、 うつ向く
マキ
マキ
ミク
マキ
ミク
ミク
マキ
マキ
ジリジリと
ミクが距離をつめる
マキ
ミク
ミク
ミクの細い指が顎に触れ
こぼれ落ちそうな瞳が、 わたしを見上げる
ミク
ミク
ミク
ミクの整った顔がゆっくりと近づく
甘い香りの吐息が 鼻にかかって
前髪が触れ合った瞬間…
マキ
近づくミクを押しのけ
わたしは、出口に向かって走った
優奈
マキ
間の悪い事に
部屋の外にはクラスの子が居る
優奈
優奈
優奈
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
マキ
マキ
マキ
マキ
ミク
優奈
優奈
優奈
マキ
マキ
マキ
マキ
マキ
残されたミクがどう思うのかなんて
わたしには、もう
考える余裕が無かった
マキ
部屋に戻るとすぐ
制服姿のまま、 ベッドに寝そべった
マキ
怖かった
怖くなった
マキ
同じ部屋での着替え
一緒にトイレに行くこと
マキ
ミクの視線
体に、触れられること
その全てが
嫌で嫌で、たまらない…
マキ
マキ
学校なんて行きたくない
そう強く思った
その日の夜
どれくらいの時間
泣いていたんだろう?
窓の外が暗い
母
マキ
マキ
母
悩みなら山ほどある
マキ
だけど…
親には、言えないよ
こんな事…
マキ
マキ
母
マキ
母
母
マキ
母
母
マキ
マキ
マキ
母
マキ
母
マキ
マキ
母
母
マキ
マキ
母
マキ
母
母
母
マキ
マキ
マキ
マキ
マキ
マキ
マキ
思わなかったから
ミクと手を繋ぎたいとか
キス、したいなんて
考えた事もない
考えられなかった
母
マキ
母
マキ
母
母
母
マキ
マキ
マキ
母
母
母
マキ
マキ
母
母
マキ
今は6月
こんな中途半端な時期に
転校なんて…
ブーッブーッ
マキ
マキ
マキ
マキ
母
慌てて部屋に戻り
スマホを開いた
ミク
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
マキ
マキ
マキ
ミク
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
ミク
マキ
マキ
マキ
マキ
ミク
ミク
ミク
マキ
ミク
マキ
マキ
マキ
マキ
そのあとは
何度メッセージを送っても
既読にならなかった
マキ
マキ
恋をするのは
簡単な事だと思ってた
マキ
気づきたくない
知りたくなかった
こんな、自分
マキ
大好きな友達を 好きになれないなんて
マキ
わたし今でも
ミクの気持ちを 理解できずにいる
マキ
マキ
マキ
マキ
わたしはミクを好きじゃなかった
わたしの想いは 恋とは違う
わたしミクの気持ちを
受け止めきれなかった
最後の挨拶も出来ないまま
わたしは
転校する事になった
マキ
好きとか恋とか
そんな感情が無かったら
友達のままで 居られたのかな?
わたし達…
マキ
マキ
マキ