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更新ありがとうございます!✨ 白くんの里帰り編面白かったです!里の人達めちゃくちゃ優しくて 暖かかったですね!(*´▽`*) 白くんが人を助ける性格が里の影響だったのかなって思いました! 盾が現れた意味めちゃくちゃ気になります!✨ 続き楽しみにしています!頑張って下さい!(๑•̀ㅂ•́)و✧
今回のお話(27話)であのマフィアパロ連載「君のとなりで ずっと」とお話の数が一緒になりました! 昔よく書いたなぁと思ってましたが、この連載はまだまだ続くと思うとほんと楽しみです!!!
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2023/09/09投稿
第27話
「剣士の里帰り」
紫
大きいリュックとすしずめ状態だ。 リュックはなんとなく前側に持っている。
初めて王都に来た時が懐かしい。
もう3ヶ月くらい経っているのだ。
シュゥゥゥゥゥ.....
ぎゅうぎゅうになりながら待っていると、乗る予定の朝イチの汽車が来た。
ゾロゾロ(群衆
そのまま人の流れによって流される。
紫
いざ、里帰りだ。
ガタンゴトーン
紫
紫
ガタンゴトーン
紫
紫
ガタンゴトーン
紫
紫
紫
6時間くらいずっっっと座っていた。 壊れるってお尻。
紫
ここは汽車の終点であってゴールでは無い。ので、とりあえず腹ごしらえをしたいのだけど......
紫
土砂降りの中干し肉は食べたくない。
モブさん
紫
紫
モブさん
紫
モブさん
モブさん
紫
紫
モブさん
ふたつ向こうに行くまで耐えられる自信がない。 だいぶ遠いだろうし。
紫
結局3つ先の村まで行くのだし。 歩きながら行こう。
もう座りたくない()
1つ村を超えたところら辺から雨が雪に変わった。 純粋にめっちゃ寒い。
そしてコートが濡れてこれでもかと言うほど重い。
紫
???
紫
後ろから来た荷馬車がごとっと音を立てながら止まる。 自分の名前が呼ばれて振り返った。
紫
ゴン兄
おじいちゃん家から1番近い村の俺の兄貴分。「ゴンスケ」だからゴン兄。 まさかこんなところに居るとは。
ゴン兄は酒屋の跡取りだ。 多分今もお酒を荷馬車に積んでいる。
ゴン兄
紫
紫
おしり痛いけど.....まあいっか。 あわよくば村まで送ってもらおう。 歩き疲れた。
紫
ゴン兄
紫
ゴン兄
紫
ゴン兄
ゴン兄
紫
ゴン兄
紫
ゴン兄
村の子供たち用に買ったけど、ゴン兄も子供って事で渡してあげよう。 この事まんま言ったらデコピンだろうな。
キィィ.....(馬車
ゴン兄
紫
まんま変わっていないことになぜか感動する。言うて3ヶ月見てなかっただけだが。
紫
紫
ゴン兄
紫
ゴン兄
ゴン兄
紫
ゴン兄
馬に合図を送って向こうへ進む。 2時間くらいのせてもらってたけど、歩きで言っていたらもう2時間はかかっただろう。
なんだかんだ言って優しいのがゴン兄の良いところだ。
コンコンッ
紫
ガチャッ
紫
村長
紫
この村の村長さんは結構若い。 俺が15歳の時に代替わりして、そのとき30代後半だったから今は40歳くらいだ。村長にしては若い方。
紫
リュックをごそごそして取り出す。
村長
紫
村長
紫
紫
村長
苦笑いで了承する村長。 ゴン兄へのイメージはみんな同じだ。
村長
紫
村長
紫
村長
村長
紫
「またおいで」と言い家の中へ入っていった。帰り際に村へもう一度寄ろう。
紫
重いコートを脱いで少し絞る。 意外と水がダァーっと出て来た。
紫
ごめんゴン兄。
紫
綺麗にたたんでリュックの上に縛り付ける。これで身軽だ。
紫
ここからおじいちゃん家まで結構な距離で道なき道がある。 その険しい道を走るのもおじいちゃん流の修行の1つだ。
久しぶりでわくわくする。
紫
何時間で着けるだろうか。
紫
前言撤回。なんで俺わくわくしたん?
いつもの倍の3時間くらい走ってた。
3ヶ月で体力が落ちた気がする。 クエストに行ってたのになんで?
紫
森の少しひらけた場所にポツンとたっているのが俺の家だ。
紫
ノロノロと3m先くらいにある扉へ近づく。懐かしい。 昔よく修行終わりに怪我やらなんやらで泣きながらこの扉を開けていた。
昔は大きかったけれど、今は小さく感じる。
でも変わってない。 俺の家。
ガチャッ
ガチャッ
家の中も全く変わっていなかった。 見た目も匂いも安心感も、ずっと前から同じだ。
紫の玄関マットも丸テーブルと対面で置いてあるふたつの椅子も、 少し狭めの最低限のキッチンも
そのキッチンに立っている__
紫
おじいちゃん
少し振り返って微笑むおじいちゃん。 ふさふさの白い髪の毛と髭と、微笑んだ間に見える俺より濃い紫色の瞳と....何一つ変わっていない。
大好きなおじいちゃん。
紫
おじいちゃん
紫
紫
ホームシックというか、 おじいちゃんシック?
18歳にもなってちょっと離れただけで寂しくなるとかこっちがびっくりしている。
紫
紫
おじいちゃん
紫
勝手に泣きそうになって勝手に怒ってるところは子供だと自覚している。
紫
おじいちゃん
紫
おじいちゃん
おじいちゃん
紫
この家では「いただきます」と言う時に指を組んで頭を下げる。 王都ではみんなと一緒に手を合わせているから、久しぶりだ。
紫
おじいちゃん
紫
やっぱり家のご飯が1番美味しいのかもしれない。 宿のご飯とは違う美味しさがある。
おじいちゃん
紫
紫
おじいちゃん
紫
紫
おじいちゃん
紫
ないちゃんもそんなことを言ってた気がする。
紫
おじいちゃん
紫
紫
紫
紫
紫
おじいちゃん
紫
紫
紫
紫
もちろん顔もバチバチにイケメン。
おじいちゃん
紫
自分の家を紹介...悪くないかもしれない。実際におじいちゃんに自慢のメンバーを見てもらいたいし。
紫
紫
紫
おじいちゃん
紫
紫
紫
紫
おじいちゃん
紫
紫
おじいちゃん
あれ。あ、言ってないのか。
おじいちゃんはないちゃんと面識があるから意外と衝撃なのかも....? おじいちゃんにとってないちゃんは親友の弟子という立場だ。
おじいちゃん
紫
紫
おじいちゃん
紫
おじいちゃん
おじいちゃん
紫
紫
紫
ダンジョンで突如現れた盾をおじいちゃんに聞こうと思っていたのを忘れていた。危ない危ない。
紫
リュックから盾を引っ張り出す。
紫
おじいちゃん
おじいちゃん
紫
紫
紫
おじいちゃん
紫
おじいちゃん
おじいちゃんも彫ってある文に気がついたようだ。 指でなぞりながら観察している。
おじいちゃん
おじいちゃん
紫
紫
おじいちゃん
紫
「のんびり」と言っても何をしたらいいのだろう。 いつもならこの時間くらいに家に帰ってくるから自由時間では無い。
洗い物手を手伝おうと思ったら、おじいちゃんが先々片付けて行ってしまった。あの極狭キッチンに俺がいてもじゃまだろう。
紫
「向こうの部屋に『ただいま』は言ったんか?」とおじいちゃんが悩んでいる俺に気づいて言う。
紫
紫
紫
我が家の廊下の突き当たりにはご先祖さまのためだけの部屋がある。
名前と何年に産まれて何年に亡くなったかが書かれた木板が引き出しに釘で打ってあって、その引き出しの中にはその人の生前使っていた物や大切にしていた物が入っている。
床の方にも天井の方にもいくつもある引き出しと木板は、みんな俺のご先祖さまやその家族だ。
紫
紫
この木板の中で1番右下にある新しいふたつが、俺の父さん母さん。
誰かが亡くなった時、この部屋の管理をしている人が引き出しと木板を彫って作るので、おじいちゃん作ということになる。
俺が4歳の頃に2人とも亡くなった。 ショックで記憶の無い俺をおじいちゃんが拾ってくれたらしい。
俺の両親はおじいちゃんの家系ではないのに、「初兎の家族だから」とこの部屋に引き出しを作ってくれた。
俺が飛び込んででも初対面のりうちゃんを助けに行こうと思えたのも、両親が死んでどれだけ苦しかったか、昔の自分を想像したからだ。
紫
紫
紫
母さん父さんの性格も姿も記憶の狭間にあるものばかりでぼんやりしているが、連れてきたら絶対喜ぶと思う。
みんなにも俺の家族を知ってほしい。 幸せだって、両親に伝えたい。
紫
紫
いつも必ずこの二言で部屋を出る。 思えばずっと「幸せ」だ。不幸せだなんて思ったこともない。
恵まれてるなぁ
紫
リビングに帰ると、食器は綺麗に片付けられてて、おじいちゃんはもう一度盾を眺めていた。
紫
おじいちゃん
おじいちゃん
紫
スキル鑑定とは、その服や武器についているスキルを全て明かす事だ。 大きいギルドか役所でしてもらえる。
おじいちゃん
紫
紫
おじいちゃん
おじいちゃんが隣まで来た俺に盾を渡す。 ずしっと重くのしかかった盾は前より輝いており、おじいちゃんが磨いてくれていたのかもしれない。
おじいちゃん
おじいちゃん
紫
紫
あれは俺に向けてのメッセージ? 「一生の仲間」と言うのはやはり今のパーティーメンバーだろうか。
紫
おじいちゃん
おじいちゃん
紫
普通に里帰りのつもりだったのだが。 なんならのんびり休もうという計画も頭の中で立てていたところだ。
修行....はできればしたくない。
紫
紫
紫
おじいちゃん
紫
おじいちゃん
紫
1週間くらいの里帰りだけれど、修行もぼちぼちしながら満喫しよう。
おじいちゃんと、村の人たちと、 父さん母さんと
大切に囲まれて幸せな時間を過ごしたい。
王都に戻った時に、みんなにたくさんの話ができるように。