りょうた
ん…
ひかり
あ、ごめんね、起こしちゃった?
私とりょうたはすぐ隣で寝ていた。 その距離の近さが 少し恥ずかしくて 彼に背を向けた。
他の2人を起こさないように 小声で話した。
りょうた
ん…どうした?
ひかり
ちょっと寒くて
りょうた
そっか…
すると私の背後から 彼の手が伸びてきた。
りょうた
俺の手使っていいよ
りょうた
あったかいでしょ?
ひかり
え、でも、私ほんと冷たいよ?
りょうた
いいよ
ひかり
あ、ありがとう
彼の白くて細い手を 両手で握った。
りょうた
ふふ、ほんとに冷たい笑
ひかり
ええ、ごめん
りょうた
いいよ、俺は暑かったから
りょうた
ひかりの手冷たくて気持ちいい
ひかり
嘘じゃん笑
りょうた
ちょっと嘘笑
ひかり
うう、やっぱ寒いな
私がそういうと さっきよりも 彼の気配がより背中に近づいた。
すると私の冷え切った足を 彼の足で挟んだ
りょうた
めっちゃ冷たいじゃん
りょうた
相当寒かったでしょ
ひかり
う、うん
りょうた
ごめん、嫌だった?
ひかり
ううん!
ひかり
あったかいよ
ひかり
ありがとう
りょうた
ならよかった
りょうた
寝れそう?
ひかり
たぶん
りょうた
おやすみ
ひかり
おやすみ
私は彼の暖かさに包まれて眠った。