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ねむーい……。
体育館では、南高校の入学式が行われている。
司会者の先生
ってたびたび司会者の先生に言われるのを、私はワンテンポ遅れて、周りに合わせてついていった。
式も終盤。
まさかマイ兄も、高校生にもなって入学式に乱入なんかバカな事するはずないよね。
バンッッ!!
体育館の前方扉が勢いよく開き、体育館内にいた人の視線が一斉にそこへ集まった。
着くずした学ランに明るい金髪。
あれは間違いなくマイ兄だ!!
先生
先生方が止めるのも聞かず、つかつかと偉そうに上がっていく。
モブ子
モブ子
モブ男
モブ男
体育館のムードは、マイ兄の登場で一変した。
な……何をやらかすつもりなの―!!??
私の心の中は1人でパニック状態。
マイキー
マイ兄……思いっきり棒読みなんですけど?
そんな事ミジンも思ってないのね……。
モブ男
新入生の男の子たちがマイ兄を煽るようにもり立てている。
余計な事言わないでよっ!
マイ兄が調子にのるじゃないの?!
次にマイ兄から出た言葉は、
マイキー
入学式の悪夢、再び……
マイ兄は私と目が合うとニカッと笑い、壇上から飛び降りて、体育館から出ていった。
体育館から出ていった。
司会者の先生
司会の先生が、必死に場を静めようとしている。
けれども効果なし!!
私はというと、下を向いていた。顔だけじゃなくて耳まで真っ赤だと思う。
多分、私を知らない他中の子達にも私が《季元○○》であるとバレバレだろう。
周りから色々な声が聞こえてきたけど、私はひたすら下を向き続けた。
新入生退場で教室に入るまでも、下を向いて歩く。
首痛い……。
マイ兄のバカちーんっっっ!!!!