コメント
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合作最高でした✨久々に投稿見れて嬉しいです🙌🏻私よりなりさんの方が作品書くの上手くて尊敬してますっ!笑
合作両方好きです💓 これからお茶ツインズ推します(((
✧︎初合作✧︎
お相手様はるー様です✨
僕よりもフォロワー多いしめっちゃ可愛いし大好きな尊敬様です✨✨
僕のフォロー欄にるー様いるので覗いてみてねっ
あ、そうそうこの写真の下のお話が前編だよ!!サムネ一緒やからな!
大切な“何か”のはずなのに
後編
アルツハイマー。
そう聞いた本人の顔は、悲痛に歪んでいた。
ということは無かった。
まだ赤い目元を優しげに細めて、悲しそうに笑う君。
今ないこが自然と話せている理由
どうやらこの病気、記憶が行ったり来たりすることももちろんあるようで、きっとそういうことなのだろう。
だが、問題はそこで起こった。
手を引かれて歩き始めていたはずの彼が、立ち止まっていたのだ。
あぁ、これか
これこそがまさに、行ったり来たりする現象なのか
そして黙り始めた君。
気づいたら、俺の家にいた。
目の前にいた2人に聞いた。
もしかして、バレてたのかな
そう考えたら、反射的に黙ってしまった。
戻ってきた兄貴に見せられたのは診断書。
俺が集めたメンバー、俺が見つけ出したメンバー。
そんな人たちを、忘れるわけがなかった。
ノートなんかじゃなくて、貴方が居てくれたらそれでよかった
よかったはずなのに
撫でてくれたその大きな手は、とても暖かかった。
昨日は誰と一緒にいたんだっけ。
そもそも誰かと一緒にいたんだっけ。
ここってどこなのかな。
なんでここにはおっきいパソコンとか、マイクとかがあるんだろう。
置いてあったパソコンにもマイクにも、うっすらと埃が積もっていた。
壁にはかっこいい男の人のタペストリーが掛かってて
机の上には6個のぬいぐるみ。
初めて見たけど、なにか惹かれた。
毎朝、そう思っていることだけは覚えていた。
見知らぬ部屋に、見知らぬ風景
もしかしたらここは俺の家なのかなとか
でも記憶にないから俺の家ではないのかもなとか
それで、そもそもおれって、何してたんだっけって
気づけば、誰かがドアの前に立っていた。
そういった彼は、テーブル前に来て持っていたレジ袋の中身をひっくり返した。
そこに残された空っぽの袋は、まるで今の俺のようだった。
机の上にはノートが置いてあった。ご丁寧に付箋にぶっきらぼうな文字で“絶対みろ!!”と書かれていた。
なんだか分からないし、根拠もないけど、彼には安心出来る何かを感じた。
ノートを開けば、1ページ目には写真が2枚貼られていた。
6人いて、1人ずつに名前が書き込まれていた。
もう1枚の写真は、イラストじゃなかった。
さっきの名前が線で引っ張られ、同じように人を指していた。
ノートの写真と見比べる。
まだ俺がなんなのか分からないけど
沢山忘れてることもあるだろうけど
ただ今は、この温もりに触れていたい。
そう、思ってしまった。
さっき見ていたページの見出しには、大きく「いれいす」と書かれていた。
大切な"何か"のはずなのに
完
なりさん
なりさん
なりさん
なりさん
なりさん
なりさん
なりさん
大切な"何か"のはずなのに
~end~