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シリウス…かっこいいですね!!😆 切ないけど素晴らしい作品でした…!✨✨
この切なさが丁度いいです…✨✨ 初コメ失礼します。 素晴らしい作品を ありがとうございました♡♡
切ないなぁ どうか修也くんにもこの話が届いてますように、、!
星来
星来
この挨拶、何回目?
興味津々な大勢の人達の顔
珍しいものでも見るかのような視線が私の喉元に刺さっているようで
自己紹介は毎回言葉に詰まる
恥でも晒されてるみたい…
担任
憂鬱な空気を突き破る先生の声
にっこりして窓際の 隣の人がいない席を指さした
星来
その流れで朝の会を始める先生
流暢な声が教室に響いていた
やっと放課後になったけど 気分は最悪
何故か図書委員に なってしまった
星来
朝休みと昼休みと放課後 図書室に行かないといけない
それが面倒くさいという理由で 人気がなくて押し付けられた
「何も分かんないから」って 舐めてんじゃねぇよ…
星来
どうでもいい事を考えていたら 委員会に遅れそうだ
私は駆け足をしながら 図書室に向かった
ガラガラっと引き戸を開けると ほぼ集まった新図書委員達
担当の先生は まだ来ていないみたい
セーフ…?
戸惑いながら適当に椅子に座った
先生
しばらくすると先生が来て 委員会が始まる
先生
先生
目線がこっちに来る
私以外の三年生は目を伏せた
マジかこいつら…
星来
言葉と同時に手を挙げる
先生
とっても嬉しそうな顔をする先生
何故か図書委員長にまで なってしまった
たっ、たっ、たっ、と 上履きが廊下を叩く
また委員会に遅れそう
今日は担当の曜日だったのだ
修也
着いた瞬間からかってくる後輩
修也
星来
今日の鍵当番は私だった
今の今まで気づかなかったなんて…
修也
修也
星来
修也
そう言いながら ポケットから鍵を出す
なんて奴だ…
後輩の態度に溜息が出る
「からかい上手な変な人」
それが彼の第一印象だった
修也
星来
修也
星来
パソコンで貸し出し画面を 開きながら答えた
修也
星来
修也
星来
厄介そうにあしらったら 口を膨らませて拗ねていた
修也
修也
星来
星来
修也
言葉と同時に 目尻にシワを寄せて笑っていた
犬みたい…
……って、なんてこと考えてるの
星来
何故か顔が赤くなる
私は鞄からノートを取り出して 書き込み始めた
修也
星来
半分嘘だけど
星来
修也
ひょいっ、と 覗き込んでくる修也
修也
いたずらに笑って 日誌を差し出す彼
なんて子……!
星来
修也
星来
修也
星来
パタッとノートを閉じて 隅に追いやった
修也
疑い深い目。 言いながらノートに手を伸ばす
星来
修也
星来
ふん、とそっぽを向くと 本を返却する子が来て救われた
修也
星来
一週間後、また修也との図書室
修也
星来
こいつ…まだ覚えて…!
修也
星来
修也
星来
修也と話していたらキリがない
あのノートは 誰にも知られたくないの。
別に見せたからって どうってこともないけどさ…
修也
急に力が抜けたように笑った
星来
修也
星来
星来
修也
星来
修也
慌てて言う彼に苦笑してしまう
あのノートは私の創作ノート
友達が出来にくい環境で 私を唯一離れないのは本だから
星来
修也
星来
修也
修也
星来
真面目な顔で言われると 照れてしまう
いつも生意気なくせに 急に真面目になると調子が狂う
修也
星来
修也
星来
修也
なんの悪気もなさそうに 聞いてくる修也
あの日からよく 小説の話をするようになった
全く、作家(仮)をなんだと 思っているのやら
星来
修也
星来
何故だろうか
修也は小説の話になると 真剣に聞くようになる
それが不思議で楽しくて
星来
修也
星来
いつだって少しだけ引かれてた
普通の友達内でする話なんて ファッションとか流行りとか
小説の話なんて 誰も聞きたがらなかったのに
修也
星来
やっぱり、 こいつと話してると気が狂う
心の準備ってものを 知らないのかしら…?
修也
星来
修也
星来
顔の温度は熱くなるばかりだけど 否定せずにはいられなかった
修也
修也
星来
修也
ハンドルネームを 催促するように聞いてくる修也
犬が尻尾を振っているみたいで 可愛くないこともない
……こともない
星来
修也
星来
修也
星来
冷たい態度を取りながらも 少し嬉しい
なんて、本人には 言わないけど。
修也
星来
修也
修也
そういう君は満面の笑み 見惚れるような笑顔だった
星来
修也
星来
修也
修也
星来
星来
修也
修也
星来
修也
遠くを見るような目で話すから
星来
星来
さっきとは一転して しんみりした空気が二人を包む
見送る側は初めてで、どんな顔をしたら良いのか分からない
星来
私の言葉に彼は微笑むだけ
それから修也がいなくなるのに さほど時間はかからなかった
星来
突然表示された スマホの通話画面を閉じる
“ここから去るんです”の意味を知った時、目の前が真っ暗になった
縁側から虹が見えて 空を仰いで溜息をつく
何故亡くなった人は 空にいる気がするのだろう
シリウス…になれたら 一緒に居れたかな
星来
自嘲気味にあるアプリを開いた
シリウスさんのお話 大好きです!
表現の仕方が好み過ぎる… これからも応援してます!!
素敵すぎる…!
ディスプレイに表示される 賞賛の言葉の数々
それすらも 今は喜ぶ気になれなかった
修也、あの世の世界はどうですか
大病抱えてるなんて 知りもしないで転校してごめんね
いや、知ってたけど それくらい噂で聞いたけど
でも逃げた
用事で帰ってきた一昨日 貴方の現状を知りました
一昨日も昨日も貴方は 目を開いてくれなくて
言いたいことなんて 星の数ほどあったのに
仕返し、かな ごめんね。
いつか病室でこのアプリを 開いてくれるの信じて
修也が褒めてくれた小説を書いた 好きだと言った小説を書いた
つたなくて酷い文章だったけど
なんとなく 貴方を忘れたくなくて
星来
親指で画面を弾く
視界が滲んで やっぱり空を見上げて
消えかかった虹が 貴方を見送るように輝いていた
星来
星来
星来
ずっと言いたかった事を 届かないくせに口にした
創作画面を開いて 最初の一文字を書き始める
「東京から来ました」 「天宮星来です」
“この挨拶、何回目?”
画面を叩く指は止まらない
下を向いた拍子に流れた 涙も止まらない
この作品は最高傑作にするから
お昼過ぎ、空の橋が消えた頃
罪滅ぼしみたいに あの日々を綴っている