好きになりました。

それはその日の夜だった。

連絡先を聞かれた日 その子から早くもラインが来ていた。

やっぱり…

理由はやっぱり知りたいと思う。

この日以降、この子と ラインすることはなかった。

ブロックこそしないものの 来てもおそらく返さないだろう。

俺はスマホを閉じてレトさんに話しかける。

何かを言いたげな様子のレトさん。

少し時間がかかるかもしれないな。

薄暗くてもわかった。

いつも以上の鼻声と、うつむき気味の顔。

泣きながら必死に声を 絞っているのがよくわかった。

つらいって言った意味は？

なんで泣いているの？

そんなになるくらい何がいけなかった？

すると、レトさんは鼻をすすりながら俺の目をしっかり見て、涙目なのも気にしないで言う。

そう言い切って、ガバっと俺に抱きつく。

俺は驚きのあまり目を見開いた。

TO BE CONTINUED...