/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
8月上旬
一面に広がるひまわり畑に惹かれ────
紅音(5歳)
紅音(5歳)
気づいたときにはひまわり畑の真ん中でぽつんと棒立ちになっていた
紅音(5歳)
きょろきょろ
嘲笑うかのように背丈の高いひまわりが見下ろす
紅音(5歳)
紅音(5歳)
自分にそう言い聞かせ、その場から歩き出す
紅音(5歳)
歩いても歩いても同じような光景がしばらく続いた
急に心細くなり、半べそをかく
紅音(5歳)
紅音(5歳)
涙が出るのを堪える
紅音(5歳)
紅音(5歳)
ポケットの中にあったはずのお守りをどこかに落としたようだった
紅音(5歳)
慌てて辺りを探す
住職で祖父の玄徳からもらった大事なお守り──
なくすわけにはいかなかった
カサカサ
紅音(5歳)
思わず後ずさりをする
カサカサ
カサカサ
紅音(5歳)
黒い影が飛び出し、紅音に襲いかかった
紅音(5歳)
？
？
紅音は腰を屈める
そして黒い影に声の主が思いっきり足蹴りを食らわした
黒い影はその場から逃げ去る
？
紅音(5歳)
恐る恐る顔をあげる
？
端正な顔が心配そうに紅音を見つめた
紅音(5歳)
腰を下ろし視線を合わせる
？
紅音(5歳)
？
紅音(5歳)
？
紅音(5歳)
首を傾げる
？
紅音(5歳)
？
？
にこ
紅音(5歳)
優しい笑顔を向けられ不安が消えていく
？
懐から何かを取り出し、紅音に見せる
紅音(5歳)
お守りだった
？
紅音はこくりとうなずいた
紅音(5歳)
紅音(5歳)
？
ぽんぽん
手で優しく頭を打つ
？
紅音(5歳)
はぐれないように手を引く
しばらくして、ひまわり畑の端が見えてきた
？
？
？
紅音(5歳)
不安げに見つめる
？
？
頭を優しく撫でた
紅音(5歳)
？
うながされるまま、紅音は一歩ずつ進む
そして──
現代
4月
紅音
紅音
紅音
12年前の8月、家族と田舎の親戚へ遊びに行ってたときの──
紅音
当時紅音の姿が見えないことに気づいた家族が慌てて周辺を探したところ、空き地の前で呆然と立っていたとあとから聞かされた
紅音
カチャ
ドアが開き母親が顔を出す
母
母
母
紅音
時計を見ると針が7時45分を指していた
「〜〜〜〜！！？」
声にならない悲鳴を上げる
慌てて起き上がり、急いで支度をした
コメント
10件
