この作品はいかがでしたか?
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潤くんに任せて
1人で帰る帰り道。
にしても
私と翔くんがカップル?
どういうことなんだろ。
私と翔くん
付き合ってもないのに、莉子ちゃんは付き合ってるって勘違いしてる。
潤くん
どう対応してくれたかな…
そんな心配を胸に抱き
駅のホームで電車が来るのを、待っていた。
それにしても
優
まだ秋なのに
冬なみの寒さ。
私
寒いの苦手なのに。
???
なんか聞いたことのある声がして
振り向くと
優
少し前に
ファミレスで会った…
大野くんの友達の二宮さんが、立っていた。
和也
カワイイ笑顔で言った
二宮さん。
二宮さんって
本当に顔立ちがいい。
きっと彼女なんて、何人もいるんだろうなぁ…
和也
なぁんて言うから
思わず顔が赤くなってしまった。
優
和也
最後にキメポーズみたいに、なれている感じにウインクをした二宮…、ニノ。
思わずドキッてしたのは
秘密。
和也
優
和也
優
和也
優
和也
優
和也
ニノとは
そんなに話したことないし、学校もどこかわからないけど
なんだかすぐに
打ち解けられたような
気がした。
わからないけど
なんかすごく居心地が良かった。
二人で他愛もない話をしていると
いつも1人で電車がくる
30分の間は、すごく
長く感じたけど
なんだかあっという間だった。
和也
ニノも同じことを
思っていたみたいで。
優
って少し微笑んで
ニノに言った。
それからいつもは
満員じゃないこの電車は
なぜか今日はたくさんの人で溢れかえっていた。
優
慣れない満員の電車の中
捕まるところもなく
揺れる電車の中
どこかの駅に止まったのか、電車が止まると同時に足のバランスが取れなくなった。
優
隣にいたニノが
さっきの衝動ではぐれてしまった。
しかも
運が悪いことに私の周りには、中年のおじさんにたくさん囲まれてしまった。
しかも…
じろじろ見られてるような…。
不安を胸に抱きながら、持っていた鞄をギュッて握った。
まだ…かな
ニノ、どこかな。
次のホームに着くまでには、あと20分は掛かる。
それまでここにいなきゃいけないのかぁ…
優
そんなノンキなことを思っていたら
太ももらへんに
じわじわと迫りくる生暖かい手が当たっている。
隣を見ても
知らん顔してるおじさん。
そんなことをしているうちにも、どんどんと激しくなる手の動きに
怖くて怖くて
声が出なかった…。
???
優
さっきまで私の太ももに触れていた手を
解き放ち
おじさんの胸ぐらを
掴んでいる大野くんがいた。
私の前に立ち
大野くんは私を
守ってくれた。
Kazu.side
駅のホームで電車が来んの待ってたら、たまたま会った優ちゃんと一緒に電車に乗ることになった。
入ってみたら
この時間にこの電車が満員なんて、まぁ珍しく。
離れないようになるべく優ちゃんの隣にくっついてたけど。
どっか駅のホームに止まったと同時
思い切り知らないじじぃに突き飛ばされた。
和也
さっきまで隣にいた優ちゃんとはぐれていた。
くそっ
確か優ちゃんの周りには、中年のおじさんばっかいたよーな…
だとしたら
今頃ヤベェじゃん。
優ちゃんを探すために人をかき分けながら
揺れる電車の中
歩いて行くと
さっき俺のことを突き飛ばしたじじぃがニヤニヤしていた。
隣を見ると、泣き目の優ちゃん。
和也
智
俺が言いかけたとき
智がじじぃの胸ぐらを掴んでいた。
和也
智
金髪の智に言われると
迫力がある。
いつもはふにゃふにゃしてんのに、こういうときは急に男らしくなる。
男
智
したら、おっさんは
土下座をして
違う車両へ逃げて行った。
次の瞬間に
電車の中で歓声が上がった。
智
戸惑う智。
こういうギャップに女の子はやられんだよな。
優ちゃんは顔真っ赤だし。
やっぱ智には
敵わないって思ったんだわ。
カッコよかった///
大野くんが凄くキラキラして見える///
おじさんは土下座して
違う車両に行ったとき
大野くんは
私に
智
って
優しい声で言った。
私の心臓はもう
バックバク///
あぁ…。
私大野くんに恋しているんだな
って思った。
智
さっきの男らしい顔とは違って、フニャンとした笑顔で私の顔を覗きこむように見た。
優
なんか1つ忘れてるよーな…
あ!
優
智
少し顔が歪んだ大野くん。
和也
優
和也
智
和也
照れている大野くんを見ると
まるでさっきの出来事が嘘のように思える。
智
大野くんって
こんなに笑う人なんだ。
こんな声で
笑うんだね。
新しい一面を見れて
嬉しいキモチがあった。
あぁ
私ってこんなに
スキだったんだ。
きっとこのキモチは
気づかなかっただけで
認めたくなかっただけで
本当は
最初から大野くんに
恋…
してたんだって
気づいた。
和也
いつの間にか着いていた駅に軽く手を振り
降りたニノ。
どうしよ…
二人きりになっちゃった//
まだあまり話したことがないから、何から話せばいいかわからない。
優
智
優
智
優
こんな何気ない会話でも
嬉しい私に
少し驚いてる。
智
優
智
優
智
智
智
優
智
優
優
これって…
デートなのかな?///
大野くんが?
私に?
いやいや!///
あり得ないあり得ない!
チケット貰ったから
どうせなら女と行きたいとか思って
適当に私を
誘っただけだよ、うん。
大野くんが私をスキだから
誘ったとか…/////
ナイナイ!!!//
智
優
智
うわわ!///
舞い上がりすぎた…///
智
優
智
カワイイって…
言った?
いや!
空耳だよね、うん。
なんだか
今日は
色んな意味で
大変だったかも////
コメント
1件
キュンキュンしますね!