皆さんこんにちは。
学校の教員をしている、 深澤美羽(ふかざわ みう)という者です。
今からお話しする話は、 私が大学3年生の時に起きた話です。
私は大学3年生の時、幼児〜小学生を対象とした家庭教師のアルバイトをしていました。
その時が、初めての仕事だったんです。
バイトの先輩のすずかさんから、連絡が届きました。
すずかさん
すずかさん
美羽
美羽
美羽
すずかさん
すずかさん
すずかさん
美羽
すずかさん
すずかさん
美羽
美羽
すずかさん
すずかさん
すずかさん
美羽
美羽
すずかさん
すずかさん
美羽
美羽
すずかさん
すずかさん
美羽
すずかさん
美羽
美羽
すずかさん
すずかさん
美羽
美羽
すずかさん
すずかさん
美羽
すずかさん
すずかさん
美羽
すずかさん
すずかさん
美羽
美羽
私は疑問と不安と、少しの期待を膨らませながら、
メールで送られて来た場所と時間に、 私は向かいました。
22:00
私は、言われた通りの場所に来ました。
美羽
まるで、 アニメやドラマにしか出てこないような家でした。
美羽
美羽
美羽
私は不安の気持ちに押しつぶされそうな感覚でした。
美羽
お母様
お母様
美羽
背後からいきなり話しかけられたので、私は口から何か出そうなほどに驚きました。
お母様
美羽
美羽
美羽
私はそういうと、深く頭を下げました。
多少タジタジでしたが、我ながらよく頑張った挨拶だと思います。
お母様
そういうと、 ゆうきくんのお母さんは優しく笑いました。
お母様
美羽
お母様
お母様
そういうと彼女は、 豪邸の玄関をガチャリと開けました。
豪邸が外観だけじゃないのは、玄関でわかりました。
私は周りを見渡しながら、 リビングへ案内されました。
美羽
私はあまりの凄さに、声が漏れてしまうほどです。
美羽
私はそういうと、お母様の方を振り向き、 ニコリと笑いました。
お母様
お母様
お母様
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
私は、お母様に対する違和感を感じていました。
しかし、そのような人もいると、この時はあまり気に止めて居ませんでした。
お母様
お母様
ギィィイ
少しレトロでオシャレな、でもどこか古びている大きな扉を開けました。
美羽
美羽
そんなことを思っていると、
とても静かそうな男の子が、 ドアの向こうから現れました。
お母様
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
美羽
私は、少し驚きました。
なぜなら、ゆうきくんは私でも持っていないような高貴な制服を着ていたからです。
美羽
美羽
お母様
お母様
お母様は、先程との雰囲気とはうってかわり、声のトーンを下げ、静かに言いました。
お母様
お母様
お母様
お母様
お母様
美羽
お母様
美羽
お母様
お母様
お母様
美羽
美羽
美羽
お母様
お母様
美羽
お母様は淡々とそういうと、整理整頓された資料の中から、紙を1枚取り出し、私に渡しました。
そこには、上記と同じような内容のリストが、100項目以上書かれていました。
美羽
美羽
お母様
お母様
美羽
美羽
美羽
私は、100項目ものリストに全て目を通していきました。
美羽
内容は、ゆうきくんの全てもの行動が、まるで母親に管理されているような様子でした。
美羽
美羽
美羽
お母様
お母様
美羽
お母様
美羽
私は耳を疑いました。
背筋がぞくっとした感覚を、今でも覚えています。
お母様
お母様
美羽
美羽
お母様
美羽
お母様
お母様
お母様は機嫌を取り戻すと、古びた大きなドアの向こう側に入って行きました。
お母様
美羽
何も無駄なものが置かれていない。
まるで、真っ白なキャンパスのような部屋でした。
とても、5歳の男の子の部屋には見えませんでした。
お母様
お母様
お母様
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
お母様
お母様
お母様の目の色が変わったのが分かりました。
美羽
美羽
お母様
お母様
お母様
お母さんはやっと納得した様子でした。
お母様
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくんは、ピアノの前に静かに座りました。
30分後
美羽
美羽
ゆうきくん
お母様
お母様
お母様は穏やかだけれど、少し怒りを含んだようにゆうきくんにそう言いました。
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
美羽
美羽
私が少し考えていると、
お母様
お母様
美羽
ギュッ
先生は私の手を優しく握ると、
お母様
そういって、優しく私に微笑みました。
美羽
美羽
私も、少しでもお母様の不安を取り除けるように、心を込めました。
ゆうきくん
お母様
お母様
ガチャ
お母様はそういって、 ゆうきくんの部屋を後にしました。
美羽
美羽
ゆうきくん
美羽
美羽
私がそういうとゆうきくんはむくっと立ち上がって、一枚の紙を私に渡します。
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
そういうと、ゆうきくんは真っ白の棚からクレヨンを取り出してきました。
美羽
美羽
私がこんなことを考えている間にも、ゆうきくんは描き進めました。
しばらくたつと、私はあることに気がつきました。
ゆうきくんが、 もの凄く不思議な絵を描いているのです。
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくんは、夢中でした。
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
私は耳を疑いました。
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
ゆうきくんは、本当にこの絵の動物に会いたそうな顔をしています。
美羽
美羽
この絵に対する疑問は多く残りましたが、私は気にしないことにしました。
美羽
私はゆうきくんに優しく微笑みかけたのです。
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
美羽
ゆうきくん
美羽
美羽
私はわけがわからなくなりましたが、ゆうきくんの言うことに従うことにしました。
きっと彼の中での考えがあるのでしょう。
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
そういうと、ゆうきくんと私はピアノの方に向かいました。
60分後
休憩を挟み挟みでしたが、今日の家庭教師の仕事は終わりました。
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
美羽
美羽
美羽
ガチャ
ゆうきくん
美羽
ドアが開く音がしてから30秒後、 お母様の姿が見えました。
お母様
お母様
お母様
お母様のこの言葉を聞いて、 肩の荷が降りたような気がしました。
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
私はゆうきくんの「またね」を聞いて、ゆうきくん家を後にしました。
次の日
私は、お昼の11:00あたりに、 携帯のアラーム音で起きました。
美羽
美羽
美羽
美羽
今日は、久しぶりのオフの日です。
息抜きは、私にとってはとても重要な事。
なのでどこも行かず、今日はゆっくりしようと決めていました。
美羽
ドン
ドン
ドン
美羽
コンコンコン
お母さん
お母さん
美羽
お母さん
お母さん
美羽
美羽
お母さん
お母さん
美羽
お母さん
美羽
美羽
お母さん
お母さん
美羽
美羽
私は、もう2度と通販で買った時のダンボールを溜めないと心に決めて、
だるい身体を奮い立たせて、玄関に向かいました。
美羽
美羽
私は、早く履き仕事が終わるように、セカセカと掃き掃除をしていました。
その時です。
一個の、サッカーボールが転がってきました。
美羽
美羽
私は当たりをキョロキョロ見渡しました。
美羽
美羽
衝撃で、ほうきを落としてしまいました。
なぜなら、いるはずのない子が立っているからです。
ゆうきくん
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
美羽
美羽
???
その声と同時に、見知らぬ女性と男性がこちらに駆けてきました。
???
???
???
ゆうきくん
美羽
美羽
私は、余計に分からなくなりました。
美羽
美羽
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
???
???
美羽
美羽
???
ゆうきくん
そう男性が言うと、 3人は笑顔で向こうに行ってしまいました。
美羽
美羽
美羽
美羽
私は、いろんな考えを頭の中で巡らせていました。
ぐるぐる回って、私でも訳がわかりません。
ゆうきくんが行ってしまったから、数分後でした。
見覚えのある顔が、私の目の前に現れました。
お母様
お母様
美羽
美羽
美羽
お母様
お母様
お母様
お母様は、すごく焦ったようでした。
息は切れ、汗だくで、 綺麗な洋服も少し乱れていました。
美羽
美羽
お母様
お母様は私のその言葉をきいて、私が指差した方に一目散に駆けていってしまいました。
美羽
美羽
美羽
お母様が行ってしまったあとで、誤った方向に指してしまったことに気づきました。
美羽
美羽
美羽
美羽
美羽
私は、再び、汚い地面に目を向けました。
美羽
すると、そこには不思議なものが落ちていることに気がつきました。
美羽
それは
ゆうきくんが絵に描いた
不思議な動物のぬいぐるみでした。
美羽
私はあの絵が脳裏に浮かび上がりました。
美羽
ゆうきくん
ゆうきくん
美羽
そして、再びゆうきくんがこちらにやって来ました。
???
???
???
???
ゆうきくん
美羽
???
私は、何も言うことができませんでした。
そんな頭が真っ白な私を置いて、 親子3人は再び立ち去りました。
美羽
美羽
美羽
数日後、 ある誘拐事件がテレビで大々的に報じされました。
被害者は近藤 雅也くん。5歳。
あの、ゆうきくんだったのです。
加害者の女は、罪を認めており、
お母様
お母様
お母様
お母様
お母様
などと、自供しています。
まさやくんが、どう助かったかは分かりません。
あの、謎の動物に会いたいと言っていたのは
本物のお母さんが買ってくれた、 気に入ったらぬいぐるみだったから。
きっと、 雅也くんにとってお守り的な存在なのでしょう。
雅也くんが「この絵は、お母さんに秘密だ」といった理由も全てわかりました。
でももし、私が家庭教師の仕事をしている時に、 何か気づいてしまっていたら
庭に行っていたら、
殺されていたでしょう。
その、信じ難きニュースを、
私は、今このテレビで知ったのです。
コメント
2件
すごい天才すぎる、!大好きです!