TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

Alice 第6話

一覧ページ

「Alice 第6話」のメインビジュアル

Alice 第6話

1 - Alice 第6話

♥

80

2020年03月08日

シェアするシェアする
報告する

晴人

月様…?
どうなされました?

…!
何でもないわ。
寮に戻るわ。

ー幼い頃 前女王である母が亡くなり 私が女王になった。 大好きだったお母様。 彼女に恥ずかしくない 女王になるため必死に 努力してきた。 事実私が女王に なlちてからずっと この世界は平和だった。 優秀な女王だと 崇められてきた 「アリス」である私が 命令すれば誰もが 服従した。

ねぇ、晴人!
どこに行くつもりよ!?

晴人ってば!

国民1

居たぞ!
女王だ!

国民2

捕まえろ!

国民3

殺せ、殺せ!

晴人

…もう、こんな所までっ
月様!?

月は立ち止まり晴人の前に出た。 そして…。

何をしているの?
貴方達!
鎮まりなさいっ

国民1

国民2

国民3

月の一言で一度は鎮まった。 けど…。

国民1

殺せ!

国民2

殺せ!
女王を殺せ…!

兵士1

女王様!
ここは我々がっ

兵士2

どうか、お逃げ下さいっ

そんな…。 そして月は晴人に『鏡の間』まで連れて来られた。

(鏡の間…?
普段、私でさえも
入る事を禁じられている
のに何故…)

行き止まりじゃない。
どうする気なの?

晴人

月様にはしばらくの間
『白の世界』に行って
頂きます。

白の、世界…?

晴人

この世界と表裏一体
となっている別の世界
…と言えば良いでしょうか。
この黒の世界とは全く
別の理(ことわり)で存在している
異世界です。

そんな場所へ
行ってどうするの!?
逃げた所で現状は
何も変わらないわ!

晴人

ですが今、
月様の『アリス』は
暴走しようとしています。

…!

晴人

『アリス』は
強大すぎる力です。
抑えきれず暴走させれば
国や国民達にも影響が出ます。

…。

急な治安の悪化。 暴走と化した住民達。 現実と溶け出す白昼夢。

晴人

ですが
『白の世界』に行けば
『アリス』の力を
抑える事が出来ます。

…え?

晴人

白の世界の人間には
血の力という
概念はありません。
他者への影響もかなり
弱まるでしょう。

…アリスの力が
使えないということ?
そんな場所で。

晴人

ですから
あくまで
一時的な措置です。
『アリス』暴走が
治るまでですから。

…。

…分かったわ。

そうして『白の世界』での生活が始まった。 黒の世界と白の世界は表裏一体。 黒の世界ほど表立ったものではないものの 黒の世界の異変の影響を受け 白の世界もおかしくなってきているらしい。 だから私達が紛れ込んでも 誰も気にしないのだと 晴人に説明された。 事実急に現れた私達を 怪しむ訳でもなく 皆、以前からの 友人のように接した。

何なのよ!
あいつら…。
なれなれしいわね💢

晴人

月様のご友人に
なるご予定の方達ですね。

予定って何よ…。
大体何で私を前から
知っている風なの…?

晴人

さぁ…?

晴人

誰かと勘違いしている
んじゃないですか…?

勘違いって…。
そんな事ってあるの?

晴人

良いじゃないですか。
当分学生として生活して
頂くわけですし。

晴人

社会勉強だと思って。

何で私が
庶民の真似事
なんかしなきゃ
いけないのよ?

(それに友人だなんて…)

晴人

いかがですか?
学生生活は。

問題ないわ。
むしろ女王の仕事より
遥かに楽だわ。

晴人

それは良かったです。
では、ご友人は?

…最悪ね。
勝手に話しかけてくるし
遠慮はしないし…。
鬱陶しいったらないわ!

(けど、『友人』なら
無下に扱っちゃいけない
のよね…。
友人って難しい…。)

晴人

そうですか。

扱いに困るのよ。
友人なんて。

気さくに話しかけてくる 私と同年代の友人。 欲しいなんて思ったことすらなかった。 存在することすら知らなかったから。 だから初めてあの光景を 見た瞬間私は言葉を失った。

彼らはなんて 屈託のなく 笑うのだろう…。 なんて幸せそうな 世界なのだろう。

優花

ねぇー。
コレ、一緒に
食べない?
いちごチョコのクッキー!
新作なんだって。

(いちご!)

優花

やっぱり食いついた笑
本当に好きだよね、いちご。

ふ、普通よ!

明日香

いちごが好きな所
良いと思う。
可愛くて笑
だから隠さなくて良いの。

月は明日香にそう言われ 思わず顔が赤くなってしまった。

優花

赤くなった!

明日香

可愛い!

う、うるさい(照)

(もう、何なのよ…)

仮初の友人だと分かっていても やっぱり落ち着かない…。

そして数日前…。

何で部屋まで来るのよ!?

優花

何でって
心配に決まっている
からじゃん!

優花

友達だもん。
当然でしょ!

胸に灯ったこの感情を 何と呼べば良いのだろう。

晴人

(さすがに
月様も戸惑っているな。
無理もないか。)

だが1日も早く彼女を白の世界に 馴染ませなければ。 ここで新たな形の幸せを 掴ませる事が 私が現王女が出来る 最後の務めと なるだろうから。 そのために出来ることは…。

…ショッピング?

優花

そう!
兎木坂(とぎさか)に
新しい雑貨屋がオープン
したんだって!
一緒に行かない?

…雑貨屋。
…。

…やめておくわ。

優花

えー。

明日香

優花。
無理強いはダメだよ。

優花

そうだね…。
また今度一緒に行こう!

ええ。

と言ってそのまま廊下に出た。

晴人

よかったのですか?
折角のお誘いなのに…。

…っ!

…当然でしょう。
楽しむ為にここに
来たわけじゃないもの。
それに、わざわざ庶民と
慣れ合う義理はないわ。

この生活に馴染みたくない。 馴染んではいけない。

(夕焼けだっけ…?
黒の世界にはなかった。
やっぱり違う世界なのね…。)

(こんなところで
のんびりしている
場合じゃないのに…。)

…?
何かしら。

と、前を見てみると…。

(何かいる!)

男子生徒

…なぁ。
あいつ見てみろよ。
怖くないか?

女子生徒

目を合わせちゃダメよ!
地縛霊かもしれないじゃない。
行きましょう。

(私もあまり
目を合わせない
ようにしよう…。)

千秋

あ、あの…。

月は目を合わせない! と決め男性の前を通り過ぎた。 声をかけられてることもお構いなしに。 そしてしばらく歩いて 何気なく後ろを見ると…。 何と男性はついて来ていた!

(無視無視!)

そしてまたしばらく歩いて また後ろを見ると…。 ついて来ていた…。

(む、無視無視!
無視無視無視無視無視無視っ!)

そして、3度目の正直として 後ろをもう一度見てみると…。 やっぱり。

(ついて来てる!!)

地縛霊が
場所移動しちゃ
ダメだろ。

ツッコむとこ
そこ!?

って
誰あなた…。

晴人

おや、湊
もう来ていたのですね。

え?
知り合いなの?

晴人

はい。
私が呼び寄せたんです。

晴人

ご紹介します。
彼は帽子屋の湊。

帽子屋?
だからそんな
派手な帽子を
被っているの?

言っておくけど
コレ、売り物だから。
触るなよ。

何で、売り物を
被ってるのよ。

売り物だからに
決まってるだろ。

(訳が分からないわ。)

晴人

そしてあちらが
千秋。
女王直属親衛隊の
第一部隊隊長です。

…え?

…は?
どこら辺が隊長なわけ?

晴人

剣の腕を買われたそうですよ。
それにトランプ兵といえば彼は
第二階層出身ですし。

(トランプ兵…。
そういえば。)

千秋!

千秋

は、はい…っ。

黒の世界は今
どうなっているの?
私が居なくて平気なの?

千秋

え…?
えっと、あの…。

答えなさい!

千秋

…っ!
で、ですが、その。
晴人様が…。

(え?)

晴人

…千秋。

(千秋の言葉を遮った…?)

晴人…。

優希

案外話せている
じゃないか。千秋!

急に自分の前に現れた優希に驚いて…。

!?
だ、誰!?

優希

僕の名前は優希。
チェシャ猫だよ。

優希

よろしくね。
女王様♪

チェシャ猫って…。
公爵夫人の飼い猫の?

優希

ご明察。

駿

俺もいるぜ。

…あなたは。
お城を出入りしている
商人だったわね。

駿

どーも。
女王様。
俺は三月うさぎの
ネロ。

優希

ほら!
千秋も隠れてないで
出て来なよ!

こいつの事が
怖いわけ?

(こいつ…。)

優希

違う違う。
むしろ、女王様至上主義
なんだよ。
でも好きすぎて女王様の前
だと緊張で話せなくなるんだよ。

…変わったヤツ。

失礼ね💢

千秋

…女王様は
素晴らしい
人です。

優希

ね?

『ね?』って
言われても…。

で…?
この人達は
何なの?

晴人

月様の
お世話係です。

は!?

晴人

黒の世界から
呼び寄せました。
さすがに私1人では
力不足ですから。

(…だからって
何でこの人選なの。
不安でしかない…)

(あれ…?
でも、どうして
青斗がいないの…?
女王の側近なのに。)

(それに、さっきの
晴人の態度。
私に知られてはまずい
事でもあるの…?

女王の側近である青斗と晴人。 実質彼らは女王の為というより 国の為にいるといっても 過言ではない。

(まさか2人で
何かを企んでいる…?)

そういえば例の禁固刑に 処した庭師。 彼は城の外で 血を流し事切れていたらしい。 それを発見したい民衆が逆上し クーデターに至ったのだと聞いた。 庭師が収監されていたのは 城の奥深くにある牢屋。 何の力も無い 第三階層の者が 易々逃げ出せるような 場所じゃない

(…となると
誰かが手引きをした?)

例えば 第二階層の中でも 力の強い人間。 もしくは…。 看守もトランプ兵も 逆らえない者…。

だけどあの時
晴人は私といたし
だとしたら残るは…。

(…いえ。
今の『アリス』を
持つのは私だけ。)

(あの国を
治められるのは
私だけなのよ…。
その私を…。
女王を貶める理由は
ないはずよ。)

…お茶会?

晴人

はい。
月様のための
お茶会です。

晴人

…最近
忙しくて
開いていませんでしたから。
いかがですか?

(女王のための
お茶会…。
黒の世界では
恒例の行事だったわ。
…でも最後に開かれた
のはいつ頃だったかしら?)

(そんな事にも
気付いていなかった。
私、そんなに余裕が
なかったのね。)

晴人

月様?

!!

晴人

大丈夫ですか?


いちごはある?

晴人

もちろんです。

なら行くわ。

続く

この作品はいかがでしたか?

80

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚