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夜が来たことは、時計を見なくてもわかった
キャラクターハウスは、夜になると極端に静かになる
昼間はあれほど鳴り続けていた遊園地の音楽も、いつの間にか消えていた
カルロ
ベッドに横になっても、眠気は一向に来ない
天井を見つめながら、昼間の光景が頭の中を巡る
ナイルの笑顔
アミナの優しい声
ルーフスの刺すような視線
マカナの、感情の抜け落ちた目
そして…
ナイル
その忠告が、頭の中を何度もよぎる
カルロ
カルロ
その瞬間だった
コン
カルロ
どこか、乾いた音が鳴った
壁の向こうか、廊下か
はっきりしない距離感
俺は息を潜める
コン、コン
今度は、ドアの方から音が鳴った
嫌な汗が背中を伝った
カルロ
耳を澄ますと、微かな足音がする
引きずるような、覚束ない歩き方
???
カルロ
声が聞こえた
小さい子供のような声だった
???
『返事するな』
ナイルの言葉が、脳裏で俺に警告する
カルロ
この声、どこかで聞いたことがあるような気がする
???
声が近い
ドアの向こうで、誰かが立っているような気配がする
???
その一言で、頭の奥がズキリと痛んだ
薄暗い部屋
机の下の工具
カルロ
俺は歯を食いしばる
カルロ
「思い出したらダメだ」と本能が叫んでいる
…ガチャ
ドアノブがゆっくり開いた
カルロ
カルロ
全身が硬直する
???
ドアの隙間から、小さな影が覗いた
小柄で、歪んだ輪郭
その時
???
廊下に、別の声が響いた
重い足音が駆け寄ってくる
???
影はぴたりと動きを止め、溶けるように廊下の闇へと消えていった
ドアが完全に閉まった
???
聞き慣れた声
カルロ
鍵を開けると、ナイルが立っていた
いつもの軽い表情はなく、眉間に深い皺を寄せている
ナイル
カルロ
ナイル
カルロ
ナイルはほっと息を吐く
ナイル
カルロ
ナイル
ナイル
カルロ
ナイルは少し黙ってから、低く言った
ナイル
俺の背筋が凍った
ナイル
ナイル
カルロ
ナイル
その言葉も意味をあまり理解できなかった
でも、理解したくもなかった
カルロ
カルロ
ナイル
カルロ
ナイル
それ以上、彼は何も言わなかった
遠くで、微かに音楽が鳴り始める
夜なのに、パレードの曲
ナイル
ナイルはそう言って、俺に背中を向けた
カルロ
呼び止めると、彼は振り返った
カルロ
ナイル
廊下の灯りが、一斉に消えた
暗黒の中、俺は一人で立ち尽くす
もう一度、誰かに名前を呼ばれたら
次は、耐えられる気がしなかった